10日のためのリハーサル(足踏みオルガンワークショップ)
2回目です。
大森幹子先生との、本番会場での合わせ。
今回、リードオルガンとはドビュッシーの「月の光」、サティーの「ジムノペディー」、そして大中寅二の「前奏曲 オルガン聖曲集第1編より 33番」を演奏します。
わたしが笙でドビュッシーやサティーをやるのって、「一般の人受けするように」と吹いている訳ではないのです。
自分が、本当に吹きたいんです。。。
「月の光」を笙で、なんとなくなぞりはじめたのが、2004年のこと。
ただ、笙で月の光ができるから、ではなく、「本当に、これ、きれいだな、笙でこんなことができるなんて、ちょっと面白いな」と思いました。
笙の合竹の音が、よくドビュッシーの和音に似ている、と言われますが、本当にそういうところはあります。
以前、東京で開催していた、「雅楽のお話の会」でもちらっと触れましたが、東京芸大創設時に、海外から芸大に指導にいらしていた女性のピアニストが、「雅楽で使われている笙という楽器の音と同じ音が、ドビュッシーのこれこれの曲で使われている」、と非常に具体的に指摘しています。
(ただし、ドビュッシーがフランスでの万博で、日本の笙の音を聞いて影響を受けた、というのは、おそらく誤った俗説)。
考えてみたら、日本は千数百年前に唐の国で集約された国際的な音楽を懸命に学んで取り入れ、現代にいたるまでどうにかこうにか、保存してきました。
唐の国の音楽とはいえ、ベトナムやインド、その他のアジア圏の音楽が混ざり合った音楽や舞だったろうと思います。
そして数千年後、ドビュッシーは西欧クラシック音楽の最先端にいながら、中国的な音楽やバリのガムランの音の要素を自作に取り入れています。
その起源が一緒なのだから、似ている、、、ということもあろうかと思います。
笙はピュタゴラス音律なので、「この音程とこの音程は、きたなくなるはず」と思い込んでいたのですが、、、
5度以外にも、非常に響きがクリアに聴こえる(耳に心地よい)音程がたくさんあるようです。
今日、(音はよくないのですが)、PCで録音を録ったところ、会場となる毎日新聞社ホールの残響、、、非常にいいのです♪
PAまったくなし、でいけそう。
リードオルガンの優しい音とも音量バランスもよいようです。
ドーム型の天井で、しかも天井のほうの窓がまるで十字架にも見えるデザインで、落ち着いた、柔らかい白い壁も、とても居心地のよい教会で演奏しているようです。
当日会場にいらっしゃる皆様、会場近辺がマラソンのコースになるそうです。
車などの交通機関は影響を受けるかもしれないそうですので、ご用心ください。
詳細は↓
http://www.jointsix.com/page3.html
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