10月22日、正倉院展開幕!!!(Facebookより転記)
Facebookは随時更新しているのですが、、、
写真はアップできませんが、文章のみ、コピペ。
10月22日の記事より
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いろいろな用事が押せ押せになり、もっと早い時間に出る予定でしたが、5時ギリギリで正倉院展着。
本日初日。
おかげで今日は伺う予定だった京都のコンサートをひとつキャンセル。。。
ゴメンナサイ、上畑さん、中村さん。。。
でも今日、正倉院展に行けないと、東京にまたしばらく出てしまうので。。。また3日での公開講座の準備のためもあって、とにかく急ぎ、奈良博へ。
今回、初めて実物の正倉院の「仮斑竹の笙と竽」を拝見しましたが、こんなきれいな笙は、見たことがない、というくらいの「もの凄い」ものでした(笙と竽はあと、「呉竹の笙と竽」というものがそれぞれ2管ずつあります)。
「正倉院の笙だから」「御物だから」ということを差し引いて考えたとしても、、、、
笙として、竽として、素晴らしくきれいな管です。
古い管はいろいろと見てきていますが、奈良朝〜平安時代ぐらいまでの笙は、だいたい匏が比較的小さめで、竹がすらりと長く、大変に女性的な感じがします。スリムで、きれいなのです。
それなのに、弱い感じがまったくしない。
5時ごろはちょうどご来場者も少なく、、、
遠くから見つけて、思わず「ああ!」と思い、かけ寄りそうなったぐらいの、存在感。。。
おそらく室町ぐらいから竹も太いものを使うようになり、江戸期あたりになるとむっちりとした、大ぶりの笙になってきます。
やはり武家の社会になって、「音量」が求められるようになったのでしょうか?
かたや、正倉院の竽も笙も、とても華奢な感じです。
そして、信じられないくらいの竹の艶!
今まで写真でしたか見たことがありませんでしたが、近くで見て、ますます、その艶に驚きました。
笙に関しては「これ、平成作の笙とちゃうの?」と言って通り過ぎた人がいて、思わず笑ってしまいましたが、古管というのは、だいたい竹の乾燥が進み、割れたり欠けたり折れたりしているのに。。。
1300年近く前の竹が。。。
いったいどういうことなんだろう。。。
笙は、わずかに竹組みの歪みが始まっているようでしたが、竽のほうはほとんど歪みも、隙間もほとんどありません。
経年変化で17本の竹の組みも、ずれたりねじれたりしてくることが多いのですが。
あの竹をあのように組み合わせ、その形を維持するのは、大変な技術の結果なんです。。。
(*目録を見ていたら、竽の竹は二本が後補だそう)
細かく拝見しているうちに、楽器に演奏しやすいようにと、さまざまな工夫がしてあることがわかり、やはり実演で使われていた楽器なのでしょう。
匏の小ささから、演奏していたのは女性ではないか、、、とも思います。
遠く1300年も前の笙の演奏者と、ガラス越しに少し「対話」ができたような気がしました。
こんにちは。
わたしは平成の笙の奏者です。。。
どんな曲を演奏されていたのですか。。。?
この、奈良の地でどのような人生を送られたのですか。
今、日本の雅楽で伝承されている笙が、「この笙」とその周辺の時代の笙あたりから始まっているのかと思うと、「笙のご先祖様」に出会った気分です。
しかもまだ生き生きとしたご先祖様に。
ああ〜、きれいだったな。。。
感動で、もう涙腺がゆるみっぱなしです。
そのせいか?風邪を引いてしまいました(笑)。
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