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2011年8月 4日 (木)

100年の変容

例えばバッハの演奏なんで100年前とはまったく違って来てしまっていて、ピアノという楽器の性能自体も、おそらく格段に変わってきている事情からすれば、バッハさん本人が聴いたら、びっくりされるでしょうね。

ここ100年の日本で変わってきているのは、

音を鳴らす環境(建築方法が変わった、自然環境が変わった、コンサートホールというものがたくさんつくられ、演奏されるようになった)、

楽器が変わった(コンサートホールに合わせて、楽器の作り方そのものが変わってきた)

などなどありますが、一番変わってきたのは

演奏者、そして聴く人の耳が変わってしまった

ことでしょう。

ただ、この「誤差」ともいうべき変容が大きなことなのか、小さなことなのか。。。

これは1000年経たないと、わからないことなのかもしれません。。。

相対性理論ではありませんが(笑)、わたしたちは「時代とともに一緒に動いている人間、その濁流のただなかを生きている人間」なので、定点観測ができないのです。

押し流されてからさらに100年ぐらいたってみないと、どれくらい動いたか、わかないこともあると思います。


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