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2015年2月13日 (金)

調律あれこれ1

調律は、やはり40代後半から、50歳過ぎると、目がきついです(←実感!)。

法隆寺や薬師寺の塔の再建に関わられた、故・西岡棟梁は「刃物の研ぎは60まで」と書かれていました。これも、「手」ではなくて「目」が利かなくなるからです。

拡大鏡などを使っても、やはり限度があります。
手早くやりたい部分が、どうしても遅くなります。

また、多分40代の後半から、まったく初めてですと、調律を覚えられても、おそらく完璧にできるようになるまで数年はかかると思います(ひととおりの作業をとりあえず一人で完成させるようになるまで)。

それでもおそらく、人の楽器を扱えるようになるまでには、いかないと思います。。。

また調理ができるようになるまでの間、音が狂っていたり、息漏れのする笙を使うのは、自分も苦しいですし、時間の無駄です。

だったら諦めて、腕のよい人に調律をお願いして、自分は「演奏の腕」を磨いていたほうが、ずっといい。

演奏畑で仕事をしている人は、やはりある程度のことができたほうがいいと思いますが、趣味でされているかたがたで、年配のかたは、まず諦められたほうが無難です。




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