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2013年1月14日 (月)

「新名神高速道路 鵜殿ヨシ原の環境保全に関する検討会」 第1回検討会

1月10日、公聴に行って参りました。
NEXCO西日本が主催しております。

録音と映像の撮影は禁止。
(マスコミは、開会の部分のみ撮影オーケー)。

検討委員は鵜殿ヨシ原研究所、SAVE THE 鵜殿ヨシ原の小山先生を含む5名。
(当日1名はご欠席)
地下水の専門家や植物の専門家、橋梁の専門家などなど。

会場にはなんと雅楽や篳篥のことを紹介する「ミニ展示」ができあがっていました。
NEXCO西日本さんの、気遣いが伺われます。

1時間半の予定がほぼ2時間、ノンストップで行われました。

委員のかたがた以外に、席上で発言権のある、オブザーバーもいらっしゃいます。
オブザーバーのひとり、東儀秀樹さんはご欠席。
雅楽関係者では、宮内庁式部職楽部から、池邊五郎先生がオブザーバーとしてご参加されました。

全体の感想を申しますと、今回は「第1回目」ということもあり、自己紹介やそれぞれの立場からの現状の報告を所感を述べた程度に留まったかな、というところ。

地元の専門家とNEXCOさんとの熱い討論、意見交換、とまでは行きませんでした。

NEXCOさんは、作業工程を明示し、鵜殿のヨシ原のこと、雅楽のことをきちんと認識している、また、ヨシを守るために最善を尽くす、ということを示してくださっています。
「SAVE THE 鵜殿ヨシ原」実行委員会で、工事についての詳細な説明も受けていますが、非常に徹底的、かつプロフェッショナルに仕事をされておられます。

ただ、巨大な「橋梁」をどーんと鵜殿に建てる訳ですから。

果たして、図面や青写真通りに、生態系を活かせるのかどうか。。。そこが疑問です。
「やってみなければわからない」、そういう部分が多いように思います。

わたしたち雅楽関係者も大変ですが、だんだんNEXCOさんもお気の毒になってきました。

「生みたての卵の上に、5キロの米袋を卵を割らないように置きなさい」と国交省から言われているようなものです

検討会でも「鵜殿ヨシ原保存会」のかたが、怒りに声を震わせて怒っていらっしゃいました。

国土交通省の、環境を顧みない、河川整備工事によって鵜殿は地力が落ち、乾燥化が進み、ヨシはだめになってしまった、と。

治水工事は、人命を守るためにも確かに必要だった。

ただ、あまりにもやり方が生態系や環境を顧みないものだったから、こんなことになってしまった!と。

そこから立ち直るのに、気の遠くなるような年月、そして地元の方々の努力がありました。

それで、ようやく最盛期の20%代にまでに回復。。。

もちろん、そこに水ポンプで導水したり、様々な工事をしたのは、もちろん国土交通省ですが。

そのための調査を何年もかけておこない、ヨシと対話するようにして鵜殿を守ってきたのは、小山先生や地元のボランティアのかたがたです。

そうした調査の下地があって、初めて国土交通省に具体的な提言ができ、その成果が、ここ10年ほどで現れてきたのだと思います。

そうしてようやっと回復してきた土地に、、、

高さ25メートルの高速道路ができ、その橋脚の一つが鵜殿に建つのですから! 

脆弱な鵜殿の生態系に、ビルが建つようなものです!

やはりいくら検討会を作って、がんばっても、その工事を行いながら、本当に葦原、守れるのだろうか?と思います。

やってみて、だめだったら。。。


この、橋脚が建つ過程で、ヨシが倒れてしまったら、責任は?

国交省も、国民も、もしかしたら皇室も?
神社関係者も、仏教関係者も、NEXCOを責めることになるのでしょうか?

また、今、雅楽に関心を持ちはじめた世界中の大学からの非難がNEXCOに集まるのでしょうか?

NEXCOさん、お気の毒です。
相当に頭を痛めておられると思います。

池邊先生も、検討会ではっきりとご発言されていました。

「皇室行事、ひいては天皇陛下の祭祀に関わることですから」と。

今回の検討会が、マスコミにどれだけ取り上げられたのか、わかりませんが、このことは、社会的にも、高く評価されていいと思います。

宮内庁式部職楽部の現役の楽師の先生が、はっきりと提言されたのですから。
ユネスコの世界遺産に指定されていて、唯一、「国家の機関」として雅楽を伝承、継承している団体からの声、ですから。

「工事」は国の事業ですが、雅楽は、「日本という国の、アイデンティティーの一部」だと思うのです。

皇室だけでなく、神道、仏教、その他の宗教にも関わっている。。。
こんなものは他にあり得ません。

NEXCOさんも、国土交通省が、「ルート変更」といえば、だいぶ楽になるのではないでしょうか。お仕事は増えますが。。。今でも十分、検討委員会の設置、鵜殿の調査などで仕事はふくれあがっているはず。

また、地元下請けへの発注などのことを考えると、図面の引き直しがあれば、むしろ経済効果は増えるのでは?とも思います。素人の考えですが。

以上、第1回検討会を公聴席にて公聴した個人的な感想、でした。

↓第1次締め切り間近。「SAVE THE 鵜殿ヨシ原〜雅楽を未来へつなぐ〜」で集められた署名は請願署名の形で、国交省に提出されます。
http://www.save-udono.com/%E8%AB%8B%E9%A1%98%E7%BD%B2%E5%90%8D/

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