「心を亡くす」と書いて「忙しい」?
心があって、忙しいのが、一番です(笑)。
「暇」は、「隙」につながります。
今月は、芝先生のゲネプロに出てからその足で東京に行く予定でしたが、風邪気味でダウン。翌朝、東京のお稽古トップの生徒さんの予定に合わせて新幹線で東京へ。
滞在中に、6月に心筋梗塞で倒れた父の定期検診で病院の付き添い。
予定の時間に行っても、11人待ちですよ ( Д) ゚ ゚
薬の副作用なのか、父の記憶がだんだんとぼけてきて、減薬していただきたいのですが、そういった話やご相談は一切できない先生。
現在8種類の薬が出ていて、先日、さらに1種類の薬を追加されて、こちらはげんなり。。。
大量の薬の説明書きをよく読んでみましたら、なんと服用後に「車の運転をしないように」との但し書きがあるものが2種 ( Д) ゚ ゚
なんの注意も受けていませんでしたので、父は普通に車の運転をしています。
高齢者ですから、あれほど大量の薬の、細かい字の説明書きなんて読めません。。。
家族で、「転院も考えよう」、と話しています。
さて、10月の「笙の響きと雅楽の愉しみ」レクチャーコンサート。
第5回、無事に終了しました。
遠くは静岡や飛騨からもご来場いただいています。
わたしの生徒さんですが、3回連続で、長野からご来場いただいているかたも。
笙単独のコンサートはやはり珍しく、また、わたしの「普及に力をいれている」活動にも、興味を持ってくださっているかたがた多いことを実感しました。
来年度の構想をなんとなく、ですが練っています。
「普及」に関しては、今の勢いでは、難しいと感じています。
「普及」には「勢い」とか「タイミング」が必要です。
「想いの強さ」とか、そこから結びつく「ご縁」でしょうか。
いろいろなアイディアを取捨選択しながら、構想をまとめていこうと思います。
今後も他ジャンルとのコラボレーションと古典を2輪として、進んでいくつもりです。
その他、いろいろ企画しているのですが。。。
構想が遠大過ぎて、まだまだ公表には至れません。。。
正倉院展は、前日に講義を受けたこともあって、例年以上に、さらに熱い熱い思いで観覧。
今年は東京から出てきた、天倉さんというプロのドラマーさんと一緒に観ました。
天倉さんも、もうすっかりはまってましたね〜
↓写真は正倉院の「正倉」、つまり建物のほうです。長きにわたる修理を経て、今年の秋から見られるようになりました。中はもちろん、見ることはできませんが、前日の講義で写真はしっかり拝見 1300年も経っているヒノキの木材とは思えないくらい、木目がきれいなのだそうです!!
奈良時代の人たちのインターナショナルな美意識、大好きです。
わたしたちが「和」と思っているものは、実は直近の「江戸時代の江戸文化」が圧倒的に多いのですが、そのずっと前の平安時代の文化の、礎(いしずえ)となったのが奈良の文化。
欧米文化が入ってきて150年。
その他の国の文化も混じり合ってアメリカ一国の「グローバリゼーション」にやられつつも「やりかえし」(笑)、様々に形が変わってきている日本文化。
そんななか、来月にはまた、NEXCO西日本の検討委員会が行われます。
高速道路の建設は、鵜殿のヨシ原を守りきれるのか?
まだ、なんの方策も見つかっておらず、検討委員会に出席するたびに、途方に暮れるばかりです。
そう、激動の世界情勢にあっては、雅楽も政治と無縁ではいられなくなってきました。
政治家が音楽家でもあった、平安時代ならいざ知らず、今の政治は経済(お金)一辺倒で動いているのは、○んぱつ事故の事後処理を見ても明らか。
考えてみれば、雅楽は特に、「自然環境」があっての伝統、音楽。
シンセやキーボードのように、人工の素材から音をつくる楽器ではありません。
「自然環境」が破壊され続ける今の世にあっては、弱体化していくのも無理ないと思います。。。
今後は自分の活動とともに、自然保護の運動なども平行してやっていきたいのです。。。
かと言って、今の世の中で「テクノロジー」を完全否定してしまうのも、アホなお話
前の世にはないものをつくり出せる可能性を生きていくのは、今を生きる人たちにしか、できないことですから!
東京滞在中に、駆け足で聴いてきた、マリオ・ブルネロのチェロコンサート。
17世紀の作品から現代曲まで幅広いレパートリーでの演奏でしたが、興味があったのはipadを使ったパフォーマンス。
実際に行ってみたら、iphoneだったのですが
でも、面白かったです
ただ、あのジャンルでしたら、やはりライブ系のミュージシャンのほうが、やっていることのクオリティーは、だんぜん高いと思いました(スミマセン、ブルネロさん! でも十分な機材もない、クラシック系の音楽ホールでしたしね)。
でも、チェロの演奏自体が「あのクオリティー」ですから、もちろんパフォーマンスとしてはすごかったです。
クラッシックやアカデミックなフィールドで活躍している音楽家も、だんだんとシンセやらエフェクターやら、自分の音楽の世界に導入してきていますね。
例えば、ネットなどで、ヨーロッパの大学教授でもあるフルート奏者がエフェクターをたくさん使って演奏している映像などもお見かけしました。
面白い時代だと思います。
さて、明日はJEUGIAミュージックサロン京都駅でお稽古、その後、和歌山の丹生都比売神社様にとびます。
和歌山一泊後、その足で、京都音輪会の練習に出られるかどうか。。。
お話をレクチャーコンサートシリーズ「笙の響きと雅楽の愉しみ」に戻しますが、第6回はおそらくこの勢いですと2月になると思います。次回はできれば仏教と雅楽の関連で何かお話と演奏ができれば、と思っています。
↓第5回は珍しくメガネをかけていました(笑)。
いつもコンサートのときに陰で支えてくださっている、生徒さんのひとり、堀さんと。
笙の勉強も着々と進んでいるかたで、1年ちょっとで青海波、調子なども吹けるようになってきました。今は、喜春楽に挑戦中!
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
official web site: http://www.eriito.com/