今回(3月1日)はこの話はしないと思いますが、
なんとなく春鶯囀づいておりますが(笑)、韓国にも春鶯囀、楽と舞があります。
ただ、こちらの春鶯囀は女性ひとりの舞。
わたしも少しだけ、韓国の国立国楽院というところで習ったことがありますが、もうまったくの別物。
王様の前で、たったひとりで舞う舞、、、なのですが、なんとなく、派手は動きはなく、ゆっくりと向きをかえたり、長い袖を翻したり。ちょっともじもじしているような、恥じらっているような感じのところもあり、最後に華やかに袖を返してくるくると動きます。
5拍子、、、だったので、びっくりしましたね。
陪臚や還城楽が、右舞のときには5拍子になりますから。
日本の「内教坊」、いかに華やかだったか。。。
遠い昔に失われた、女性の舞と楽人たち。
今、わたしたちが「伝統」と思っているものは、雅楽の、ほんのわずかな部分です。。。
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コメント
春鶯囀といえば、源氏物語の花宴の巻で源氏の君が東宮に請われてひとひら舞うシーンがありましたね。
立ちてのどかに袖返すところを一折れ、けしきばかり舞ひたまへるに、似るべきものなく見ゆ
のどかに袖返すところってどの部分なのかなあ?いろいろ空想しながら演奏を聴きますね。
投稿: 山岸純子 | 2012年2月17日 (金) 22:06
山岸様、
雅びなコメント、ありがとうございます。
昔は桃の節句は宮中の公式行事でした。
「桃李花」という曲が演奏されていたようです。
そちらとは別に、貴族のプライベートな行事として花宴が行われていたようですが、その際に春鶯囀などの曲が奏されていた、とのことです。
桃李花も、とても素敵な曲です。
今回のプログラム立て、迷いましたが春鶯囀から2曲、ということにしました。
舞のほうは大阪楽所さんの公演(6月2日、文楽劇場、ゴメンナサイ、遠くて。。。)でご覧いただけます。。。
まずは演奏をじっくり、お楽しみください。
楽琵琶がまた、素敵です。
鑑賞のポイントをご説明しながら、演奏をお聴きいただく趣向です。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 伊藤えり | 2012年2月18日 (土) 09:26