楽器の調律のこと、あれこれ 【調律をされるかた必見】
拙ブログでは散々書いていますが、
1、これからの季節、楽器がかびやすくなります。吹奏前、吹奏中ももちろんですが、特に楽器をしまう前によくよく楽器を温めてからしまいましょう。
わたしだけでなく、楽器屋さん、楽器製作者の方々も泣いています。
なにより、楽器が泣いています。
因果関係がはっきりしませんが、よく言われています「椿の油で楽器のツヤを出す」ことも、その後の取り扱いの仕方によっては、楽器がかびる原因にもなっているように思われます。
ほぼ毎日使う、ぐらいならまだしも、たっぷり油を塗って、よく楽器を温めもせず、しまい込んでしまったら、それこそ、カビにとっては好都合。湿気たっぷり栄養たっぷり。
「顔の油」でツヤを出すかたも同じ。(お化粧をする女性は、あれは止めましょう)。
2、最近気になっているのですが、プロのかたが調律された楽器でも、
根継の上端の、ちょうど半月形になっていてミツロウでリードが止まっている部分、あそこが薄いと音が不安定になります。
見た目は止まっているようでも、「薄い」と音が狂います。ここにミツロウを足すだけで、音が安定することがよくあります。
リードの余分なミツロウを削ぐとき、ここに刃物を当ててしまっていて、薄くなっていたケースもありました。
刃物の跡で、削れてしまった部分を含め、ミツロウを足したところ、ピッチが正しい音になりました。
意外と、見落としている部分だと思いますので、ご注意を。
ちょっとしたことで、ピッチが安定してくれます。
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