流れるような、柳の花
柳花苑は、一見、ABCBという曲の構成のようにみえて、実はもの凄く複雑です。
例えば入破などは、単純なABCBでおさまっています。
(いわゆる半帖がある曲)。
雅楽の曲の、この「単純な構成くずし」的なフレーズのつくりかたって、西洋のクラシックの世界では、やはり近代フランス音楽(モーリス・ラヴェルやドビュッシー)あたりがやり始めた?ことなのでは、、、と思います。
前回の「笙の響きと雅楽の愉しみ」では笙の響きの点で、フランス音楽との類似性についてお話しましたが。
西洋音楽は、偶数数から成る小節が規則的に展開していくのですが。。。
この話は、絵画論とも結びつけていくと、面白くなるのですが。。。
あさってのコンサートでは、この話まで、たどり着けないとは思いますが、そのうち、どこかでお話したいです。
柳花苑の構成は、アラベスク模様、というか、長いフレーズを少しずつ、パラフレーズさせていくところに、妙味があります。。。
まさに柳の花。。。
優雅です。
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