だんだんと平板になっていく雅楽
雅楽の変遷に関していえば、だんだんと抑揚がなく平坦になっていくような気がします(でも、テンポは遅くなっている、という。。。)
30年もやっていると、昔の録音を聴くと、ああ、懐かしい、でも今の演奏はだいぶ変わってきているなあ、と感じます。
三ノ鼓など、打ち始めのところなどは、いったいどういう感覚で打っているのか?と思うぐらいに、「テンテーン」の間合いが長かったと思います(長いというか、「ねっとりと」粘っていた)。
絶妙の拍子感を体験しましたが、、、、(鉦鼓はこういうとき、初心者だとツラい)。
最近の太皷なども、さくさくと進んでいく感じは、だんだんと洋楽化してきているのかな、と思います。
時代の好みなので、仕方がないのかもしれません。。。
ただ、もちろん、べたべたと重たい、重たすぎる演奏も、垢抜けません。
拍子の感覚などは、洋楽と違って、「点」(ピンポイント)で合わせていくものではないので、加減が本当に難しいですね。
ここは合わせる、というところももちろんあります。
それができないと、演奏がぐずぐずになります。
自由度が高い部分で、各管が本領発揮できる、、、というのが。。。
理想ではあります。
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