笙の、松ヤニと蜜蝋について
最近は、職人さんでも気にしていない人が多くて、困っているのですが、リードの縁を止める際の松ヤニと蜜蝋の硬さは、音色に大きく影響します。
生徒さんの調律をお願いして、楽器が戻ってきたときに、あれ?前と音が変わっている?ということがあります。
青石の塗りと蜜蝋の硬さが大きく影響しているのですが、その話をしても通じない職人さんもいらっしゃり、こちらも困ってしまいます。
昔は、夏と冬とで、硬さを変えていたそうです。
なかなかそこまでできませんが、笙のコンディションには、確かに変えたほうが非常に理想的です。
笙の先生は通常、楽器はお稽古には持っていらっしゃいません。
多忠麿先生、多忠輝先生、また代稽古にいらしていた若井聡先生、松井北斗先生、どなたも楽器はお稽古にお持ちになりませんでした。
ですが、やはり保温器の使用は最小限度にとどめなくては、楽器によろしくない、ということが改めてよくわかりました。
サーモスタットもついているのですが、、、言ってみれば「低温やけど」のようなもの、低温であっても長時間はやはりよくない、ということです。
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