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2013年2月28日 (木)

音律のこと(2)

ピュタゴラス音律、って名前だけ知っていてもだめで(笑)。

以外と、マルチテンペラメントのチューナーで基音430にして、「PG」表示にして、使っている「だけ」の人もいるようで、びっくり∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

また、ピュタゴラス音律だと3度音程はぼろぼろ、かと思っていたのですが、そうでもないみたいですね。。。

ただ、笙の調律法だと、結構「いけてる」3度は、也とか毛にリードをつけたときのほうができやすいようで。。。

「ウルフ」が出る位置を変えて調律してみたら、どうなるのだろうか!!!

今日はチューナーのメーカーのコルグさんにまで電話をかけて質問してしまいました。

一応、雅楽の笙の演奏をしているものですが、と断ったものの、、、名前を言うのを忘れました(問い合わせで、名前を言わない人を嫌うわたしなのに、、、とほ)。

電話に出た人は、非常に丁寧に答えてくださり、しかも音律にかなり詳しい人で(当然か)、質問の意味も理解してくださいました。

大体は納得がいったところも多かったものの、解けなかったところ、そして新たな疑問点も。

どうせ、外で舞楽なんて吹いているときは、そんなにピッチなんて関係ないんじゃない?というおおらかな人もいらっしゃるかもしれません。

ただ、ピュタゴラス音律って、言ってみれば、一番、「原始的」な調律法。

だからこそ、ぴったりあわせられるはずだし、何より、昔の雅楽の録音を聴いていると、笙の音がぴたーっと、少しもピッチがうねらず、もうぴたーっと聴こえてくるのが、すごい!と思えて。。。

要は、きれいに聴こえれば、よいのです。
チューナーぴたっりだと、返っておかしくなることもあります。

と、簡単に書きますが。。。

まずは青石をするところから、というのが笙のつらいところであります(´・ω・`)


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気が抜けない

ここしばらくの予定。

明日は10日のリードオルガンの会でオルガンを弾いてくださるかたのひとり、大森先生との打ち合わせ(1回目)。

リードオルガンの演奏では、おそらく日本では第一人者のかたではないでしょうか。

まだ演奏曲目も決まっていないという状況で、大森先生もわたしもあせりまくっております。

わたしはオルガンと合わせてみたい曲が数曲、あるので、まずはご提案してみようと思います。

2日、京都にて京都府神社庁主催の会にて、鵜殿のヨシ原の状況についてお話をさせていただきます。

続く3日、生駒市にしてSAVE THE 鵜殿ヨシ原実行委員会主催の説明会にて、やはりお話をさせていただく予定。

10日が終わるまで、まずは気が抜けません。

先週末から風邪っぽかったこともあって、体調管理を万全にしないと。

「修二会」熱が盛り上がっているのですが(笑)、深夜に至る聴聞は無理かな。

今年こそは「一徳火」を見たいと思っていたのですが、、、深夜2時から。

無理無理 (と、自分に言い聞かせ)

10日が終わるまで、我慢〜!

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明日から東大寺の修二会

結局、東京から奈良にひっぱられたのは、東大寺があったから、といっても過言ではないくらい、なぜだか東大寺さんには引き付けられております。

なかでも修二会(通称、お水取り)。

学生時代にほとんど14日間いて、ほぼすべての行を見てから、ずいぶんと通いました。

今年は初参のお坊様がいらっしゃるので、特別な行があったはず。。。

そわそわ。。。

(仕事せいって!)

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あせらず

「やらないといけないことなんだけど、どうしてもやる気がしない」
「なぜだか、体が動かない」

というときは、時期じゃないことが多いです。

「よい時」が来たら自然な成り行きで、自分からゴーサインが出ます。

でも、「やらないといけない」という意識で動いてみたら、「やっぱり、こういうことだったんだ」という気づきがあるので、どちらにしてもOK

世の中の仕組みというのは、非常にうまくできております。。。

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2013年2月26日 (火)

古いものに命の息吹を

更新が遅れておりまして、ごめんなさい!

先週末から花粉+風邪のダブルパンチで、なかなかパワーが出ませんが、ようやく昨日から復活。。。ヨガの体験教室などに行って、体をほぐして参りました。

23日は、さるお方の叙勲のお祝いのお席で、白拍子舞の井上由理子さんと共演させていただきました。

井上さんは、お能に関する入門書なども執筆されているかたで、平家物語などの古い物語の間に、ちらちらとみえ隠れする、「白拍子」たちの存在が気になるようになり、時代のあだ花のように現れて、消えていったその芸能の「再現」を試みられているかたです。

「白拍子舞」という、いってみれば「創作物」がどのようなものなのか、興味津々だったのですが。。。

芸は、やはり人ですね。

最初に祝辞の口上から始まって、そこからすでに「物語」の世界に引き込まれます。

白拍子舞は、すでにもう「この世にないもの、ない世界」ですから、そこから「架空の世界、架空の舞台」がスタートするのです。

最初の口上の力。。。
井上さんの語り口や、雰囲気によって、ぐいっと引っ張り込まれる。。。その力がすごいなあ、、、と感じました。

笙を吹いたり、朗詠を歌ったりしましたが、昔の、白拍子のかたがたへの魂の慰めになったでしょうか。

昔は「今様」を歌い、鼓などで伴奏していたようですから、「あれ、雅楽で伴奏など、奇態なことよ」と笑いながらご覧になっていたのかもしれません。

関西は、ただ歴史的に江戸よりも古い、というだけでなく、そういった古い想いを汲み取る人たちがいる、ということがまた素晴らしいと思います。

ヨーロッパなどの歴史的な土地は、遺跡こそ残っているけれども、「その精神性」とか、当時の文化を残そうとか、復元してみよう、ということはあまりないように思います。

過去に学ぶ、過去にあったものに敬意を表する、という感じ方、考え方は日本独得のものです。それは、やはり雅楽とか万葉集とか、現実に古いものが残されていて、それが今でもたくさんの人を感動させる力があるものだから、だと思うのです。

そして関東は、新しい創造力に恵まれています。
「無」から新しいものを作り出すのは、関東です。

日本はただ、1000年以上の歴史がある、というだけでなく、時代時代の特徴や特色が文化として残っているところが、非常に奇妙ですし、また世界的にも希有だと思うのです。

井上さんとは今後も共演させていただく機会がありそうです!

どんな音や歌がふさわしいかな。。。と考えています。。。

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2013年2月22日 (金)

春を先どり

春を先どり
かわいいカプチーノ!近鉄駅なか、チャオプレッソで。近江八幡へ移動中です。

明日は祝賀会で、井上由理子さんと共演させていただきます!

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2013年2月16日 (土)

音律のこと(1)

机上の空論、ではなくて、笙の音色を左右する、大切なことです。

今、オルガンとのコラボレーションもあり、いろいろと考えているのですが、ピュタゴラス音律は、名前がいかにも「学術的」(?)な感じがするものの、一番、「自然にできあがった」音律ではないかと、はた、と思いつきました。

一番、きれいに響く5度の堆積。。。

ただ、それでは12の音階が得られず、ずれやらひずみやらが生じるために、「人工的に」そのひずみを解消したものが、十二平均律やミーントーン、キルンベルガーになってくる訳です。

也と毛の竹に昔はリードがついていましたが、今はないのは、そのあたりの事情が大きいと思います。

無理に12の音にまで増やそうと思えば増やせたはずですが、そのあたりで「止めておいた」のが日本人のセンス、、、と思います。

今は「マルチテンペラメント」で表示できるチューナーがあり、わたしも使っていますが、そのあたりの音律のことは、笙の調律をされるかたは知っておいたほうがいいですよ。

↑クリックしても飛べません(;ω;) とほほな、お飾りバナー。。。

バナーにリンクを貼る方法、どなたか教えてくださいまし!

SAVE THE 鵜殿ヨシ原 ↓

http://www.save-udono.com/

続きを読む "音律のこと(1)"

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2013年2月15日 (金)

ツイッター、別ブログへ引っ越します。

すみません、一瞬、こちらのブログにツィッターを載せたのですが、3列表示のためか、非常に見えにくくなります。

よって、https://sho3ku.cocolog-nifty.com/etenraku/

に引っ越させました(;´Д`A ```

少しは見やすくなったかしら。。。

どうぞよろしくお願いいたします。

明日は、大阪楽所の笙の講習会です。

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問いかけ

わたしたちは 伝承にあぐらをかいていないか

ずっとそこにあったものだから

これからもずっとあるだろうと

安易に考えていないか

無意味に終わるかもしれない

さまざまなチャレンジ

チャレンジしてみて

初めて 意味も無意味も関係ないと知る



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2013年2月13日 (水)

リードオルガン

ふたば楽器店の加藤さんのお店に行ってきました。

リードオルガン。。。

笙の「遠い親戚筋」に当たる楽器ですから、興味津々です。

オルガンのリードを初めてみたのは、やはり京都で、でした。

雅楽器師の八幡暹昌さんの仕事場で、です。

研究熱心な八幡さんは、パイプオルガンのリードもお持ちでした。

まさに、笙のリードを巨大化したような形で、とても感動しました。

さてさて、リードオルガン。

パイプオルガンのようなパイプもないのに、どうしてあのように大きな音が鳴るのか?

不思議でした。

笙吹きからすると、あのリードを何かの管に取り付けないと鳴らないと思えてしまうのです。

実物を拝見し、加藤さんの説明を伺ってようやく納得。

笙と違って、空気の流れが変わったときに鳴るような仕組みではないため、板に乗っているリードがそのまま、鳴る、それだけのようです!

不思議なことに、そのリードを手にとって、指で囲むようにして、ふーっと息を入れると、それだけで鳴るのですw(゚o゚)w

なるほどね。

加藤さんのお仕事場には、、、

明治時代のリードオルガンも置いてありました。

素朴な装飾、、、、素朴な音色。

加藤さんの修理によってよみがえった音です。

少し昔の時代を舞台にした映画などに合いそうです。

500万台近くも作られて、一世を風靡していたようですが、それがその後、あっという間に作られなくなってしまいました。

同じ鍵盤楽器、ピアノに押される訳ですが、今度はそのピアノもシンセや電子ピアノに押されているそうです。

楽器の栄枯盛衰。。。わずか100年で、たくさんの楽器が製造され。。。

行き場もなく打ち捨てられているそうです。

加藤さんはそういった楽器を丹念に修理されています。

リードオルガンはまさに滅び行く(製造されていない、とのことで、ほぼ滅んでしまった?)楽器。。。


リード=葦=ヨシ。

reedとは、簧、の意味もありますが、ヨシのことでもあります。

鵜殿のヨシのことと、わたしの頭のなかではオーバーラップして仕方がありません。

楽器が、滅びる、ということはこういうことなんです。

篳篥のリードに対して、まだ危機感がないかたも少なくないと思いますが。。。

「SAVE THE 鵜殿ヨシ原」
http://www.save-udono.com/

10年後ぐらいに、「そういえば、篳篥という楽器があったなあ」なんてことにならないようにしたいものです。。。

でも、これは鵜殿のヨシだけの問題ではなく、さまざまな楽器の材料が、今、危機的状況です。

多方面に関心を持ちながら、世界とのつながりを考え直していかないと、いけないなあ。。。と思っています。









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2013年2月12日 (火)

リードオルガンコンサート

ああ、今日は雪マークだあ。
奈良と京都。

外れる外れるといいながらも、概要は見ています、天気予報。

今は快晴ですが、夜は雪マーク。午後から笙の教室、そのあともう一カ所、回ります。

3月にお仕事をさせていただく、「リードオルガンの会」のメンバーのひとり、加藤さんの「ふたば工房」にお邪魔させていただく予定です。

いろいろな計画が進行中です。

乞う、ご期待です☆

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2013年2月11日 (月)

昨日は旧暦のお正月です

アジア圏ではほとんどが旧暦のお正月。

Happy New Year!

今年は、「弓に矢をつがえる年」となりそう(自分にとっては)。

弓を引くときには力が必要です。

ぐーっとためて、

すっと放すと

矢はとんでいきます。

ためている間はしんどいですが、「ため」がないと矢は飛びませんから

たくさんためて

放ちたいと思います

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2013年2月 8日 (金)

合奏会も終わり。。。

晴れ女

大雪が予想された東京。
合奏会がぶつかってしまったのですが、多分、降らない、と読んだところ、正解でした。

皆さま、自分の勘も信じましょう。
晴れ女でなくても、あの天候なら大雪はまずあり得ない、と読めると思います。
(奈良市はなんだか気象庁の予報がまったく当たりません。「自分予報」も当たらず、傘はとりあえず持っていたほうがいい、という対応)。

さて、笙の初心者にとっては、合奏会は、まさに「異次元の体験」です。

笙から雅楽の世界に入ると、合奏でまず、混乱します。

自分たちで演奏している音の世界と、あまりに違うからです。

旋律楽器の笛、篳篥さんには、わからない体験だと思います。

合奏の世界をどこまで深めていけるのか、というのはそれぞれだと思います。

そこそこ、の合奏は笙の場合、篳篥や笛と違って楽器のほうがきれいに鳴ってくれるので、手移りのタイミングさえ覚えれば、可能です。
このレベルでも十分に愉しめるのですが、本当によい笙を吹くには他管のことを勉強しなければなりません。

それぞれのレベルで、それぞれの楽しみ方ができます。

先日は高麗楽も1曲、やりました。

「笙ビギナー」にとっては、非常に新鮮な世界です。

高麗楽のノリも、雅楽のノリのひとつですから、聴いているだけでも勉強になると思います。

お教えしているほうも、いろいろと楽しみながら教えています。

お稽古詳細は↓
https://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/lesson.html





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2013年2月 4日 (月)

バタバタ…

バタバタ…

東京に来る数日前から、ばたばたしています(更新進まず、すみません。。。)

完徹で新幹線に乗り込みました!

昨日は節分祭で、塚崎神明社さんに伺って参りました。

初めての節分祭、地元の人たちで楽しく盛り上がっていました。

神社さんの神様も、お寺さんの仏様も、人間が楽しく、力を合わせていることを一番に喜んでくださるように思います。

若い宮司さんが、一生懸命はたらいておられました。

鎮守の杜をたくさんの人たちがきれいにされていました

今後、ますます発展するといいですね。

わたしのCDも「こもり堂」に置いてくださり、本当にありがたいです。

何か一緒にやれるといいですね〜、と神社さんのためにいろいろと働かれている佐予さんともお話していました。

佐予さんのおうちの旅館
角松 →http://www.kadomatsu-honten.jp

立派な老舗旅館。一度遊びに行きたいです!

さて、水曜日は合奏会の予定ですが、天気予報では大雪?

予報がはずれますように

写真は東京駅のドーム型の天井。完成当初は、写真を撮る人の群がじゃまで写真がとれなかったのですが、今はみんな素通り。

天使がいますね

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2013年2月 1日 (金)

明日から東京教室

先日1月の東京教室を終えたばかりですが、2月は中旬からの予定が関西方面でいろいろとあり、前半が「東京お稽古週間」です。

先日、持ち管はもともと笛のかたなのですが、笙のお稽古を受けてくださっているかたから、「ようやく笙の手移りがわかる(聞こえる)ようになり、ありがたいです」、とお話されていました。

自分のピッチが、まわりの笛の人たちのピッチとずれているとき、誰が正しいのかわからない。。。

そのとき、笙の手移りが聞こえてくると、正しい音がわかるようになったそうです。

そうですよね。。。笛のかたにとっては、笙はまさに「異次元の世界」でしょう(笑)。
笙の初心者にとってもそうなのです。

笙と笛は、いわば「遠い管」同士。
笛と篳篥はよく聴き合います。
笙の人は自分の唱歌が近いため、どうしても笛よりも、篳篥寄りに。

それで、笙と笛はお互いに遠くなりがち、です(舞台で座る場所だけでなく)。

「他管に触れず」という暗黙の雅楽界のルールがありますが、それは昔の、雅楽を演奏している人間がほとんど楽家だった時代の話ではないかと思います。

笙にとっても、笙の音をわかってくださる演奏者が増えてくれるのは、非常に嬉しいことです。

他の管をすでに勉強されているかたも、ぜひ、笙を習われてはいかがでしょう?

お稽古詳細は↓
https://sho3ku.cocolog-nifty.com/blog/lesson.html

よろしくお願いいたします。

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ヨシ刈り

こちらのブログに記事をアップ!

署名だけでなく、実際に鵜殿でボランティアをされたいかた、新名神高速道路の問題についてもっとよく知りたい方、こちらへGO!

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