めぐり
各調独特のフレーズ感、旋律のことを「めぐり」という
「めぐり」が違うよ、と昔の先生はよくおっしゃっていたけれども
ちょっとしたニュアンスでめぐりは違ってしまい、別の調になってしまう
季節の「めぐり」という言葉にも符号する、調の特徴的な感覚。
さりげない言葉ながら、深い意味合いがこめられているように思います。
ただ、笙の奏者にはその部分はいかんともしがたいので
笛さん篳篥さんよろしくお願いいたします。
だんだんと、めぐりの感覚がなくなって、平板になっているように思えるのです。
笙の唱歌だけは、めぐりを失わないように頑張って指導していますが。
チューナーでは説明できない部分かもしれません。
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