第2回 新名神高速道路建設 鵜殿ヨシ原に関する環境保全検討委員会(1)
6月23日、大阪は高槻市でNEXCO西日本により行われた、「新名神高速道路 鵜殿ヨシ原に関する環境保全検討委員会」。
公聴は限定20名。
行ってまいりました。さっくり、感触をご報告させていただきます。
今回も思ったのですが、取材・報道陣のカメラが入れるのは、最初の主催者挨拶まで。
これ、おかしくないでしょうか?
だったら、「限定20名」などとしないで、もっとたくさんの人が入れるようにするとか。。。
本来だったら、Ustreamなどで委員会の内容を誰でもチェックできるようにすべきでは。
「密室」にしないで、広く世論に公開・公表すべきでは?
東京からは前回同様、宮内庁式部職楽部主席楽長の池邊五郎先生がご出席、東儀秀樹さんは、今回もご欠席(最後に秀樹さんからのメッセージあり)。
今回は予定の1時間半を超過して、2時間に渡って行われました。
「熱い討論」が繰り広げられのでしょうか?って?
1時間15分ほどは、ネクスコさんが四月から開始された、鵜殿の調査内表のご報告、で終わってしまいました。
検討委員が、活発に意見交換やアドバイスできる時間が、ほとんどないのです。
そういう設定になってしまっていました。
でも、委員会に参加しているので、ネクスコさんの実験を「了承」したことになるのでしょうね。。。
さらに、ネクスコさんが行っている各種の調査や実験。
大変な労力とお金をかけて、行っておられるのはよくわかります。
でも。
調査方法や実験の内容を決めるのに、「検討委員や地元の専門家との話し合い」などは、まったくなく、ネクスコさんが決めた独自の方法で、独自に調査を行っていらっしゃるんですね。
これじゃあ、ネクスコさんが「鵜殿のヨシに影響なく、工事を進めることができます!」と言えるような、データを抽出しやすくなるなあ、と思いました。
データに、偏向(というか、バイアス)が、かかる可能性が高いと思います。
各分野の専門の先生がたも(もちろん、意見、アドバイスは出ていましたが)、報告を受けてわずか15分程度で、細かく「検証」する時間もありません。
もう枠組みが決まってしまっていて、すでに2ヶ月間、データをとり始めている調査に対して、その場で「全体の見直しを」とは言えないでしょう。
実際の調査内容は、時々、理系ではないわたしでも、首をひねるようなものも、ありました。
わたしは、理系ではありませんが、実はずいぶんと長い間、翻訳関係の仕事をしてきました。
しかも科学・医学・化学・物理系の。
論文なども、翻訳しました。
現場の技術者とのディスカッションを繰り返しながら、仕上げた翻訳も多々ありました。
ジャンルを選べなかったので、逆に大体のデータや調査、実験はグラフなどをみて、その「意味や意義」が理解できるようになりました。
つまり、「感傷や不安」だけで物を言っているのではなくて、ある程度は「実験方法などの正当性」を読み解く能力はあります。。。
そう思って、この記事を書いております。。。
専門家では、当然ありませんが、「自分でも発言内容に、ある程度の責任は持てる」、ということで。
で、今回参加して思ったのですが、ネクスコさんが行っている実験・調査は、
「植物のように、長期で成長状況が推移、変動していくものにたいしては、調査期間が短か過ぎ、データの量が足らない。あまり意味がない、あるいは的外れなものもあるのでは?」
ということです。
こういった実験は、本当は「統計学的に、有意義なデータであるかどうか」という検証も行わなければいけないのです。
もちろん、全部が全部ではありません。
鵜殿の保全に、今後役立つかもしれない、という調査やデータもあったように思います。
(続きは、また後日)
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