暦と雅楽
先日、「雅楽だより」さんからご依頼をいただいきました原稿を先日、書き上げました。
節句と雅楽に関して、何か、、、ということで2,500字程度。
相変わらずの雑文ですが
節句における、古い時代の、雅楽を含んだ歌舞の習慣、そして新暦と旧暦のずれから発生する、不自然、不具合なこと、など。
旧暦は月の動きを元にした暦ですが、今年は新暦(わたしたちが今使っているカレンダー)とのずれが特に大きい年です。
今日は新月(旧暦での月の一番初め、1日)ですが、なんと!
今日は旧暦ではまだ4月1日です。
気温がなかなかあがらない訳です。
「月の暦」(太陰暦)のほうが、季節の動きに連動していることのほうが多いのです。
別名農事暦。植物の種まきなどは、この暦に沿って、行ったほうが、生育も収穫率もよいらしいです。
今年、5月に入ってから旧に寒くなり、思わずストーブを出した夜もありました(奈良は、ほんとうに寒かったです)。まだ、「3月の気候」、だったんですね。
納得。
「異常気象だ。。。」と思うかたも多いと思うのですが、今日から4月ですから(笑)。
(もちろん、本当に異常気象で引き起こされている様々なこと、ありますが)。
アジア圏では節句のお祭りや儀式は今もカレンダー暦ではなく、旧暦で行っているところも多いのです。
日本でも神社さんによっては、旧暦で毎年お祭りの日を決めているところもあります。
「暦」などと申しますと、「マユツバ」、「迷信」のような気もしますが。
古典籍にも詳しいSBIホールディングスのCEO、北尾吉孝さんが、暦と干支の過去のデータによって、昨年の震災をほぼ、予見されているのを観たりすると、、、
非常に、統計学的、科学的なものの考え方、予測の仕方のような気がしてまいります。。。
その暦に合わせて、雅楽を奏していた、というのは、、、
古代人の何か鋭敏なセンスがあって、やはり「その日」を選んで、奏していた、と思うのです。
、、、というようなことを夏号に書いております。
よろしくお願いいたします。
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