序吹きの魅力
このところ序吹きをずっと吹いています。
フリーリズム、拍節がない曲、というと、ぴんとこないかもしれませんが、序破急の、最初の部分、つまり長い長い組曲の「語り出し」という感じです。
演劇で言えば、主人公の独白、とでもいいましょうか。
春鶯囀遊声は、やはりすごいですね。
篳篥の旋律を何度も何度も聴いていると、自分が水墨画の大河を船でゆったりと渡っているような気分になります。
やはり「遊ぶ声」なんですよね。
そして、船に美しい妃を従えて、春の岸辺の花をともに愛でている王族の気分になります。
そういう曲です(こちらは26日のみの演奏)。
26日にご来場されるかたはその雰囲気をご堪能ください。
拍節の拘束を受けないので、旋律がとても自由。
この旋律を作った人はやはり天才というよりは、もはや神の領域の人?
この自由な旋律が、春鶯囀一具のなかでどんどん成長して、形をなしていくのです。
蘇莫者は笙の譜面の方にいくつも破綻があるのがやや残念ですが(このことについては会場でお話したいと思いますし、いずれ文章にできれば、と思います)、やはりこれは、どう考えても日本で作曲された音楽ではないと思います。
教訓抄などにある太子伝説は、やはり後付けなのでしょう。
ただ、かなり早い時期にこういった位置付けの曲とされ、伝承されてきたのでしょう。
荒々しい感じなのに、堂々とした品格があります。
さすがは燕楽といえど唐の宮廷の音楽です。
今回は龍笛も、太皷もないのがやや残念ですが、26日、27日のコンサート両日で演奏します。
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どうぞよろしくお願いいたします。
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