12月から9月に遡って・・・2
12月8日 田中悠美子さんのリサイタルを聴きにいきました。思わぬ知り合いがたくさん来ていて、びっくり。
左から、神田佳子さん(パーカッショニスト、お初にお目にかかりました!)、田中悠美子さん(義太夫三味線、即興演奏)ご本人、一番右が中村仁美さん(伶楽舎)。
30年ぶりぐらいに、竹澤悦子さん(お箏)にもばったり!
(なぜか竹澤さんも一緒に写っている写真が、ココログにアップロードできないので、こちら4人のお写真で・・・)。
宮丸直子さん(伶楽舎)もいらしていて、会場は東京藝大同窓会状態・・・?😅
(ちなみに、田中さん以外、全員当日の演奏者ではありません・・・)。
田中さんのリサイタルプログラムをインスタでたまたま見つけて、(これ、絶対に行きたい!)と思ったので、早々にチケットを予約していました。
会場は代官山の「晴れたら空に豆撒いて」。
前半は現代作品。高橋悠治さん、一ノ瀬響さん、藤倉大さんと、大ベテランの作曲家の作品がずらり。。。
現代曲はあまり聴かないほうですが、好きな作曲家、気になる作品ばかり。。。
後半の即興が、これが本当に面白かった。。。
モジュラーっぽいシンセ音のやりとりから、スタンダードなジャズを素材とした即興、もっと自由な即興、そして田中さんご自身作曲によるソロ。
世界を駆け回っていらっしゃる大ベテランの即興演奏家の田中さんには大変おこがましいのですが、時々、目指しているところが似ている・・・と思うこともあり、本当に行けてよかったです。
最後のご挨拶で、自分は義太夫三味線の「響き」の魅力を追いかけて、ここまで続けてまいりました。。。というようなことをおっしゃっておられ、(ああー、だから、わたし、このリサイタルに強烈に惹かれたんだ・・・)と思いました!
その響きそのものの魅力に惹きつけられ、ただ、奏でていたい。伝統楽器だから、日本人だから大切にしなくては、とかそういうお話ではなくて、、、理屈を超えて、魅せられちゃっている人の音楽。。。
陳腐な表現になりますが、「一目惚れ」みたいなものですね。理由なんかない。
そういう演奏に、とても惹かれます(わたし自身がそうなので)。
やはり笙の響きを重層的に味わいたくて、ループマシンなどを使っています。
楽譜に起こす作業がまどろっこしい、というのもありますが(笑)、モーツアルトが、ショパンがルーパーとか使っていたら、もっともっとすごい作品を量産できただろうに、、、と思ったりもします。
可能性を開いてくれるテクノロジーは、大事にしたいです。
当日、会場は大入り満員、熱気に包まれていました。
特に、会場が世界遺産〜、とか、凝った演出があるとか、VJが入るとか、、、あるわけでもないコンテンポラリーの純粋な音楽だけのリサイタルでこれだけ人を集めることができるなんて・・・それも驚き、でした。
さらに、数日後、インスタのメッセンジャーを通して、田中さんからのリサイタルの「感想、反省点」のような文章が送られてきて、2度びっくり。
リサイタルに来られたかたがたで、連絡先がわかる人に同時送信されたのでしょうけれども、、、。
田中センパイ、マメ過ぎます・・・(藝大楽理の大センパイなのです。。。)
楽屋裏話、的な内容もあり、言ってみれば、「言わなければ、一般の人にはまったくわからないのに・・・」というかなり専門性の高い、当日の落ち度のようなことも、包み隠さず。。。
ああ、でも「落ち度」なんて書いてしまいましたが、そうではないのですよね。次へのリベンジへつながるものですから。。。
「完璧な演奏」なんて、あり得ませんから。。。
あれだけのパワフルな演奏の翌日には、別の舞台リハと本番だったそうで、、、すごいエネルギー。。。!!
秋からずっと海外公演が続いていたようでしたし。。。
尊敬いたします。。。😀