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2013年3月12日 (火)

京都・足踏みオルガンの会での演奏

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大森幹子先生と(Photo by おそのさん

3月10日の足踏みオルガンの会での演奏会後に。

今回は前半の田中多佳子先生の熱弁に、1部が1時間で終わる予定が、1時間半に延長。

博学な田中先生のお話は楽器の分類やorganという単語の語源の話(機関、器官という意味)、リード楽器属の話、様々に広がり、とても興味深かったです。

「リードつながり」ということで、「鵜殿のヨシ原」の話も織り込んでくださって、、、田中先生、感謝です!(ヨシ原焼きの写真なども入れてくださいました)。

わたしは最後のほうで「調子」を演奏しました。まだまだ、日本の音楽といえば、哀調を帯びた、あの節回し、のイメージしかないようです。ですので、やはり驚かれるかたが多かったよ様子。

笙の世界は、完全に、「外来の音楽」です!
千数百年が過ぎた今もなお。。。

二部では予定通り、ドビュッシー「月の光」、サティー「ジムノペディー」、大中寅二さん「前奏曲」(竽で即興)、そして「椰子の実」の皆さんの合唱をオルガンと笙で伴奏。

ドビュッシーは、うーん、リハのほうがよかったかな、悔しい!というところでしたが、着実に進化しております(笑)。

ジムノペディーも、以前ピアノとやったときとはまったく違うバージョンで作ってみました。
オルガンは笙と音色が似ているのでメロディーの受け渡しも楽。
ピアノのようにペダルで低音を保持できないところはありますが、そこは大森先生がカバー。

大中寅二さんは、大中恩さん(「赤とんぼ」や「さっちゃん」の作曲家です。合唱をされていかるたなら、よくご存知でしょう)のお父様。礼拝用のリードオルガンの作品をたくさん、残されているのだそうです。

そのなかに、雅楽を意識して書かれた曲があるとは、まったく知りませんでした。
非常にシンプルな、短い曲でしたが、メジャーの和音も時々入ってきて、確かに「近世邦楽」(いわゆる、箏曲や三味線などの音楽)とは違った響きがしていました。

このコラボは、「竽」がまさにオルガン調の音を奏でることもあって、大変喜ばれました。

さて、今回使用しましたリードオルガンには、ちょっとした仕掛けをお願いしました。

試しに、笙と同じ音律で調律をしていただいたのです。

オルガン修復家の加藤正治さんとのコラボレーションの成果、でした。

また大森先生はおそらく、わたしの母とおない年(そして、なぜか雰囲気も似ているのです)。

でも、こういった「異ジャンル」とのコラボレーションでも、とても楽しそうにチャレンジしてくださって、ありがたく思いました。

また、京都に「飲み友達」が増えましたこと、大変嬉しく思います(笑)。

天候不安定ななか、ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。
「足踏みオルガンの会」の皆様、ありがとうございました。
鵜殿のヨシ原のことをお伝えするお時間もくださり、署名活動にもご協力くださって、感謝いたします。

鵜殿ヨシ原研究所の谷岡さんも、大阪から駆けつけてくださり、ありがとうございました!

田中先生、貴重なご縁をいただきまして、感謝です。

そして、縁の下の力持ちの大村さん、深謝です!

楽しい時間をありがとうございました!

 


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