« 更新進まず。。。 | トップページ | sound cloudに、 »

2013年7月13日 (土)

歌って!

笙って、ただ、和音(合竹)を吹いているだけ、ではないんです。

息を張るところで、小さな山、盛り上がりを作っているんです。

今、陵王(蘭陵王、管絃)のお稽古に入った生徒さんがいらっしゃるのですが。。。

昔、他会で習われたことがある、とのことで、細かい手移りは問題ないのですが。。。

吹いていただいていうちに、なんとなく、いらいら、というか、欲求不満というか。。。
(すみません、生徒さんが悪い訳ではないのですが)。

ふつふつと不満が。。。

物足りないなあ、、、

なんだろう?

いわゆる、細かい息の「張り」(洋楽的に言えば、クレッシェンド)、まったくなかったんです。

全然、陵王らしくない。。。

ただ、息の都合で、たあたあたあ、、、と吹いているだけ。。。

つまらなくありません?

で、かなりしつこく、「張り」を入れるようにご注意したところ、ようやく陵王らしくなってきました。

勘のよいかたなので、いったん掴んでいただけると、だいぶ雰囲気が整ってきます。

ああ、すっきりしました!(笑)


さて、ならばどこでも、必ず張ればいいか、というと、そういう訳でもないのですね。

「歌」に合わせて、張るところ、張ってはいけないところ、いろいろとあります。

篳篥や笛との絡み。

そうやって合奏全体のメリハリをつけています。

笙はやはり優雅で、堂々としていないと、、、と思います。

そのメリハリを支えていくのは、やはり「歌」、唱歌です。

笙は合竹(和音)でも、やはり歌っているんですね!

合奏を太い筆に例えると、笙の息の張りはちょうど、線の「止め」や「はね」とかの役割をしているような気がします。

フレーズひとくさりの、最後の部分をまとめている、といいますか。

非常におもしろいと思いました。

指導、ということは、本当に、勉強になります。。。


« 更新進まず。。。 | トップページ | sound cloudに、 »

笙・・・楽器に関して」カテゴリの記事

笙・・・演奏に関して」カテゴリの記事

笙の教室のご案内」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歌って!:

« 更新進まず。。。 | トップページ | sound cloudに、 »