カテゴリー「備忘録」の記事

2022年6月17日 (金)

ふと思う・・・即興の魅力について

明日は、、、休ケ岡八幡宮さまで「Sleep Slept Slept」眠れるコンサート。

森川訓恵、森川浩恵、伊藤えりの3名の即興演奏。

訓恵さんの十七絃に浩恵さんのお箏・・・が奈良で聴けるなんて、とてもラッキーだと思います。


即興の魅力・・・わたしの場合は、演奏をする上で「考えなくなる」こと。

「考える余裕がない」といいますか(笑)。


考えているのですが、感覚だけで、だんだんと動けるようになります。

ただ、頭は使わないようで、全身全霊を使う感じなので、疲れます。

前回のおがたまさんでの「ぷらっとライブ」は翌日10時間眠りました(笑)。30分、3回公演。のんびりやっているようで結構、ハード。


考える余地もない即興、、、それが即興の魅力ではありますが、実はなかなかその「境地」には入っていけないものです。

人によっては「ゾーン」なんて言い方をするのかなあ。


自覚なく入っていることもあれば、意識しつつそちらに持っていって、入ることもあるようです。


これは場数をこなしたほうがいいなあ、、、と思い、この数ヶ月、いろいろと始めたところです。おがたまさんでの演奏は、月1から2ヶ月に1回ペースで続けたいと思っています。


古典の雅楽の演奏の場合は、「理性」の世界。


常にコントロールしているうちに、理性が覚めていく感じ。研ぎ澄まされる感じ。陶酔、というよりはやはりはっきり理性やら自覚があるなかで、「覚醒」している感じ。

これも実はなかなかその感じには至れなくて(笑)。



譜面がある洋楽の演奏などは、、、困ったことに演奏ができるようになると、わたしの脳は「遊びにいってしまう」ことが多くなるのです。

決まったことを決まったように繰り返すのが苦手、なタイプです。もちろん、決まり切ったことをどんどんブラッシュアップしていくことが大切なのですが、、、そこでわたしは「こう奏でようか、こう歌おうか」と考えてしまう。

「考える」ことと、即興などで「変化」させていくことは違うのかな。。。

何かを付け加えたり、改変したり、パラフレーズしたりしたくなる。。。

「思いついて」(ひらめき?インスピレーション)、それを音にしていく作業は、「考えてひねり出す」のとは、どうも違うようです。


楽譜があっても、初見で演奏すると、かなりよい感じで演奏できることが多いのは、そのせいかもしれません。

さて、明日はどうなりますか。。。

限定20席。残席あります!


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2020年12月16日 (水)

盟友の死を悼むーーー佐々木冬彦さんの訃報に接して①

Facebookをたまたま見ていて、「佐々木冬彦」さんがタグ付けされた記事に目が止まり・・・若い頃からのお友達だったかたのようで、「訃報を知り」などとあって、一瞬、混乱した。


え?「訃報」?何の話?



大好きな星野道夫さんの最晩年の作品を読み直していたときで、生と死、運命、命の循環などに思いを巡らせていて、やや気持ちが鬱々としていた。眠れなくて、この佐々木さんの訃報について書かれた Facebookの記事を見つけたのも、確か夜中の2時か3時ごろだったと思う。


混乱。。。記事によると6月に急逝されたとある。


ひどく混乱。

思考が・・・まとまらない。


だって、佐々木さん、最近もFacebookに文章もアップされていたはずで、、、、あれは・・・?
そうそう頻繁に記事を書く人ではなかったし。。。

 Facebookを確認したところ、最後の佐々木さん自身による投稿は5月末だった。。。


この記事を読んだのは覚えていて、(あー、CD、追加で送っていただかなきゃ。。。久々に連絡してみよう)と思っていながら、連絡できなかった。。。


そのことを今、とても悔やんでいる。。。


ネット内の情報を明け方4時か5時ぐらいまで探し回ってしまった。うそだ、そんなはずないと思いながら。


でも、調べるほどに訃報が確からしいことがわかる。。。




最後にお会いしたのは2017年。。。


長らくこのブログをご覧くださっているかたはご存知かと思うけれども、わたしは2015年から2017年にかけて演奏、収録された佐々木さんの作品、「その橋は天へと続く」に笙の演奏で関わっていた。

佐々木さんのCD「愛について」に収録されることとなり、1月に千葉のホールで録音、5月ごろだっただろうか、マスタリングの音の確認のため、東京のコジマ録音さんにお伺いしたのが、最後となった。

作曲家で名ハーピストであった佐々木さんは、このCDを録音した年を最後にハープの演奏からは、一線を退かれてしまう。

CDの録音のときから「このCDは、僕の最後のCDになるから」と、繰り返し言っていた。。。

わたしはわたしで「何言ってるの? まだまだ、これからでしょう? 作曲だって演奏だって」と、高校時代からお付き合いの長い佐々木さんには軽口を叩いたりしていた。


完璧主義者の佐々木さんの「ご謙遜」だろうと。


そのときは一緒に演奏した市坪俊彦さん(ヴィオラ)もそう感じられていたようだった。
収録は真冬だというのに奇跡的に暖かくなったその日の気候も手伝って(笙の録音にはまさに天佑だった、、、と確かブログかfacebookに書いた。録音中暖房は切られてしまうので)、始終明るく、朗らかな雰囲気で進んだ。

「最後のCD」だなんて、信じられなかった。

目が・・・片目が見えなくなってきている、というお話はちらっと伺っていた。
ハープはピアノなどと違ってたくさん並んだ絃を目で確認しないと演奏ができない楽器なのだと。


「でも、絃を例えば色分けしてみるとか・・・」力なく提案してみたのを覚えている。


でも、そうだよね・・・自分に厳しい人だから、中途半端な演奏が続けられる、だけでは、だめ、なんだよね。。。

 

何も言えなくなった。


CDが販売され、ライナーノーツを読んで、初めて事情を知らされる。
状況はもっともっとご本人にとってーーーわたしが想像していた以上に、厳しかった。。。。

2011年の東日本大震災からの暗い精神状態から、ようやく立ち直ってのCD作品であったこと。
目のことだけでなく、鬱病やパニック障害のこと。

CDの誕生をお祝いしつつも、佐々木さんが体験してこられた数年の、あまりの重さに、しばらくどう接していいのか、わからなかった。

わたしが参加させていただいた作品のレコーデイングの際の佐々木さんの音が、これまで聴いたこともないくらい豊かで幅があり、しっとりとしていて、何度も「今日、どうしたの?なんかいつもと違わない? 音がーーーしっとりしている。すごく潤いを含んで湿度を帯びている感じ」と思わず言ってしまったことは、このブログのどこかに書いたような気がするけれど、「愛について」というCD全体のタイトルを聴いて(それは奥様と演奏された別の収録曲のタイトルでもあるのだが)、何かものすごく腑に落ちてしまった。言葉にすると陳腐だけれども・・・あの音の深さは、「愛について」だから、と言われてすぐに納得してしまうぐらい、体験したものでなければ、わからない出来事だった。

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(CD収録風景。君津市民文化ホール2017年1月30日)

CDは大ベテランのコジマ録音さんの手で素晴らしい響きで仕上がっているけれども、佐々木さんの生の音は忘れられない。
2015年からこの作品の演奏が始まって、何度か舞台でも共演させていただいたが、ホールの音響ももちろんあるとはいえ、佐々木さんの、命を振り絞っての音だったのだと、今、さらに強く感じている。

 

文章が少し長くなっていくと思う。

そしてこの文章は間違いなく、自分自身のために書いている。



「死を悼む」などとしおらしいことを書いてみても、結局は残されて生を続けていく自分自身のためのものだと感じる。



まだ、混乱が収まらない。



日々の生活は続いている。笑ってるし、食事もしている。



でも、こういうときのわたしは・・・ものすごく深いところで傷つき、不安に感じ、怒りを覚え、そして後悔している。



そして放っておくとじわじわと傷が意識を侵食してくる。。。



冬の朝が、ますます辛い。起きられない。


そしてさまざまなことに手がつかなくなっている・・・




気持ちを整理するために、もう少しこの長文にお付き合いください。


(続く)

追記・12月22日
佐々木さんのYouTubeチャンネルをリンクさせていただきます。
わたしもまだ聞いたことがない佐々木さんの作品、佐々木さんが愛されたドイツ・フランス音楽がアップされています。
何より、素晴らしいご自身の演奏と作品。
たくさんの人が目にされ耳にされますように。
末長く、たくさんの人に愛されつづけますように。

https://www.youtube.com/channel/UCQ1vqH2NGcMWREmkpOJi2iw


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2020年10月13日 (火)

転機ーこの頃思うこと

2018年暮れに病気をしてから、人生の大きな転機に入ったことは薄々感じていたけれど


この頃思うことは、やはり笙の音をもっと様々なかたちでたくさんの人に聴いていただきたいということ


10年と少し前までは、わかる人にだけ、限られた層にだけ届けばいいと、無意識裡に思っていて、


仕事の世界ではほとんど宗教関係や皇室関係(宮内庁楽部の先生方)、あるいはアカデミックな世界の人たちとだけ、関わっていたけれど



もっと広くーー



何かこう



「囲い込んで」しまうことなしに



教養とか信仰とかの一部ではなしに(それが悪いという訳では決してなく)



「わたしは」純粋に音として表現したいと思い始めて



今に至っている



でもそれはすぐにはできなくて



気がつけば10数年が思ったよりも早く過ぎ



ぶれていた部分もあったりして



去年、今年あたりからその道にもう一度戻ろうとしています




10月31日のライブはその端緒となります

 

わたしが雅楽を始めた30数年前よりは時代はよくなってきていると思う

 

流れを信じ、自分を信じて

 

しかし、まあ、データが勝手に壊れてしまう(まあ、マシンは勝手に壊れるもので、それを「勝手に」と感じるのはわたしの主観ですが、笑、でも、ようやく解決方法が見つかった!)ルーパーを相手に悪戦苦闘(^_^;)



道は平坦ではありません。。。

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2020年8月10日 (月)

備忘録に忘れ物・・・(お詫びの上追加します)

ここ数回でアップロードしました、プロフィール作成用の過去の演奏歴。

以下の1件が、昨年(2019年)のお仕事で、なぜか抜けてしまっていました。
関係者の皆様、申し訳ありませんでした。。。

2019年10月25日 世界遺産清水寺 American Express "Timescape" 夜間特別拝観
https://www.americanexpress.com/jp/benefits/events-offers/kiyomizu.html

高木了慧(篳篥)、出口煌玲(龍笛)、伊藤えり(笙)、山口創一郎(篳篥)、坂井潤子(龍笛)、井原季子(笙)
その他白拍子舞のかたがたと古典曲のコラボ。
幻想的かつ優雅な一夜でした。



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2020年7月 1日 (水)

備忘録!2019年の記録(プロフィール作成のための)

今年もすでに後半がスタートしました!


今年は本当に、なんていう年でしょう!

ですが、逆に恵みも多い年です。

 

見つけようと思えば。。。ね。

 

四つ葉のクローバーと一緒です。

 

ないと思っている人には見つからない四つ葉🍀

 

地球規模でこれまでにない世界を体験できているのですから。

 

四つ葉のクローバーを探してみましょう

 

発想と価値観を変えるだけです。

 

 

数カ所からプロフィール提出を求められて早、数ヶ月が立つのに、全然できていない😓

思えば2017年ごろからコンサートやライブの告知、その後のご報告などがまったく追いつかなくなっていました。

 

この機に少しずつ思い出しながら少しずつ加筆してます。

まずは2019年。

<2019年>
2018年12月24日に都内病院に搬送され、1月8日に退院して、数件のお仕事は涙を飲んでキャンセル、あるいはお断りさせていただきましたが、、、病を抱えつつ、よくがんばった、結構頑張った年でした。さらに昨年は11月には父が急逝してしまいました。
失ってみてわかることが多い、粗忽者の人生ですが、本当に、応援してくれていたことが改めて感じられ、月日がたつほどに寂しさが増します。

たくさんの人にご迷惑をかけてしまい、意気消沈していました。。。仕事に穴をあけるって、トラウマです。

なにより悔しい。。。と思っていました。

 

でも、「迷惑をかけることになれる」修行の年でもありました。。。

車の送り迎えなど支えてくださった皆様、本番はなんとか出られたけれども、リハーサルは体調不良で当日出られなかった、、、などのことにも寛容でいてくださった皆様には、お詫びの言葉しかありません。。。。
そして、心より感謝いたします。

12月16日 特別講座「花と仏像」花人 杉謙太郎、雅楽奏者 伊藤えりによる立華奉納 
     主催・くるみの木(@奈良 鹿の舟 繭)
.
11月12日「花と仏像 正倉院宝物」花人 杉謙太郎による花生け、笙奏者 伊藤えりによる演奏 
      
(@奈良 東大寺二月堂参籠所)

10月25日 世界遺産清水寺 American Express "Timescape" 夜間特別拝観
https://www.americanexpress.com/jp/benefits/events-offers/kiyomizu.html
    高木了慧(篳篥)、出口煌玲(龍笛)、伊藤えり(笙)、山口創一郎(篳篥)、坂井潤子(龍笛)、井原季子(笙)@京都清水寺
    その他白拍子舞のかたがたと古典曲のコラボ。

9月21日 「雅な音とすごす 奈良の風と空気をあつめて」 講師・演奏 伊藤えり (@鹿の舟 繭)

8月5日 出口煌玲作曲 USEN オリジナル和楽器アンサンブルチャンネル 和楽〜neo Japanesque のための楽曲録音参加
     石川利光(尺八)、杵屋浩基(長唄三味線)、折本慶太(箏)、伊藤えり(笙)
     @USEN WHITE STUDIO

6月8日  桜井有機子 和編鐘+笙 concert
     和編鐘 ゆきね(有機音)、和編鐘・打楽器 ちよね(千代音) 笙 伊藤えり
     @京都 法然院 方丈の間 

4月14日 内田輝×baobab 「road」
     内田輝 (sax、クラヴィコード)、baobab (Maika :歌、fiddle、松本未來:歌、ギター、西洋古楽器他) 
       ゲスト出演 伊藤えり(笙)  @sonihouse(奈良)

2月14日 出口煌玲作曲 USEN オリジナル和楽器アンサンブルチャンネル 和楽〜neo Japanesque のための楽曲録音参加
     @USEN WHITE STUDIO 

2月3日  レクチャーコンサート「浄土の雅楽」 
         篳篥 山上正尊 龍笛 阿満慎介 笙とお話 伊藤えり
      @大阪 旭照寺

1月26日 「さめよかし 〜笙と手風琴/歌・物語〜」 
         ゆや(手風琴弾語り) 伊藤えり(笙)@京都 Hygge

後日、2018年のお仕事内容もアップします。。。
(追記・7月30日、アップしました。https://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-596ec6.html

→2017年以前はこちらへ。 https://www.eriito.com/concert-event-2016



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2020年2月12日 (水)

わたしの基準となっているのは・・・

雅楽の元々の流れには京都方、奈良(南都)方、大阪方というのがあって、、、と言う話は何度か書いてきました。

それが明治の世になって天皇家が東京に出たことで、三方の楽人も東京に移動。


三つの派が合同でやっていこう、ということになったのが今の宮内庁楽部。


その後150年ほどが立って、昭和の最後のころと平成の最初の頃の楽部の演奏と舞に、一番影響を受けていると思います。
そしてその流れを汲んでいる演奏と舞。

雅楽は流派・・・ほどではありませんが、やはり微妙な違いはあります。


そういった違いがあって当然かと思います。


ですので、わたしがいろいろ書いていることは「正しい・正しくない」ではなく、「こういうことがあります」程度のこと。



いっとき、他の先生に指導を受けたことがあるかたや、他の団体に所属しているかたのお稽古をお断りしていた時期もありました。

わたしがお教えしている笙の吹き方が、その「団体」の雅楽合奏の演奏に合うかどうか、わからないからです。


最近はそのあたりはもっとおおらかにしています。

もっと、基礎的な部分で習いたい、というかたもいらっしゃるのと、洋楽的な説明も加えて習いたい、というかたもいらっしゃるので。






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2020年2月11日 (火)

手移りのタイミング

テンポが早くなってきたり、舞楽吹きだったりする以外のときは、手移りはおっとり、優雅に指をすり離しましょう。

雅楽は貴族の遊びですから、ゆったり移り変わるのが基本です。
急激に変わったり、アクセント的な動き、音になるのを嫌います。

 

すり離すのを長年の惰性でか、忘れてしまっている、やらなくなる(面倒くさい?)人もいますが、すり離した場合とそうでない場合、音も変わります。

4拍目で勢いをつけて、しゃっと離してぱっと移る手移りをするかたがいっとき、お稽古場に来られていました。

どうしてもそのくせが抜けなかったです。



舞楽で多少、派手に演奏することもありますが、やりすぎると下品になる、と言われてきました。。。

ただ、屋外での舞楽のときなどは、どうなんでしょうね。多少は大げさにやらないと、迫力が出ないかもしれません。

舞楽は本当に、大人数でやるもの、と思います。。。

関西で、屋外での舞楽をたくさん拝見するようになり、しみじみ、東京の舞楽はある意味、「コンパクト」なんだ、、、と思います。


管絃はもちろん、「室内楽」でいいと思います。。

管絃では繊細さ(弱々しさではなく)を極める演奏のほうが、わたし自身は好きです。

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2018年5月26日 (土)

結構反応があった記事。。。

Facebookに書いた記事をそのままコピペしますね。
意外とたくさんのかたがコメントを書き込んでくださいましたので。。。

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楽器は音量ではなくて、響きが大切です。

特に雅楽のような、間合いが長い音楽は、響きが豊かでなく、音量だけの演奏だと、面白味が半減します。

かたや絃楽器は、ボロンボロンと、へんな残響の演奏が増えてきた? 

特に楽琵琶は、平家琵琶や薩摩琵琶とは違うのだから、端正に枯れたような音であってほしい。。。語りや歌とともに使う楽器とは、やはり求められるものが違うと思います。

楽器のせいなのか、演奏のせいなのか、はたまた絃のせいなのか、わかりませんが。。。

年寄りのたわごと?😉かもしれませんが、ダメ元で、時々こういうことをぼやいてみようかな。。。とも思います。

追記. でも舞楽では音量がないと寂しいですね。特に屋外での舞楽。
芯のある遠音がする音で、やはり大人数での舞楽がいいなあ、と思います。。。
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2018年4月 5日 (木)

上達の秘訣は、

ある種の、「素直さ」。
前にも書いていると思いますが、改めて。
すこーんと、唱歌が、雅楽的な雰囲気のまま、歌えるようになる人、何人かいます。
指導を始めた最初の頃、唱歌を歌ってから「音名」を説明してしまっていたことがあります。
でもそうすると洋楽の素養がある人は、それで「解釈」して歌ってきてしまうのですよね。
平均律より広い音程や狭い音程、微妙なすり上げ、などなどがわからなくなってしまうのです。
そう気がついてから音名は説明しないで、「とにかく唱歌の録音をよく聴いて、そっくりに歌えるように」と指導するようになりました。
音名の説明は後回し。
昔の雅楽の教え方は、譜面なし、録音もなし、質問は禁止、ひたすら口伝え、というのはそういうことなんです。
ただ、これがプラスに働くのは、子供のときに習える人。
大人にはこの方法が難しい場合が多いです。「先入観」みたいな「ガラクタ」が頭を占めている人ほど、すこーんと入らない。。。
ここのところは残酷なぐらいに、成果に出ます。。。
子供のような好奇心と興味を持って、お稽古に来られる人は、成果が出やすいです。
年齢とか、教養、まったく関係ないところが面白い。
音楽は、ほんと、マニュアルじゃないんです。。。
マニュアルから入ってしまうと、一生、本物に近づけないこと、多々あります。。。
↓4月10日追記。周りに上手な人がいれば、まったく問題ないというお話です。

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2017年11月24日 (金)

固定観念。。。

形あるものを作ろうとすると、ほぼ、つまらないものになる

予想できない領域に足を踏み込まないと、形にはならない

形になった途端、崩れていくようなものでないと、面白くない。

この矛盾。

その、ちょうどあいまあたりを睨みながら。

わかる人だけに、わかっていただければ、もう恩の字。


明日のコンサートは、楽しみです♪

唐突ににわとりさんのお写真♪

いえ、もうすぐ酉年も終わりだな、と思って(笑)。

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