これまでの検討委員会ってなんだったんだろう?
新名神高速道路 鵜殿ヨシ原に関する保全検討委員会、第3回目に参加して、数日が経ちますが、NEXCO西日本側の説明、まったく解せません。
鵜殿ヨシ原でしか採取されない、良質な篳篥用のリードは、このままでいくとまったくとれなくなってしまうのは、過去のデータからも明らかです。
移植が非常に難しいことも、わずか発表時間を5分しか与えられなかった、小山先生の発表内容からもわかると思います。
鵜殿のヨシ原を自分の足で、30年以上も歩いてきた人の話をなぜ、5分で遮るのでしょうか?
会場に展示してあった無人ヘリなんかを飛ばすよりも、ずっと得ることが大きいはずです。
地元の専門家の意見を取り入れながら、鵜殿の保全に努めるのがNEXCOの主張だったはず。
わたしはNEXCO側の説明も、中立な立場で聴いてきました。
つまり、「SAVE THE 鵜殿ヨシ原」の主張とは異なり、NEXCOにもやれば、高速道路の建設を行いながらも、本気を出せば、ヨシの保全を行うことができるかもしれない、という立場です。
あれだけの資金と、人員、そして組織があるのですから、大規模な実験、そして、これまでの高速道路工事では、あり得なかった、工事の仕方、本当に自然を守るための工事だってできるはずです。
本気を出せば、世界にも誇ることができるような、自然環境を守りながらの高速道路の工事、できると思うのです。
日本の技術力を結集させれば。
ただ、第1回目の検討委員会から、腑に落ちないことばかり。
第3回目からは少し、内容が改良されてきたのか、、、と感じつつあったところに、NEXCO側からの強いいらだちとお怒りのご発言。
「何がそんなに心配なんですか!」と言われても、心配というよりは、現実にヨシが弱ってきているのだから、工事を行う上で、お互いに情報を交換しあって、よりよい現実に向けて歩みましょう、というのが検討委員会の目的と主旨だったはず。
立派な実験室で、種を撒いて、もやしみたいなヨシを育てて、「移植の実験を行っています」なんて言っていないで、本気だしてくださいよ、NEXCOさん!
今年は予想外の台風による鵜殿の冠水もあって、アシは相当に弱っているようですよ。
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