今日で上七日が
東大寺修二会。
本行は14日間にもわたる長い長い行ですが、今日で前半、上七日が終了します。
本日は小観音さんの出御の日です。
先日、京都でのお稽古のあと、軽食をとって駆け足で東大寺に行って参りました。
「実忠忌」の開始時間に余裕で間に合うかと思いましたが、近鉄奈良駅から、東大寺二月堂、やはり遠いです。
小走りに走っても40分
外陣に居場所を求めて座ったときには汗が吹き出てきて、思わずコートを脱ぎました。
気温はかなりこの季節にしては暖かく、雨もそれほど気にならず、鬼神をも蹴散らすような朗々たる声明の音、法具の音、法螺貝の音に、浸るようにして、しばし聴き入りました。
久しぶりの、油が燃える臭い。。。
とろとろと、時が流れていく。。。
この、「とろとろとした」時間を感じられるだけでも、どれだけ幸せかわかりません。
わずか1時間で、失礼しましたが、澄み切った空気を深く深く呼吸しました。
20代のとき、もっとも深く影響を受けたのは、この修二会と、アンドレイ・タルコフスキーの映画ですが、タルコフスキーの映画と、どこかで修二会はつながっているように思うのです。
火と水の、秘技。原初的な、超越的な(あるいは、超越的であろうとする)時間。
タルコフスキーさんに、見せてあげたかった、と心底思っています。
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