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2015年5月31日 (日)

五感を広げる

前のブログ記事の続きです。

(と、いいますか、五感の話で思い出しました、笑)。
先日、東京の笙の生徒さんと、なぜか竽(う)の話になり、「竽だったら、わたしも自分のCDで使っていますよ」とお話しましたら、「そうでしたっけ! 帰ったらすぐに聞き直します!」とおっしゃっていました。

わたしより年配のかたですが、子供の頃から笙に憧れていたそうです。
わたしがCD「祈りの海へ・・・」をリリースしたときに、地元の朝日新聞の記事になったのです。
その記事を頼りに、わたしのところにお稽古に来られたかたです。
昨日、そのかたから丁寧なメールをいただきました。
内容は、久々にCDを聴いてみて、お稽古を受け続けていて、

「ご指導いただいた時間の長さだけ、以前とは違う鑑賞ができるように思いました。ありがたいことです」とありました。

そうなんですよね。。。五感が開けてくると、世界観が変わるのです

大げさな表現ではなく。

関知できる世界が変わる訳ですから。

これは意識して変われる部分ではないので、その変化に気がつくと、自分でもどきっとします。前の記事でいえば、「可聴範囲」などが変わる訳ですね。

極端な場合、人に聴こえないものが聴こえたりして、そういう人は、やや「別世界」に住んでいる。地震が予知できたりするのですが、それは予知というよりは、確かな現実です。
さて、竽が入っている曲に関しては「パイプオルガンのようです。改めてすばらしいと聞き惚れてしまいました」とあり、嬉しくなりました。
で、竽をメインとした、自分のCDのなかの「ユニコーン」(あ、これがまた、「ユニコーン=一角獣」、、、前の記事とかぶりますね!)、久々によいヘッドフォンで聴いていて、、、

ふと、


涙が出そうになりました。
えーーーっ、自分のCDで今更、涙を流す!?( Д) ゚ ゚

それって、恥ずかしくない?(/ω\)

と、思ったのですが(笑)、この半月、父の病院の事やら何やらで、やはり、相当に参っていたのです。。。
すーっと心に染み渡るように音が、心に入ってきました。

このときの共演者の野津さん、感謝再び、です。。。
この曲はほぼ即興ですが、わたしは竽、野津さんは笙で、合の手を入れてくださいました。
で、その後わたしのほうで多重録音を加えています。
わたしも、知らないうちに、相当な疲れが溜っているようです。。。
で、疲れているヒトにはおススメです。CD「祈りの海へ・・・」
もう、自分で、てらいなく、臆面なく、勧めちゃいます。。。


笙を核にして、江原啓之さんのすばらしい朗読、高橋全さんのピアノ、楽部の松井北斗先生の笙など、まったく異ジャンルの人たちにご参加いただいた、不思議なCDです。

頑張り過ぎて、心が疲れているヒトに、おススメしたいCDであります。
音楽の、妙に玄人的なものを求めているヒトには、決しておススメいたしません(笑)。

音楽のプロではなくて、一般の人たちに聴いていただいて、「笙って、きれい、面白い」と思っていただけるような内容と構成にしました。
東京の、武蔵野楽器さんでも、お取り扱いありますヨ。
わたしも扱っておりますが、6月3日が終わるまで、そっとしておいてやってください(笑)。
3日には京都でスタンフォード大の生徒さんたちに雅楽の講義をします。

今回で2回目ながら、これも、なかなかなプレッシャーとなっております(笑)。

もう一度ユニコーンを聴いて、再び資料作りに取り組みたいと思います!(`_´)ゞ


CD詳細↓
http://www.eriito.com/#!youtube-sound-cloud/cjg9

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地震、大きかったみたいですね。

東京滞在中に一度、携帯の地震の警報音を久々に聴いて、ひやーとしたのですが。

昨日、実はJEUGIAミュージックサロンにいて、ビルが共振して妙な低音を発しているのを感じたのです。。。
なんだろう、この音は、いやだなー、と思い、(あ、地震かも!)、と思って速報をチェックしてみたら、京都に地震が来ていました。
ただ、時間は1時間前に、すでに起きた地震でした。
震度1以下の余震だったのかもしれません。
小笠原沖が震源だった、例の地震の際には、わたしは電車に乗っていて、まったく気がつきませんでした。
ただ、わたしは動物的勘(?)が鋭いので、もしかしたらあの低音は。。。とも思いました。
そういえば、萩尾望都さんの漫画にありました!
SFですが、「一角獣種」のシリーズ。
人工的に作られた人類の種で、知能が高く、仕事には高い能力を発揮するけれども、情動が普通の人類より遅いため、感情がないようにみえる。。。
本当は、その内面では、繊細な感情があるんですけれどね。
で、可聴範囲や可視光線のレベルなども人類と違うため、地震なども早く察知できるのです。
それかも
・・・冗談は別として、現実に何かそういう勘が働くときは、現実の世界でしっかり役立つといいなあ。
非常時には、かなりの勘が働くほうなので、せいぜい5感プラスあと1感を研いておきたいと思います。

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2015年5月25日 (月)

おかげさまで、

父が無事に退院しました。

山形から飛行機で羽田へ。10日少しでまさか普通に歩けるようになるとは、誰も思っていませんでした。最初は、酸素マスクをはずすのに1週間、それも自力で呼吸をする訓練をしてから、というお話でしたから、まさに奇跡の回復力です!
自力で呼吸ができなくなり、倒れたときに付き添っていたかたも(倒れたのは旅行先の山形でした)、涙を流して喜んでくれました。
今後の療養ややはり緊急のときのことを考えないといけないので、わたし自身もさらに稼働性を高めないといけないなあ、と思います。
ここ数日の動向。
京都でようやく聴けた、Blendrums!
レナード衛藤さんの太皷! 
ものすごい迫力と気迫と存在感の人、でした。
90分のライブが、なんと45分ぐらいにしか感じられず、自分でもびっくり。
LAをベースに活躍されている、Kenji Nakaiさんのレコーディングセミナー。
終日のセミナー。四谷のスタジオには受講者がびっちり、10時から夜8時まで、密度の濃い時間でした。
わたしは7時で失礼してきてしまったのですが、音の職人技の一端に触れることは、音楽家、演奏家にもインスピレーションの「栄養」になります。
いろいろな業種、職種の人たちが真剣に参加されていました。
昨日は清水靖晃さんのサキソフォネッツによるゴージャスなバッハ!
ずっと生で聴きたかったのです。
サックス5とコントラバス4、という編成によるゴルトベルク・バリエーションズ。
テクニカルな凄さも感動的でしたが、良い意味で力の抜けた「気合い」みたいなものが感じられて、ときどき心がざわざわとしました。
まだ5月は終わっていませんが、母が「本当に濃い、5月だった」とつぶやきました。母はもちろん、父の病気のことを言っているのですが、わたし自身、家族のこと、仕事のことをもう一度見直す1か月となりました。
今月に得たインスピレーションを、今年後半に活かしていくことになりそうです。
今月、いろいろな音響のなかで体験した「響き」についてのアプローチを笙の演奏に活かしていきたいと思っています。

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2015年5月22日 (金)

近況

明日、父もようやく退院、山形から自宅に戻ります。

不思議な話ですが今回、(父は、山形では亡くならない)という妙な確信がありました。それもあって、諸事、落ちついて行動できました。
わたしは今日から東京です。
入れ違いに妹と母が父を山形まで迎えにいってくれます。
父が倒れたのがちょうど10日前でした。
長い10日間でした。

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2015年5月19日 (火)

8月

以前、ご一緒させていただいた白拍子舞の井上由理子さんと、再び京都の舞台で共演させていただけそうです。

前半が「六斎念仏」とか。。。?(←これは共演ではありません!あくまで当日のプログラムの前半という意味です!)

楽しみです。

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2015年5月18日 (月)

試練が、

増えてくるたびに、また環境が変わり、ステージが上がる気がする。

まったく「あー言えば、こーゆー」人生(笑)。

P1000858_3

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父、退院の予定です

たくさんのかたがたにご心配をいただき、本当にありがとうございます。

おかげさまで、週末に退院の予定と、今、山形で父をみてくれている妹から電話がありました。
皆様とわたしたち家族の祈りが通じたのでしょうか。 奇跡の回復です。
まずは、ありがとうございました!

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ちょっとしたコンサート

わたしも講師を務めています、JEUGIAさん。

四条にあるCDショップが新しい形態のお店に生まれ変わるそうです。
1階がプロント、地下がCDショップや雑貨のお店。
今月末にオープンだそうで、様々なイベントがあります。
わたしもその一環で6月14日(日)13時から1時間ほど、演奏とお話をさせていただきます。
雅楽とはまったくご縁のないかたがたに笙をお愉しみいただける、良い機会です☆
お話は、笙と雅楽の超ビギナー向けのお話となりそうですが、演奏は、手を抜きませんからね(笑)。(あ、決して、話のほうが手を抜いている訳では、、、 )。
ビギナーでない皆様もお時間のご都合がつかれましたら、是非。。。
今回はソロですので、「カラオケ」的に、CD「祈りの海へ・・・」のなかの曲をCDをかけながら一緒に演奏したりもする予定です。
詳細、後日アップしますので、よろしくお願いいたします。

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2015年5月17日 (日)

昨晩、奈良に戻りました。

山形から約7時間半。

新潟に出て、新潟から東京。
東京からは毎月の移動で慣れている、東海道新幹線で京都、そして奈良。
ほぼ1日電車のなかでした。
メールやお電話で励ましや心配のお言葉をいただいて、本当にありがとうございます! 

急に何かあった場合、皆さまのお稽古の予定などなどが変わりますので、父の病気のことは、最初は伏せておこうかと思いましたが、敢えて書くことにしました。
昨年6月に心筋梗塞で倒れ、約1年。
だいぶよくなってきたものの、やはり「のど元過ぎれば〜」のたとえではありませんが、やや養生を欠いた生活になっていたようです。
どうしても旅行に行きたい、ということでご近所の人たちと出羽三山のツアーに出ていた矢先のことでした。

少しは懲りてください、お父さん

病院側でも、救急車で運ばれてきたときに顔がどんどんどす黒くなっていくので、「もうだめかも」、と思われたそうです。
幸い、運ばれた病院はとても設備が整った大病院で、お医者様の処置も適切だったようで、一命をとりとめました。
ところが。
ようやくわたしたちも安心しだした頃、突然わたしの携帯が鳴りました。
担当のお医者様からで、「自分はもうどこも悪くないから、帰りたい、なぜ拘束するのか」と騒ぎ出したとのこと。

お父さん、無茶を言わないでください


即妹と病院に向かい(わたし達はここ数日、病院の近くにホテルをとって待機していました)、お願いだから、しっかり治してから戻ってきて〜、ということを切々と父に訴えました。
ただ、昨日はICUからすでに一般病棟に移ることができ、想像もしなかったくらいに回復が早く、ほっとしています。
今日はJEUGIAミュージックサロン、また週末から東京教室ですが、幸い変更なくお稽古できそうです。
父の無事を祈っていてくださった皆様、ご心配をおかけしました。
本当に、ありがとうございました。

さて、お待たせしていました第6回「笙の響きと雅楽の愉しみ」レクチャーコンサートは7月25日に決まりました(於・毎日新聞社京都支局)。
時間は未定ですが、決まり次第アップさせていただきます。
今回は「仏教と雅楽」(仮題)をテーマとしてお話と演奏(龍笛1管と笙)をお聴きいただく予定です。
5回が終わってからだいぶお待たせしてしまいましたが、さらにパワーアップしてお届けいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

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2015年5月15日 (金)

なんと、緊急で山形に来ております!

ここ数日の動向。

週末は、和歌山の丹生都比売神社様の舞楽法要(理趣三昧)を拝見しに伺う予定でした。

母から電話が入ったのが12日の夜。
父が旅行先の山形で倒れ、病院に運ばれたとのこと。
昨年6月に心筋梗塞で倒れて、ひやりとしたのですが、今回もかなり状況は厳しいとのこと。
13日、朝6時に奈良を出て、羽田で家族で待ち合わせて、山形に飛びました。
ようやくたどり着いた病院で、父はそれこそ、管だらけの状態、話をすることもできず、目だけをぎょろぎょろさせていました。
お医者様の説明を伺って家族全員、一時は覚悟しましたが、1夜明けると、顔色が少しよくなり、手も動かして文字も書いているとのこと! 
おかげさまで少しずつ、回復してきています。
家族が最低1週間は病院の近くにいなければいけないので、母と妹とわたしで、交代でこちらにいることになりました。
ですがわたしもお仕事があるので、明日は1度、奈良に戻ります。
それにしても、いろいろと非常事態ながら、幸運にも恵まれています。
すべてのことに感謝しながら、父の回復を祈っています。

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2015年5月12日 (火)

\(*`∧´)/ 写真のアップロード!

このところ、更新がすすまず、ごめんなさい。

Facebookのほうは少しずつ書いているのですが、原因は「写真のアップロードのしやすさ」にあります。

ipadでは、写真がかなりきれいに撮れます。
一時は、「ココログ」というアプリもみつけて導入。

これまでは、
デジカメで写真撮影→USBケーブルでカメラをPCにつなぐ→読み込み(ここでもまだ、アップロードできないんです!)→読み込んだ写真をダウンサイズ(ココログでは1MB以下の写真でないとアップロードできないのです!)→ようやくアップロード

って1枚の写真にこれだけの手間が。。。

それだipadのココログというアプリでは、
ipadで写真撮影→ココログアプリから、そのままアップロード!

この簡単さ。。。

この簡単さで、このところさくさく、写真も記事もアップロードしていたのです。。。

ところが。

ある時から「ココログ」アプリが上手く作動しなくなりました。

ココログのPC上のサポートでも、電話をかけてきいてみても、原因がわかりません。

ココログアプリ〜!\(*`∧´)/

「公式」アプリなのに、ココログでサポートしていないなんて〜!

で、一度「楽」な手順を覚えてしまうと、なかなか、今更「デジカメ写真撮影」→「USBケーブルを出してきて、、、」に戻れないのです(汗)。文字だけだとなかなか皆さん退屈されるのでは。。。と、思うと、ついFacebookのほうに走ってしまうのですが(滝汗)。

よい写真が撮れたら、また時間をかけてこちらのほうにもアップロードしたいと思っています。

さて、じわじわっと水面下でいろいろ動いていますので、特に7月以降、乞うご期待。

今は、6月のスタンフォードの授業の準備その他で追われております。。。

わたしは演奏者であって、大学の先生ではないので、逆に演奏者としての生きた体験から、日本の雅楽について、お話ができれば、と考えています。

2012年にやはり授業の機会をいただいたのですが、やはり知的な話ほど、反応がよい。
また感覚的な話でも、ついてこられる人が多いのは、知識だけでなく体験の幅が広いから、でしょう。

今までにないような授業にしたいので、、、準備も結構大変です。

海外の生徒に向けて授業の準備をすることが、新たに雅楽と笙を「外側」から見直すことになり、わたし自身とても楽しみな授業になりそうです。

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2015年5月 5日 (火)

つつがなく、、、

連休を過ごしております。

東京の生徒さんでは最古参の柏倉さんご夫妻が遊びにこられました。

音輪会の大原上人と奈良の美味しい地酒で皆で歓談。
楽しかったです(写真はfacebook にアップ)。

連休中で人が多いながらも、ぷらっと近所の唐招提寺さんの瓊花(けいか)を愛でに行ってきました。

盛りは過ぎていましたが、わたしはこの花が満開だった2011年の4月末に、西の京の今の住まいの下見に来ました。

物件が決まり、ほっとしてからこの花や藤の花を心から楽しみ、新しい環境で始まる人生に期待を膨らませたのを思い出します。

唐招提寺さんの鑑真和上の御廟のあたり、ものすごく気がよいです。
気持ちが柔らかになり、すーっと落ち着きます。

スタンフォード大の授業の準備。

7月、京都でのコンサートの擦り合わせ。

6月に岡山でやろうと思っていたコンサートは、無理かな。
やはり身軽に動ける態勢を整えないと。

やはりご近所の薬師寺さんの守り神、休ヶ岡八幡宮さんをお参りしておみくじをひきました。
末吉。大きく動かぬが、吉。納得。

おみくじは、侮れません。
今にわたしにぴったりのアドバイスがたくさん書いてありました
(ちなみに暮れにひいたときには大吉)。

平行してただ今書籍、ビデオなどの断捨離中。

どなたか文楽(特に人形遣いさん)がお好きな方、いらっしゃいませんか。
桐竹紋十郎さんの、ケース入り布ばりの御本(求龍堂、かなり退色しています)、あります。
送料負担していただければ差し上げますので(やりとりが煩雑になるかもしれませんので、知人に限らせていただきます、ごめんなさい)、ご一報ください。

さすがにこういう本はBookOffには出したくありませんので。。。

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