今日で五月も最後。。。
スタンフォード大学日本センターでの講義、無事に終了しました。
カプシンスキー先生、通訳でご協力くださった藤田先生、ありがとうございました。
前半、ややまとまりがなくなってしまい、苦労しましたが、、、
後半はいくつかご質問もいただき、なんとか終えることができました。
貴重な機会をいただけて、本当にありがたく思っています。
今日はこれから京都教室、2日はいよいよ大阪楽所の演奏会です。
スタンフォード大学日本センターでの講義、無事に終了しました。
カプシンスキー先生、通訳でご協力くださった藤田先生、ありがとうございました。
前半、ややまとまりがなくなってしまい、苦労しましたが、、、
後半はいくつかご質問もいただき、なんとか終えることができました。
貴重な機会をいただけて、本当にありがたく思っています。
今日はこれから京都教室、2日はいよいよ大阪楽所の演奏会です。
スタンフォード大日本センターでの講義です。
内容で苦労していますが、雅楽に限らず、歴史の「ふるい」にかけられて残ってきたものには、「巨大な図書館以上」の情報が残されているような気がします。
雅楽においては、「スーパーコンピューター」以上のもの、とわたしは思っています。
「生身の、人間が伝承しているもの」、ですから。
日本の文化は、極論かもしれませんが、関係性の文化です。
雅楽においてはそれが、音の世界のなかで、それが非常に顕著です。
そんな話から入って、実際の楽を聴いていただきながら、雅楽の音のゆらぎや間について説明したいと思います。
雅楽に限らず、日本の文化には、、、
どこかしら、「世界の宝」となるような「精神性」が潜んでいるような気がします。
おおげさかもしれませんが。スティーブジョブスさんが日本の仏教に影響を受けていたのも、なんとなく、わかる気がするのです。。。
昨日は大阪楽所のゲネプロ。
2時間強、ほとんど休憩なく吹きっぱなし、お昼を挟んで、再度、2時間。。。
多先生の熱意のご指導には、心から感激しました。
明日が終わったら、生徒さんの指導をしつつ、自分の練習を詰めます。
サブの管の調律、間に合うかな。。。
春鶯囀、途中で持ち替えができればいいのですが。
このところ非常に忙しい日が続いていますが、こういう忙しさは、パワーにつながります。
行って参りました、スタンフォード大日本センター。
同志社大学の校舎の一角にあります。
この日の講義は京都市立芸大の藤田先生。
英語に堪能な先生です(わたしの授業の通訳もしてくださいます)。
授業を見学させていただいて、感じたことですが、やはりお能や雅楽は、「難しい、難解だ」ということ。
授業で学術的な理解、例えば歴史とか、リズムの構造やパターンなどをお教えすることはできるのですが、彼らがその「魅力」を感じられるかというと、、、
疑問です。
「レポートを書いて、あとは忘れる」というところでしょうか。
わたしは、「雅楽の魅力」についてのデモンストレーションを行いたいと思います。
わたしはこれまで「笙の魅力と雅楽の愉しみ(方)」というようなタイトルで、随分レクチャーを行ってきましたが、その経験が役に立ちそうです。
「興味を引く」ことがまず、大事だと思っています。
そして、ひとつでも、何かしらの「感動」があること。
来週まで時間は限られていますが、がんばります!
(残念ながら、聴講は、試験を受けないと入れないそうです。。。それはそうですよね、皆さん、「遊び」で来ている訳ではなく、大学側が莫大な費用を負担して、先生と生徒を滞在させているのですから。期待されていたかた、ごめんなさい)。
雅楽が世界的ににもユニークなのは、ただ単純に歴史的に古いから、というだけでなく、高度に発達しながら、昔の音楽、音の在り方を残しながら、現代に生きている、ということです。
そんなことを、来週のスタンフォード大学の日本センターでお話し、デモンストレーションもできれば、、、と思います。
今日はその打ち合わせで、京都へ行って参ります。
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愛すべき近鉄線。
不思議なレトロクラシック?デザインのセンス。
それにしても、このぬいぐるみのセンスって…
いったい…??
このぬいぐるみさんは、近鉄線特急車両(2階建て車両)の通路にいます。
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ががく、とかようがく、とかこだわらないで、
わたしは「ほんとうのおんがく」がやりたい。
自分で演奏していても感動して、聴いてくれる人も、万物も、心から感動してくれるような音楽がやりたい。
響いているだけで、
聴いている人たちが、ふわあっとリフレッシュするような
そんなおんがく。
先日、「雅楽だより」さんからご依頼をいただいきました原稿を先日、書き上げました。
節句と雅楽に関して、何か、、、ということで2,500字程度。
相変わらずの雑文ですが
節句における、古い時代の、雅楽を含んだ歌舞の習慣、そして新暦と旧暦のずれから発生する、不自然、不具合なこと、など。
旧暦は月の動きを元にした暦ですが、今年は新暦(わたしたちが今使っているカレンダー)とのずれが特に大きい年です。
今日は新月(旧暦での月の一番初め、1日)ですが、なんと!
今日は旧暦ではまだ4月1日です。
気温がなかなかあがらない訳です。
「月の暦」(太陰暦)のほうが、季節の動きに連動していることのほうが多いのです。
別名農事暦。植物の種まきなどは、この暦に沿って、行ったほうが、生育も収穫率もよいらしいです。
今年、5月に入ってから旧に寒くなり、思わずストーブを出した夜もありました(奈良は、ほんとうに寒かったです)。まだ、「3月の気候」、だったんですね。
納得。
「異常気象だ。。。」と思うかたも多いと思うのですが、今日から4月ですから(笑)。
(もちろん、本当に異常気象で引き起こされている様々なこと、ありますが)。
アジア圏では節句のお祭りや儀式は今もカレンダー暦ではなく、旧暦で行っているところも多いのです。
日本でも神社さんによっては、旧暦で毎年お祭りの日を決めているところもあります。
「暦」などと申しますと、「マユツバ」、「迷信」のような気もしますが。
古典籍にも詳しいSBIホールディングスのCEO、北尾吉孝さんが、暦と干支の過去のデータによって、昨年の震災をほぼ、予見されているのを観たりすると、、、
非常に、統計学的、科学的なものの考え方、予測の仕方のような気がしてまいります。。。
その暦に合わせて、雅楽を奏していた、というのは、、、
古代人の何か鋭敏なセンスがあって、やはり「その日」を選んで、奏していた、と思うのです。
、、、というようなことを夏号に書いております。
よろしくお願いいたします。
「雅楽だより」、貴重な情報が満載されています。
季刊紙ですが、雅楽界の情報交流の場、研究者の研究の発表の場として、非常に貴重な場です。
購読料も、郵送費程度しかカバーできないため、ほとんどボランティア運営で賄われているそうです。
お仲間うちでコピーなどとらず(笑)、購読しましょう。
購読料が、紙面をサポートすることにつながります。。。
↓お問い合わせ先
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すみません、メールソフトがダウン、、、といいますか、わたしのうっかり操作ミスで、自分のメーラーなのにわたしのPCの情報に入れない状態になっています。
webメールでメールをチェックしていますが、これが、操作性があまりよくなく。。。
アドレス帳の利用もやっかいです。
東京教室の皆様、京都教室の皆様、明日、あさってには来月のスケジュールをお送りする予定です。
少々お待ちください。
昨年の5月17日に奈良に越してまいりました。
奈良好きが高じて、とうとう住み始めて、1年。
東京との「ぷらっとこだま」での毎月の往復も、なんとかこなしつつ。
たくさんの人に助けられて、日々、生活しています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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今年の2月にリリースされました、「春鶯囀一具」のCD。
昭和48年録音、ですから。。。
40年ほど前。
そのLP盤のCD化。
「雅楽紫絃会」は、楽師の先生方によって作られた団体です。
今、お名前を拝見しても、安倍季巌先生を筆頭に、大名人の先生がずらり。
演奏は、今聴くと荒削りな印象もありますが、生き生きとした躍動感が感じられ、若々しく瑞々しい雰囲気。
なんというか、雅楽という芸能が、まだ「録音」ということにさらされていなかった時代の、初々しさも感じられるのです。
演奏者の誇りと楽しさが音になっているような気がします。。。
今度の大阪楽所の演奏会は、もし、雅楽を勉強されているかたでしたら、遊聲と入破だけでも、(なんとなくでも)、暗譜していらっしゃれれば、、、、
より演奏会が楽しくなると思います。
一具は、長いですから。。。
この壮大な組曲が、緻密な構成になっているか、、、
いくつかの旋律を覚えているだけでも、「からくり」がわかりと思うのです。
大阪楽所は、アマチュアの演奏団体です。
ですが、当日は宮内庁楽師の先生方が入ってくださり、特に春鶯囀の舞の一臈は岩波孝昌先生が舞われます(もちろん、六人舞です)。
わたしは初参加させていただきますが、結成30周年ということもあって、出演者の気持ちの高揚感が伝わってきます。
ご来場いただけましたら、たくさんの皆様にご来場いただけましたら、大変嬉しく思います。。。どうぞよろしくお願いいたします。
今回の公演は「春鶯囀一具」が呼び物かもしれませんが、「陪臚」も大輪小輪に続いて「出手」もあり、非常に珍しい機会です。
先日のリハーサルでは、大輪小輪が終わったあたりで、一臈さんと二臈さんが何か言い合っている???
陪臚は大きな桙、盾を持ち、そして太刀を佩きます。
大輪小輪では刀を抜くのですが、、、
練習用の刀とはいえ、桙を左手に、右手に刀を持った二人が、そこはこうなのでは、、、いや、そうじゃないヨ、と言い合っているのですから、何とも物騒です。
見ていた楽人さんたちの間で、だんだんと笑い声が起り始めました。
刀を持ったお二人も、周りの雰囲気に気がついて、苦笑い。
練習日程が詰まっているのですが、日を追うごとに合奏も舞も、よくなっているように思います。
わたしは初参加なので、まだわからないところもありますが、やはり30周年の記念演奏会ということもあって、本番への「求心力」がどんどん強くなってきているように思います。
たくさんの皆様にお喜びいただける、舞台となりますように。。。
大阪楽所の練習会です。
舞人さんたちの表情が益々、引き締まってきたように思います。
ここちよい緊張感。。。
左舞、右舞ともに難曲、特に左舞は1時間近く舞いっぱなし、ですから。
右舞も、陪臚は盾と桙を持ったまま、出手、そして今回は大輪、小輪があります。
1回目のゲネプロのときに、忠輝先生から厳しいお言葉がとびました。
「舞人さんたちは、こうして何ヶ月も前から、舞を覚えてきているのに、楽人が覚えていないとは、失礼ですよ!!」と。
冷やり、、、冷や汗がでました。
恥ずかしながら、わたしもまだ全曲暗譜できておらず、覚えたはずの「遊声」「颯踏」「入破」も混乱しがち。
遅くとも、来週までには、暗譜を終えたいものです。。。
今の、現代の感覚で、どう考えても合理的でない、と思えるようなこともにも、
10年続けてみると、わかってくる理由があります。
やっぱり、100年続いていること、1000年続いていることには、それなりの理由があったりします。
「分析」による理解の浅さをつくづく感じます。
「体験」「会得」による理解の深さを感じます。
楽師の先生のご指導のなかには、一瞬「ぽかん」とするようなご指導内容もあります。
そのときには意味が分からない場合も、多々ありますが、10年後に「はっ」となることもあります。
先生方の背後には、約1000年分のメモリーとデータの集積、そしてバックアップがあるのです。。。
と、書いたら、今の人たちにはわかりやすいかな(笑)。
自分でも笙の指導をしながら、時々、「そこは、説明できない部分だから、とにかく、勉強を続けてみて」としか言えない部分が、雅楽にはたくさんあります。。。
先日、芝先生の笛の講習会を受講しました(音輪会にて)。
考えてみると、芝先生の合奏の授業は、芸大時代に数年、受けていましたが、笛そのもののご指導を受けるのは初めて(もちろん、吹かないで見学でしたが)。
ですが、唱歌の微妙なニュアンスのご注意、拍節、強弱のご注意。。。ああ、やっぱりこんなに繊細なことをやっているんだ、、、と必死にメモをとりました。
先生のご注意で、すっと、ある一つのフレーズがきりっと引き締まる。格好よくなる。
わずかな違い。
でもそのわずかな、違いが、素晴らしくきれいです。
雅楽は、本当に、多くのかたが楽しめる伝統音楽です。
細部にこだわらず、大らかに輪郭を追う、初心者の合奏でもそれなりに楽しむことができます。
今、英語での講義の準備のため、いろいろな英語の文献を読んでいますが。。。
日本人の「音色」に関する感覚は、本当に繊細です。
これは自画自賛的な感覚では、なさそうです。
今日は大阪楽所のリハーサルでした。
春鶯囀は、本当に、吹いていてうっかり気を抜くと、涙がこぼれそうになるのです。。。
あまりにきれいで、壮麗なので、遊声を吹いて、舞人さんが登台するだけで、なんか、素晴らしく荘厳な気持ちになるのです。
これは、やはり人数が多いせいもあると思います。
合奏はまだまだまとまっていない。。。(あわわ)、でも大勢でゆったりとした音の波のなかにいるだけで、至福感にひたってしまいます。
雅楽を楽しむことは、日本人の「特権」かもしれません。
まだ暗譜がぼろぼろ、おはずかしい状態ですが、6月2日、たくさんのかたがたにお聴きいただけたら、と思います。
がんばります
欧米風の文化のなかで失われてしまった思想や音の世界が
まだ雅楽のなかにはたくさん残っています。
「(音を)調べる」ということに、深い意味を感じます。
調子、調和、調律、すべてこの字がついています。
単純に解釈して、調子はcondition、調和はharmony、調律はtuningですが、このすべてに日本語では「調」の漢字がついているのです。
チューニングは楽器と場と演奏者と聴く人のコンディションを整えるチューニングでもあり(調子)、そのことにより、ハーモニーが生まれる。。。(欧米のハーモニーの意味とは少しずれますが)。
笙は、やはり希有な楽器です。
「調和」までひとつの楽器で、やりこなすことができるのですから。
こういったことも29日、スタンフォード大の講義でお話できたら、と思います。
唐招提寺さんのうちわまき!(なんか、かわいい看板です)。
近鉄線の駅にて。
立て看板を若いお坊様らしき人が、一生懸命、駅に出されていました。
昨年、5月17日に奈良に引っ越してまいりました。
19日、部屋も片付かないまま、うちわまきを見に行きました。。。
舞楽がありました。
昨年は、振桙と陪臚、登天楽。
唐招提寺で、陪臚!!!
陪臚会(へろえ)の名残、ですね!
ちょっと感激しました。
あれから1年。。。
感慨深いです。。。
大阪楽所の演奏会でも陪臚があり、なんだか陪臚づいております。。。
ちなみに、「うちわひろい」、参加するのにも抽選券が必要ですので、ご注意ください。
うちわそのものは、通常も、なかの売店でも販売していますよ。
ハート型のうちわ
おみやげなどにも、是非。
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軽い疲労を感じたら
最小限の荷物だけもって、ふらりと散歩にでる
きりりと麗しい唐招提寺の前を通って 秋篠川に沿って歩くもよし
反対側に抜けて 暖かい時の流れを感じる垂仁天皇陵の側を走るもよし
冷涼な風が吹いてくる
けれども、季節はもうすぐ夏
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東京教室の笙の生徒さんのお寺さんが行っている、東日本大震災で被災されたかたがた、そして動物たちへの支援活動です。
葛飾区浄土宗 法問寺
http://www.houmonji.com/sien.html
生徒さんは、こちらのお寺さんの奥様です。
手づくりのポストカードやアクセサリーも作られていて、売り上げの「一部」ではなく、「全額」を寄付されているとのこと。
ポストカードは最初は基本、「手渡し」で直接購入のみ、ということだったのですが、最近はHP経由で、お振込でも販売を始められたそうです。
写真もすべてご自身の撮影によるもの。
蓮の花が麗しい
わんちゃん達の写真が、また可愛い
詳細は上記URLへ。。。
(わたしも1セット購入、あと1セット予約中です)
なにぶん、まったくの手弁当でされています。
主旨をご理解の上、ご関心をお持ちのかたは、ご協力されてください。。。
ただ今東京教室開講中です。
今月は月末に、スタンフォード大学の日本センターで、Jaroslaw Kapuscinski 先生と、その生徒さんの為に、雅楽の授業を行います。
http://explorecourses.stanford.edu/instructor?sunet=jkapusci
先月、東京でお会いしましたが、繊細で、優雅な物腰の人。
最初、この講義のお話をいただいたときは、音楽学か音響学の先生かと思っていましたが、ピアニストで作曲家で、インターメディアのアーティスト、と多才な顔を持つかたのようです。
雅楽に興味を持ってくださるのは、非常に嬉しいです。
ちょっとしたやり取りのなかからいろいろな発見があります。
また自分がこれまで体験したことを客観的に見直す、よいきっかけとなりそうです。
さて、わたしは4日まで東京におりますが、5日、6日は京都で芝先生音輪会の講習会。
多先生の講習会はすでに終わっておりますが、延只の甘州、とてもきれいな曲です。
延の管絃は演奏は難しいのですが、「管絃の真骨頂」、と言われるのがよくわかります。
6月2日大阪楽所公演もあとちょうど一ヶ月。
これはハードながらも、非常にわくわくします。
京都教室は、大体月曜日と木曜日。
5月はかなり忙しくなります。。。