http://www.kyoto-todokai.or.jp/kouza.html#130609
本日は京都當道会演奏会の前日リハ。
リハは1回きり。
チケットは完売だそうです、ごめんなさい。
生田流箏曲は、芸大のときに何度か演奏に参加させていただいたので、大体勝手がわかってはいるのですが、本当に久々です。
箏オーケーストラのような大集団に歌や尺八、楽太皷や鞨鼓、そして笙が入り、華やかです。
宮城曲には不思議な魅力があって、古色蒼然としたような響きのなかに、突然三拍子が出てきたり、低音を奏でる17絃のアレンジがおもしろかったり。
いきなり楽太皷がどん、と鳴ったり。
合唱があったり。
結構、初めて聴くと「摩訶不思議」な世界なのです。
でも一度、中に入って演奏すると、だんだん「はまって」くるーーー
宮城道雄さんの世界観に。
宮城道雄さんは、内田百閒さんとも交流が深かったかたかたです(箏では子弟関係)。
よく、エッセーにも登場されますね。
「盲目の天才箏奏者」の別の一面を「怪才」百閒さんの文章は、かい間見させてくれます。
宮城さんの曲、当時は相当に斬新だったのでしょう。
でも、今はしっかり「古典」です。
さて、リハですが。
前日リハだけで決まる、決めるのはさすがです。
芸大時代にご一緒したかたがたが、何人か、参加されていて、とても懐かしくなりました。
非常にありがたかったのは、尺八の奏者が、行ってみたら、なんと藤原道山さん!
前々から一度、コンサートで、生で聴いてみたいなあ、、、と思っていたかた、なのですが、、、
舞台で同席させていただくのが先になりました(笑)。
「菊の栄」、いただいたサンプル音源で予習はしていたのですが、尺八とのからみの部分が、ちょっとわかりづらい演奏になっていました。
尺八奏者のかたが、笙の手移りのことをあまり知らないかただったら、テンポ通りでいってしまおうかな、、、とか、いろいろと考えていたのですが。
さすが、道山さんは笙のこともよくご存知で、手移りを入れても、ぴたり、合わせてくださいました(楽器もお持ちだそうで、薗広晴先生に師事されていたこともおありだとか)。
ここは、どうします?と伺うと、率直な意見を返してくださるので、とてもお仕事がしやすい。。。幅の広い人です。
笙の出番は少ない曲ではありますが。。。
明日、楽しみです。精一杯、つとめさせていただきます。