歌って!
笙って、ただ、和音(合竹)を吹いているだけ、ではないんです。
息を張るところで、小さな山、盛り上がりを作っているんです。
今、陵王(蘭陵王、管絃)のお稽古に入った生徒さんがいらっしゃるのですが。。。
昔、他会で習われたことがある、とのことで、細かい手移りは問題ないのですが。。。
吹いていただいていうちに、なんとなく、いらいら、というか、欲求不満というか。。。
(すみません、生徒さんが悪い訳ではないのですが)。
ふつふつと不満が。。。
物足りないなあ、、、
なんだろう?
いわゆる、細かい息の「張り」(洋楽的に言えば、クレッシェンド)、まったくなかったんです。
全然、陵王らしくない。。。
ただ、息の都合で、たあたあたあ、、、と吹いているだけ。。。
つまらなくありません?
で、かなりしつこく、「張り」を入れるようにご注意したところ、ようやく陵王らしくなってきました。
勘のよいかたなので、いったん掴んでいただけると、だいぶ雰囲気が整ってきます。
ああ、すっきりしました!(笑)
さて、ならばどこでも、必ず張ればいいか、というと、そういう訳でもないのですね。
「歌」に合わせて、張るところ、張ってはいけないところ、いろいろとあります。
篳篥や笛との絡み。
そうやって合奏全体のメリハリをつけています。
笙はやはり優雅で、堂々としていないと、、、と思います。
そのメリハリを支えていくのは、やはり「歌」、唱歌です。
笙は合竹(和音)でも、やはり歌っているんですね!
合奏を太い筆に例えると、笙の息の張りはちょうど、線の「止め」や「はね」とかの役割をしているような気がします。
フレーズひとくさりの、最後の部分をまとめている、といいますか。
非常におもしろいと思いました。
指導、ということは、本当に、勉強になります。。。
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