昔の演奏
拙ブログ右カラムにもリンクを貼ってある「春鶯囀一具」のCD。
生徒さんに今、入破をお教えしているのですが、今ひとつ感覚が掴めないようで、聴いていただきました。
あっと、これは舞楽吹きなんだ、、、と思ったのもつかの間、音の軽やかさ、巧みさに、久々に聴いて、圧倒されました。
「ノリ」が「軽い」などと表現すると誤解されそうですが(笑)、本当にノリが、軽い。
生徒さんが帰ってから思わず颯踏も聴きましたが、颯踏との対比でさらにさらに軽く演奏されているのでしょう。
学生時代に、LPで図書館から借りてきて、曲そのものの構成の凄さと演奏の凄まじさに心底感動した記憶が蘇ってきました。
ああ、いいなあ。。。演奏者もとても楽しそう。
最近のお能は、「これが芸術だ!どうだ!」という感じで、昔よりどんどん遅くなっている、という話を大学の先生から伺いました。
雅楽もそれに近くなっているのでしょうか。。。
「正確な演奏」も増えてきましたが、なんとなく、お互いに「牽制」しあっているような、妙に重厚長大な演奏になってしまうと、さわやかな、青空に抜けるような雅楽がなくなってしまうように思います。
かといって、あまりルーズにやり過ぎると、ただのだらしのない演奏に。
合わせるところをぴしゃっと合わせ、他の部分はそれぞれの管の自由度が高く、笙が全体をさりげなくサポートしている、、、なんていうのが理想なのですが(笑)。
指揮者のいない雅楽は、ジャズの境地にも似ていると思います。。。
昔の演奏、ときには「えっ!」( Д) ゚ ゚
というものもありますが
おもしろいですよ。
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