休岡八幡宮御遷座祭
奈良・薬師寺の東塔の修理が終わり、数年ぶりに覆いがはずされて話題となっていますが、その裏でもうひとつの修理が行われていました。
薬師寺の鎮守、休岡八幡宮様での檜皮葺の屋根の修復です。
数十年ごとに行われる大規模な修理で、下遷宮のときのお祭りの際にはわたしも祭典楽で参加させていただきました。
一般的に神社様の社殿などの修理の際にはまず、神様にいったん別の場所にお移りいただいて、それから修理、、、となります。
東京にいたときに、小さな神社さまの修理があり、その祭礼の奏楽に伺ったことがあります。
その神社様では「お御霊(おみたま)移し」とおっしゃっていました。
暗闇に警蹕の声が響き、汚れを移さないように白布をマスクのようにつけた神職さんたちが慎重に慎重に、ご神体をお運び申し上げて移動していきます。
神様に「お引越し」いただくときは、夜にご移動いただきます。
暗闇のなかを執り行われるご祭儀は、どんなに小規模であっても、とても厳かで、感慨深いものがあります。
3月21日、休岡のご神殿に神様が戻ってこられます。
小規模ですが道楽もあり、お能のご奉納も行われます。
わたしは祭典楽のほうで伶人として参加しますが、奈良でお稽古を受けている笙の生徒さんたちの祭典でのご奉納演奏も加えさせていただくことにしました(御奉納演奏をする4名のうち、おひとりは東京からご奉納にみえられます)。
平調調子三句目まで。短いですが、緊張する一瞬となりそう。。。
特に神社、お寺、天理教などとは関係なく、趣味で笙を吹いておられるかたがたばかりです。
笙のお稽古のなかで、神道や仏教、皇室文化などに興味をお持ちくださったかたもいらっしゃいます。
今回のご遷座での奏楽は、そうそうないことですので、敢えて参加させていただくことにしました。
夜18時から開始となります。
どなたでもご覧いただけます。
お近くのかた、ご関心お持ちいただけるかたは、ご参列されてみてはいかがでしょうか。
祭典楽のほうは三管揃います。
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