竹の膨張
洋楽ピッチの笙は久松誠さんの楽器を使っています。
わたしが持っている笙のなかでは、一番竹が肉厚で固く、しっかりしています。
ところが、先月、香港に行ったとき、帯(銀色の輪)がぱちんぱちんにきつくなり、苦労してはずしたのはいいのですが、今度ははまらなくなり、焦りました。。。
本当によい笙は竹の乾燥だけでも10年かけているそうです。
自然素材は「暴れる」、つまり組んだあとの狂いが出やすいようです。
水牛の角なども、やはり狂いが出ることもあるようです。
もっともそれも何十年後、ということで、鏡の部分に使われるかたもいらっしゃいます。
香港は湿度がものすごく高い国です。
竹は十七本ありますから、0.0何ミリかの膨張でも、十七本全部が膨張したとしたら、やはり数ミリぐらいの膨張になります。
日本に戻ってきたら、いつものようにすっと、はずしたりはめたり、できるようになりました。
当然、音にも影響していますね。。。
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