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2012年4月21日 (土)

こんな響きは、あと1000年は残したい

本日、1時から5時まで、大阪楽所の6月2日公演のためのゲネプロがあり、参加させていただきました。

東京から楽部の先生が4名、参加してくださってのゲネプロ。

想像した以上に、すばらしい音響でした。
総勢50名ほどの楽人による春鶯囀一具と陪臚。

また今日は、特に、多先生の渾身のご指導が、感動的でした。

昨年暮れの笙の講習会の際にも、ちらっと「やはり、大曲はすごいね。体調が悪かったんだけれど、後半にいくにつれて、体が熱くなってきて、風邪も吹き飛んでしまった」とおっしゃられていました。

やはり「血」というものは、あるのでしょうか。ああ、楽家の先生だな、、、と今更ながらに思います。

わたしは今日は本当に準備不足で、お恥ずかしいくらいの出来だったのですが、こんなに至福の時間を過ごせたのは久々です。

春鶯囀一具は、通しで演奏したときの「驚異的な感じ」が本当に素晴らしい。
一具は、通しで「一曲」のようにも感じます。
それだけ構成やら何やら、よくできています。
洋楽の組曲や交響曲とは、違うのです(よく、たとえとして用いられますが)。
それぞれが独自の生命力を持っていながら、通しで演奏し、聴くとひとつにまとまるのです。

陪臚、新羅陵王急、、、
この、堂々とした自信に満ちた曲の楽しさ。
大人数でのおおらかな響きの心地よさ。

今日は帰宅してからひとりで涙が出たり笑ったりしています。

それにしても、大阪楽所は何がすごいかといって、、、

あれだけのすごい演目を特に「すごい!」と思わずに淡々と演奏しているところが何より、「すごい!」です。

多先生からは厳しいご指導の言葉もたくさんいただきました。

あと1ヶ月ちょっと。注力したいと思います。


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