古いものに命の息吹を
更新が遅れておりまして、ごめんなさい!
先週末から花粉+風邪のダブルパンチで、なかなかパワーが出ませんが、ようやく昨日から復活。。。ヨガの体験教室などに行って、体をほぐして参りました。
23日は、さるお方の叙勲のお祝いのお席で、白拍子舞の井上由理子さんと共演させていただきました。
井上さんは、お能に関する入門書なども執筆されているかたで、平家物語などの古い物語の間に、ちらちらとみえ隠れする、「白拍子」たちの存在が気になるようになり、時代のあだ花のように現れて、消えていったその芸能の「再現」を試みられているかたです。
「白拍子舞」という、いってみれば「創作物」がどのようなものなのか、興味津々だったのですが。。。
芸は、やはり人ですね。
最初に祝辞の口上から始まって、そこからすでに「物語」の世界に引き込まれます。
白拍子舞は、すでにもう「この世にないもの、ない世界」ですから、そこから「架空の世界、架空の舞台」がスタートするのです。
最初の口上の力。。。
井上さんの語り口や、雰囲気によって、ぐいっと引っ張り込まれる。。。その力がすごいなあ、、、と感じました。
笙を吹いたり、朗詠を歌ったりしましたが、昔の、白拍子のかたがたへの魂の慰めになったでしょうか。
昔は「今様」を歌い、鼓などで伴奏していたようですから、「あれ、雅楽で伴奏など、奇態なことよ」と笑いながらご覧になっていたのかもしれません。
関西は、ただ歴史的に江戸よりも古い、というだけでなく、そういった古い想いを汲み取る人たちがいる、ということがまた素晴らしいと思います。
ヨーロッパなどの歴史的な土地は、遺跡こそ残っているけれども、「その精神性」とか、当時の文化を残そうとか、復元してみよう、ということはあまりないように思います。
過去に学ぶ、過去にあったものに敬意を表する、という感じ方、考え方は日本独得のものです。それは、やはり雅楽とか万葉集とか、現実に古いものが残されていて、それが今でもたくさんの人を感動させる力があるものだから、だと思うのです。
そして関東は、新しい創造力に恵まれています。
「無」から新しいものを作り出すのは、関東です。
日本はただ、1000年以上の歴史がある、というだけでなく、時代時代の特徴や特色が文化として残っているところが、非常に奇妙ですし、また世界的にも希有だと思うのです。
井上さんとは今後も共演させていただく機会がありそうです!
どんな音や歌がふさわしいかな。。。と考えています。。。
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