5月15日 蘇った江戸時代の笙の蒔絵
今回小西寧子さんに修復していただいた笙には
「薗土佐守太秦廣幾造之」と銘が入っています。
明和年間の薗廣幾作。
古い笙には、もう使えなくなってしまっているものも結構あります。
「ここの、この部分の状態さえ良ければ!」というものも結構見てきました。。。
一応煤竹のはず、なのに数十年で竹組みがわずかに崩れ、根接ぎに隙間ができていた管も見たことがあります。
おそらく煤竹が硬いため、逆にきっちり組みきれなかったのかなあ、、、と推察しました。
ですが、このかたは白竹の楽器はかなりよいものも後年、作られています。
今回、写真だけですが、ご覧いただく笙は約200年以上前ですから、相当管理がよかったのだと思います。
銘は、実は後から入れることもできるので、当てにならないのですが(箱書きなども同じ)、この笙は本当に、名管だと思います。
音色も、個人的に大変好み、です。
もちろん、演奏会などで思い切り演奏できるような笙ではありませんが。
生徒さんの楽器とはいえ・・・今回、小西さんのおかげでよい修理が施され、本当によかった、とつくづく感じます。
笙の修理は依頼者の思った通りにいかないことも多々あり、、、
・・・続きは、あさって休ケ岡八幡宮様にて。
(残席、数隻ございます)。
https://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-6231d8.html
小西さんをご紹介している記事をみつけました。
https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/feature/CO049691/20210926-OYTAT50039/
当日は、小西さんご自身の作品も数点、ご持参いただけることになりました!
その触感もぜひ体験していただきたい、とのこと。。。
大変、贅沢な会になりそうです。
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