日本コロムビアからリリースされている、「源氏物語の音楽」という東京楽所のCDがあります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005ENUZ/kotoriso-22
朗読と演奏が交互に入っていて、故・多忠麿先生が監修。
わたしも録音には参加させていただいていたのですが、この中に非常に珍しい「想夫恋」のトラックがありました。
先週のスタンフォードの講義の際に、やはりアメリカからいらしていたRose先生とおっしゃるかたが、源氏も相当に読み込んでいらっしゃるらしくて、「想夫恋」の録音があるのですか、、、と驚いておられました。
1枚プレゼントさせていただこうと思い、探したところ、ジャケットが変わった?
タイトルも「源氏物語の世界」です。
朗読と演奏のトラックが分かられるなど(以前は朗読と演奏がかぶりながら一つのトラックでした)、小さな変更はあるものの、同じもののようです。
しかも値段が1,000円も安い???
とりあえず1枚、取り寄せてみたのですが。。。
えっ! な、、、、、ない!?
「想夫恋」1曲だけがカットされているのです!!!
長い演奏だから(約10分)カットされたのかもしれませんが、信じられない思いです。
相府連(明治選定譜の漢字表記)は演奏会でもほぼ、やりませんから、貴重な音源です。
図書館などでこのCDがあったら、今のうちに聞いておいてください。。。
それにしても、どうして。。。
CD不況で3,000円以上のCDは売れないと判断、一番長い曲をカットしたのでしょうか?
非常に珍しい録音なのに?
また、構成・監修は著名な国語学者の故・金田一春彦さんです。
音楽監修が多忠麿先生ですから、おそらく妥協のないお考えの上にこのCDを製作・構成されたはず、です。
後世の人の考えで、1曲、外してしまうのは、なんとなく片手落ちというか。。。