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2012年6月11日 (月)

雅楽の何がすごいかということを

伝えるのは、なかなか大変です。

古いからすごい、とか、世界最古のオーケストラ、とか語っても、「意味」はなんとなくわかっても実感が伝わらないからです。

その辺を上手に伝えていかなければ

大抵の人にとっては、雅楽は

「その辺の石ころ」と一緒です。

・・・↑この言葉は、法隆寺や薬師寺の修復にあたっておられた宮大工の西岡常一さんの御本から。

古い古い、といっても、歴史や精神的な意味を知らなければ、道端にころがっている石のほうが、それこそ何万年も昔からあって、法隆寺や薬師寺の塔などより、よっぽど古いわい、、、というようなことが書かれていました。

雅楽も同じ、です。

精神的な意味、というよりは(もちろん、それも大事ですが)、音楽的な楽しさや価値がわからなければ、「ただの古い音楽」で終わってしまいます。

古いからすごい、だけでなく、これだけ生き生きとした音楽が古くから伝わって、現代でもフレッシュな状態で演奏できる!

その点は何度も強調して、たくさんの人に伝えていきたいと思っています。


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