2012年6月30日 (土)
高速道路で雅楽が、、、
今日で6月も最後ですね。
夏越の祓、受けられました?
わたしは、忙しくて結局×××。
以前は文京区の白山神社さんに事前に「ひとがた」をいただいて、息を吹きかけてお納めしていました。
ちょっとおまじないっぽくて、気分が出ます(笑)。
でも、本当に、効果があるんですよ♪
来月月末の東大寺さんの解除会に伺えたら、と思っています。
茅の輪くぐり〜。
東大寺さんは、さすが、旧暦を使っていらっしゃるご様子です。。。
さて、淀川の鵜殿の上を高速道路が通る件は、かなり状況が差し迫っているようです。
状況を知るほどに、「原発」の問題と似ている、と感じたり。。。
ですが、あちこちでお話を伺っていると、以外と篳篥のかたも鵜殿のことを知らなかったり。。。
日本の、篳篥の音が変わってしまうかも!!!!と、いう大変な事態です!!!
高速道路一本で、1400年の文化が潰されてしまうかもしれない、その境目にわたしたちは、います!
今後、署名のための用紙が、雅楽関係の演奏会会場で配られると思いますが、できる限り署名してください。
用紙をいただいてきて、できる限り埋めてください。
また、関心をお持ちください。
ただ、鵜殿、、、この篳篥のリードの件もさることながら、なんだか、とても素晴らしい場所のようです。たくさんの志高いボランティアのかたがたが守っておられる場所。。。絶滅危惧種もたくさん生息しているようです。
随時、この鵜殿について情報をアップしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
2012年6月24日 (日)
2012年6月23日 (土)
詳細は後日アップしますが、
数週間ほど前に、大変な情報を受け取りました。
凍結されていました、大阪の淀川の高速道路の工事が、「着工」ということで進められているとのこと。
篳篥のリードの最高の材料が取れる場所が、潰されてしまう可能性があります。
「なんとかしませんか」と雅楽協議会の鈴木さんからお声がけをいただきました。
本日は、雅楽協議会の鈴木さん、そのご賛同の皆さんと打ち合わせです。
まずは署名集めなどから始まると思います。
でも、1400年以上の歴史を誇り、世界の宝でもある雅楽の、最高のリードを作る場が、
「平成という時代に、当時の自然破壊のために、日本から消えてなくなりました。古代から脈々と受け継がれてきた、篳篥のつややかで美しい音色は、その時代に絶えてなくなりました」
などと、後世の歴史の教科書などに書かれたくないですよ(´;ω;`)・・・!!!
ただ、このままでは間違いなく着工、鵜殿の河川敷はつぶされるそうです。。。
わたしも微力ながら、詳細をよく確認した上で、署名その他皆様のご協力をブログなどで呼びかけたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!!!
このところ。。。
おかげさまで、2009年にリリースしましたCD「祈りの海へ・・・」
ぽつぽつながら、売れています。
福島から笙を習いに来てくださっている生徒さんが、お友達にもプレゼントしたいのでと、追加で2枚、ご購入くださいました。
嬉しいです。
ホスピス「きぼうのいえ」へのチャリティーを発端とし、笙の音色をもっとたくさんの人に届けたい、という想いとともに始まったこのCDの企画は、江原啓之さん、ピアニストの高橋全さん、楽師の松井北斗先生との共演とも相まって、2000枚以上のセールスを記録しました(現在、チャリティーのほうは終了しております)。
残りは数百枚です。
Napi Music、武蔵野楽器さんにてお取り扱いがあります。
わたしのほうでも(発送は遅くなることがありますが)、お取り扱いあり。
連絡がつきやすいお電話番号を明記の上、
for_solo_voice@nifty.com
までご連絡ください。
よろしくお願いいたします
2012年6月19日 (火)
台風の音をBGMに。。。
ただ今、香港での就労ビザ取得のための書類を書いています。
10月の香港行きの準備。。。
中国語と英語の2カ国語で書いてあり、字が細かいです(◎_◎;)
そういえば、明日は新月(朔日)。
旧暦の5月1日になるのでしょうか。
旧暦で考えても、、、この時期に台風が来るのは、やはり異常気象なのでしょう。
皆様、どうか今日明日と、お気をつけてお過ごしください。
2012年6月18日 (月)
2012年6月16日 (土)
護国寺なう。
東大寺の巨大な仁王さん、見慣れてしまったせいもあって、護国寺の仁王さんがとても小さく見えました。。。
今日は護国寺の側で、笙教室です。
固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
2012年6月14日 (木)
ふたたび香港へ。。。
月曜日は大阪、昨日は京都、明日から東京。
そして、秋に再び、香港で演奏させていただけることが決まりました。
前回同様、個人で招聘を受けます。
急いで、ビザ関係の書類を準備します。。。
6月は後半まで少しゆっくりしようと、不届き(?)なことを考えていましたが、、、
ありがたいことに。。。
休めません。
琵琶(ピパ)奏者との共演になるそうです。
2012年6月12日 (火)
2012年6月11日 (月)
今日は
大阪楽所の装束のアイロン掛けのお手伝いに伺ってきました。
すべて正絹、本物の管方装束。。。
管理がいかほどに大変か、ご想像がつきますでしょうか。。。
会長さんのお話を伺って、これだけの装束を揃えられるご苦労に加えて、管理の大変さもひしひしと感じました。
「持つ」ことには「責任」も伴うもの、とつくづく思います。
2回公演ともなると、舞人さんだけでなく、管方の装束も汗びっしょり。
会員さんで、手が空いておられるかたがたで、分担してアイロン掛けをされている、というのもすごいと思います。
「持つ」ことに伴う「責任」、それを支えているのは有志の皆さんの暖かな手。。。
大阪楽所の一番の強みは、そこなのではないでしょうか。。。
物にも命があって、大切にするほどに愛着が、湧きますから。
こういったことは、とても大事、と思います。
もう20年ほども前のことでしょうか、東京楽所のかつての銀座の事務所でも、多忠麿先生の号令の元、襲装束のアイロン掛けをしたことがありました。
まだまだ装束に触るのも、怖かった頃です。。。
最初は、本当に「怖い」という感じがしました。
今日などは、もう手慣れたもので、下襲など、ばさっ、ばさっと広げてしまいましたが(笑)。
やはり、装束に接する際の、適度の緊張感は必要だな、、、と思いました。
さて、写真はぜんぜん上記の話題とは関係なく、帰宅途中に携帯のカメラで撮ったもの。
なんだかよくわからないと思いますが(笑)、薬師寺さんと唐招提寺さんを繋いでいる道の途中の街灯。
この道、夜の風情が.本当に素敵なのです。。。
特に唐招提寺さんの門前のあたりとか。。。
夜、こんな道を通れるのも、居住者の特権?かもしれません
雅楽の何がすごいかということを
伝えるのは、なかなか大変です。
古いからすごい、とか、世界最古のオーケストラ、とか語っても、「意味」はなんとなくわかっても実感が伝わらないからです。
その辺を上手に伝えていかなければ
大抵の人にとっては、雅楽は
「その辺の石ころ」と一緒です。
・・・↑この言葉は、法隆寺や薬師寺の修復にあたっておられた宮大工の西岡常一さんの御本から。
古い古い、といっても、歴史や精神的な意味を知らなければ、道端にころがっている石のほうが、それこそ何万年も昔からあって、法隆寺や薬師寺の塔などより、よっぽど古いわい、、、というようなことが書かれていました。
雅楽も同じ、です。
精神的な意味、というよりは(もちろん、それも大事ですが)、音楽的な楽しさや価値がわからなければ、「ただの古い音楽」で終わってしまいます。
古いからすごい、だけでなく、これだけ生き生きとした音楽が古くから伝わって、現代でもフレッシュな状態で演奏できる!
その点は何度も強調して、たくさんの人に伝えていきたいと思っています。
固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
2012年6月10日 (日)
6月は、
早や、10日ですね。
大阪楽所公演も無事終了、上半期の仕事の整理をしながら、下半期の仕事の予定を立てています。
8月、平安響さんの演奏会で(こちらは結成20周年だそうで、大阪楽所の30周年とも重なり、そういう節目の年なのかと、思ってしまいます)、納曾利を舞わせていただく予定です。
自分にとっても今年、そして来年は大きな節目となりそうです。
大阪楽所公演は、自分の軌跡を見直す上でもとてもよい経験をさせていただきました。
笙の教室は7月ぐらいから、カリキュラムを組んで、指導をしていこうかと考えています。
個人個人の個性やご要望に合わせた指導を考えています。
よろしくお願いいたします。
2012年6月 9日 (土)
2012年6月 7日 (木)
今年はありがたいことに、
東大寺の襖絵も限られた日程のなかで拝見することができました。
小泉淳作さんの襖絵。
こちらは満開の、桜の絵、そして鳳凰の絵、蓮の花の絵など。
ふわーっと、包み込まれるような、やさしい雰囲気。
華やかで鮮烈で、ゴージャス。夢のなかの風景のような。
方や昨日拝見した唐招提寺・東山魁夷さんの絵は、かっちりと、対峙するような感じ。
屹立する、何かが感じられます。
とても静かな哲学がそこにあるので、どうしてもこちらもかっちりしないといけないような。。。
絵の、「さらに奥に進まないといけない」、というような、何か訳のわからない衝動を感じさせるものがあります。
あの絵が、見た瞬間から、ほっておいてくれない。。。
それでついつい、雑文を書きつづっているのですが。
どちらも、そのお寺にふさわしい画家をよく選ばれた、、、と思います。
お寺と、画家(絵師)との幸せな関係。
来年が、また楽しみです。
どちらも。。。
2012年6月 6日 (水)
東山魁夷さんの襖絵
東山魁夷さんの襖絵も、本日拝見してまいりました。
ただし、駆け足で。
正直にいって、たじろぐような感じでした。
東山魁夷さんの絵、といえば、もうカレンダーやいろいろなものにも使われていて、あちこちで見慣れている雰囲気の絵、なのではありましたが、、、
中には、非常に写実的で、写真のように見える絵もありました。
それでも、山なら山、森なら森、そこからあがってくる魂みたいなものが、今そこにあるかのように感じられるのです。
森の湿度とか、描かれてはいないけれど、そこに住んでいるはずの鳥の声とか。。。
ひとりの人の手が描いたもの、と思うとぞっとします。
何かを「深く引き受けて」いる人の絵。
こちらもまた、非常に「音楽」を感じさせる場所、でした。
なんだか、ものすごくショックを受けました。
うーん。。。このインパクトはなんなんだろう。
唐招提寺、何度も行っているのですが、やはり、すごいところです。
そして、やはり奈良、すごい場所です!
唐招提寺
南都の仏教に心を惹かれます。
今日は鑑真大和上のご命日、開山忌舎利会が行われていました。
わたしも唐招提寺のそばに住むまで、実は、それほど興味があった訳でなく、教科書的な知識しかありませんでした。
でも、当時、仏教は宗教ではなく、国家を治めるための先進国の学問・哲学であって、日本側にしてみれば、鑑真大和上の来日は、まさに救世主が地に降り立つような感じだったのでしょう。
12年間に5度、渡航に失敗。
失明。
そして6度目の渡航でようやく日本にいらしてくださったかたです。
招来されたかたは、聖武天皇でした。
唐招提寺は「律宗」のお寺です。
戒律の「律」ですが、つい雅楽のなかの「律と呂」や「律が合う、合わない=ピッチがあう、合わない」という言葉のせいか、なんとなく、音楽的なお寺のように思ってしまいます。
とても静かで、透明な音楽が流れている。。。
やはり鑑真さんも、当時の雅楽をお聴きになっていたと思います。
鑑真さんにとってはまさに、「自国」の音楽だったはずです。
雅楽をお聴きになって、お国を想う日もあったのでは。
涼やかな目をされた人だったのではないでしょうか。
ご尊像のお目は静かに、おだやかに閉じられていますが。。。
詳しく年代を調べてみないとわかりませんが、例えば今、正倉院におさめられている笙や竽の音を耳にされていたのかもしれません。
おそらくその音を耳にされているであろう、聖武天皇や光明皇后にとって、それは「外来の」音楽でしたが、鑑真さんにとっては、自国あるいはその「近隣諸国」の音楽だったはずで。。。
そう思うと、突然と鑑真さんが身近な人のように思えてくるから、なんとも不思議です。
唐招提寺には、大太皷と大鉦鼓の縁が残されています。
このお寺で、太古の時代に雅楽が鳴り響いていた証です。
なにしろ、陪臚会が有名だったお寺ですから。。。
今日は舎利会の声明を聴聞に伺いましたが、おそらく表白?(法要の目的や次第を述べる部分)がなんだか長く感じられ、普段よりも多い人の群れ、修学旅行の引率の先生の、やや周りをわきまえない態度などにだんだん疲れてきて、30分ほどで、引き上げてきてしまいました。
1400年後の日本人の伊藤はこのていたらく、ごめんなさい、鑑真さん。。。
大阪楽所公演のご感想
6月2日の雅楽公演のご感想を、笙の生徒さんや、知人からいただいています。
なにしろ「長大」な曲の演奏会でもありましたので、まったく「ビギナー」のかたには、しんどいのでは?と心配もし、初心者のかたには事前に、「聴き所、見所」などをメールで送っておいたのですが、、、
お寄せいただいているご感想は、とてもよいところを突いておられます
雅楽はまだまだ「アピール下手」な芸能です。
にも関わらず、今世界中から関心が寄せられている、ということさえも日本人は知りません。
いっときは東儀秀樹さんのおかげで、「笙」という楽器も少しは知名度があがりましたが、最近、また若い人に「笙」といっても、まったく想像もつかない、というかたが増えてきました。
啓蒙のための努力は、常に続けていきたいと思います。
事前のちょっとした、一言ふた言の説明が、鑑賞の手助けになり、とてもポジティブなご感想をいただくことは、これまでに何度も経験してきました。
イメージの力、大きいです。
雅楽の認知度が今よりもさらにさらに低く、淋しい思いをしていた時代も体験しています。
それは、ついこの間のことでした。。。
安閑とは、していられません。
若い人たちにも、もっともっと聴いて、観ていただきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
2012年6月 3日 (日)
ハーフタイム!
今日は昨日の公演に続いて大阪楽所結成30周年記念祝賀会がありました。
実はわたしも雅楽を始めてから、あと数年で30年になります。
今日は、ずっと不思議な感覚が続いています。
何か自分の人生の大きなサイクルがひとつ、終わったような感覚です。
もしかしたら、30年というサイクル、なのかもしれません。
本日の祝賀会では最近の演奏会の映像とともに、古い映像も会場に写しだされました。
ほぼ20代の間、ずっとお世話になり続けた、多忠麿先生の、お姿。
わたしの「雅楽の耳」を育ててくださった、東儀兼彦先生の映像。
突然の「タイムスリップ」的感覚に戸惑い、かつ懐かしく思いながらも、ひとつが大きく「終わった」ように思えてきたのです。
ただ、「大きな演奏会が終わって、気が抜けた」というのではなく、次の「大きな始まり」が感じられるのです。
もしかしたら、これも「次の30年」、ぐらいの大きなサイクルになるのではないか、、、
今日がその境目あたりになるのではないか、、、
と、妄想が働いてしまうくらい、とても不思議な感覚に捕われています。
急いで書かないといけないメールのご返事、とりかからないといけないことがたくさんあるのですが、今日は「ハーフタイム」、しばしお待ちください。
終了しました!
大阪楽所結成30周年記念演奏会。
無事に終了いたしました。
春鶯囀のように長時間吹き続ける曲を2回公演で演奏できるような機会は、わたしにとっても生まれて初めてのことでした。
吹いているうちに、どんどんパワーが出て来て、今朝も異常に体調がよいのです。
あれだけ長時間吹いていて、胡床にもすわりっぱなしだったので、疲れているかと思いましたが。。。
パワー全開!?(笑) 体が軽いです。
「大阪楽所」は、大阪の地で根付いてきた雅楽の伝統のひとつの成果ですね。
あれだけの規模のことがやれるのは、やっぱり「大阪パワー」が底力にあるから、でしょう。
これだけの会員を「支える」ことだけでも、並大抵のことではないと思います。
大人数で作る音の「響き」はやはり生で体験すると、とても迫力があります。
とてもインパクトの強い響きを体験することができ、わたしも「元気」なのだと思います。
ご指導を賜り、当日もご参加くださいました諸先生方、誠にありがとうございました。
舞人の皆様、左も右も、本当にお疲れさまでした。
また、ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。
長時間の演奏と舞、少しでも何か感じていただけるところがありましたら、幸いです。。。
さて、来年は、、、何をやるのかな。。。
ここの団体は、すごくて、、、
もうほとんどの大曲、名曲、稀曲はやり尽くしているんですよね。。。
2012年6月 1日 (金)
明日は
大阪楽所雅楽公演です。
2時と6時の2回公演。
チケットは完売のようですが(ありがとうございます!)、わたしも確認をとっていないため、もし当日にお求めの予定のかたは、、、
06-6781-8260(大阪楽所)までご確認をお願いいたします。
全席自由席です。
昨年、わたしが拝見したときは、開場前、すでにロビーには長蛇の列が出来ていました!
今回は演目が特殊なこともあり、さらに混雑が予想されます。
開場は30分前です。
よいお席を確保されたいかたは、早めのご来場をお勧めいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。