大念仏寺 おねり
ウェブサイトの説明によれば、聖聚来迎会と阿弥陀経万部会が融合された、融通念佛宗総本山大念佛寺最大の伝統行事、だそうです。
写真は、横笛の菩薩様。
この日は1日、「SAVE THE 鵜殿ヨシ原」の署名活動のお手伝いに伺ってきました。
お堂のなかで、法要を拝見できなかったのがちょっと残念でしたが、すごく「楽しい」行事です。
また、署名をお願いしていてわかったのですが、滋賀県や奈良県からも来られているかたがたが結構、いらっしゃいました。たくさんの人に愛されている行事のようです。
写真でしか、拝見したことのない行事で(写真だけでも、十分なインパクト!)、東京で、ほとんど舞台での雅楽(宮内庁楽部の演奏含む)しか知らなかったわたしは、関西に来て、様々な宗教行事のなかの雅楽を生で体験することができて、本当に楽しいです。
舞台という装置のなかでなく、「自然」と「信仰」に彩られた雅楽。
画像暗めですが、こちらは笙を構えた菩薩様。
えっ?
これ、「竽」(う)じゃないですか?!
多分、見えにくいからということで、大きくしたのでしょう。サービス精神旺盛です。
その他、箏や鉦鼓や太皷や、、、雅楽器はすべて出てきました。
楽器を支えている人たち、大変です。
荷太皷とかでは、ないのです。
台に置いた太皷をそのまま台ごと、運んでいらっしゃるんです。すごい!
二十五体の菩薩様がしずしずとお堂の周りに巡らされた回廊のようなところをおねり歩かれ、すっと本堂に入っていかれます。
その間、延々と「菩薩」が奏されます。
おもしろいのは、マイクで菩薩様の解説が入ること。
ご参拝のかたがたは、家族連れが多いように思ったのですが、こういった解説があると、お子さんたちも楽しいでしょうね。
今年も聖霊会を逃してしまったので、まだなんとも言えませんが、大阪の行事のなかの雅楽は、とても庶民的で、たくさんの人に親しまれている感じがします。
コンサートホールで、磨き抜かれた最高の演奏と舞をたくさんの人に届けるために、切磋琢磨する世界とは、また別の世界です。
堂々と、どっしりとした雅楽が流れ、やはり雅楽のルーツは、こういった雰囲気だったんだろうな、、、と思わずにはいられません。
とにかく、おおらかで、楽しい!
山門の入り口で署名を集めていたのですが、帰り際には、きっとご本堂に向かって一礼されている方々が多いことにも、感動。
小さいお子さんたちも、お父さんお母さんに合わせて、「ぺこり」。
来年は、ご本堂で拝見したいです。
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