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2012年5月10日 (木)

たくさんの、伝えたいこと

欧米風の文化のなかで失われてしまった思想や音の世界が

まだ雅楽のなかにはたくさん残っています。

「(音を)調べる」ということに、深い意味を感じます。

調子、調和、調律、すべてこの字がついています。

単純に解釈して、調子はcondition、調和はharmony、調律はtuningですが、このすべてに日本語では「調」の漢字がついているのです。

チューニングは楽器と場と演奏者と聴く人のコンディションを整えるチューニングでもあり(調子)、そのことにより、ハーモニーが生まれる。。。(欧米のハーモニーの意味とは少しずれますが)。

笙は、やはり希有な楽器です。
「調和」までひとつの楽器で、やりこなすことができるのですから。

こういったことも29日、スタンフォード大の講義でお話できたら、と思います。


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