このところ、、、
お仕事関係のメールと電話のやり取りが多く、ブログが更新できずすみません。
明日、奈良へ戻る予定。
さて、台風の動きはいかに。
いろいろなことがありすぎて、書ききれません。。。
薬師寺さんをようやくご参拝。
弥勒縁日の法要の声明はすばらしかったです。
華厳宗・東大寺長老の狭川宗玄師の講演。
91歳というご高齢。
「91歳の、比較的、若いおじいさま」をイメージしていたのですが、現れたかたはまるで、壮年期の働き盛りの男性のような雰囲気。
「かくしゃくと」なんていう言葉も失礼なくらい、お若い。
華厳の教えを非常にわかりやすく、楽しく解説してくださいました。
長年の大きな間違いに気がつきました。
「唯識論」は華厳の教えのうちのひとつだとばかり思っていたのですが、唯識は法相宗(薬師寺さん、興福寺さん)だそうです。
狭川師のお話のなかでも「善財童子」のお話は、非常にスピリチュアルで、今の世にも十分に通用するなあ、、、と思いました。
仏教は根本に還れば還るほど、哲学であり、詩に近いと思っていましたが、、、最後に谷川俊太郎さんやウィリアム・ブレイクの詩のお話までしてくださって、感動。
雅楽には「一音成仏」という言葉がありますが、そのお話にもつながっていくような気がしました。
先日は音輪会の合奏会に初めて参加。
長い曲も勉強させていただけそうなので、入会させていただくことにしました。
9月末からは大阪楽所にも参加します。
勉強することがたくさんあり、忙しくなりそうです。
このところふた晩続けて、e-チケットが混雑しているため、ネットに入れません。。。
明日、京都に行くので、そのときに、購入します。。。
ようやく9月の予定が立ちそうです。
伊藤笙教室の皆様、もう少しだけ、お待ちください。。。
5月17日に伊藤は奈良に引っ越して来ました。
8月も後半にはいり、奈良での生活も3ヶ月を過ぎました。
ですが、ひと月に10日から15日間ぐらいは東京にいるので、実質は2ヶ月、でしょうか。
今日は平城京跡、いけませんでした。仕事の連絡のやり取りが終わらず。。。
昨年の10月、宮内庁楽部の演奏会が平城京跡であり、東京から馳せ参じました。
当時、最寄り駅がよくわからなかったわたしは、大和西大寺の駅から歩いていきました。
奈良ファミリーという近鉄のデパートとイオンが入っている大きなデパートがあって、(へ〜、奈良にもこんなところがあるんだ。。。)と思ったのを覚えています。
すみません、いつもほとんど、東大寺の二月堂にしか行かなかったもので(◎_◎;)
今、わたしはそのデパートによく買い物に行き、昨年、おそらくその前を通ったはずの歯医者さんで、昨日は治療を受けました。
平城京跡の演奏会は、感動しましたが、やはりPAの状況と舞台の設定がいまひとつで、興行主の意図やいかに、、、と思いました。
楽師の先生方も、滞在先は奈良のホテルではなく、大阪からの移動だったそうで、演奏者のコンディションへの気遣いがあれば、やはり、奈良のホテルを早々に押さえるべきでは、と考えます。
昨年10月10日の公演直前の舞台の写真。せっかくま後ろにある太極殿は、このとおり、まったく見えませんでした。
やや不満が残りましたが、平城京の壮大な広さ、この歴史的な場で雅楽が聴け、舞が見られたことの喜び、
そして、演奏会が終わったあと、遠くに見える近鉄線の小さな列車が、細い光の列のように見えたりして。。。(古代の、平城京を作った人たちがご覧になったら、あれは白い龍に見えるんじゃないだろうか。。。)と、思い、ひとりしんみりと感動しました。多分、昔の人が知りえなかった、美しいもの。。。それを今、享受できることの喜び。。。
光が地平線をすーっと走り抜けていく様子。
真ん中が朱雀門ですよ!
太極殿側から撮影。
いかに広いか、おわかりでしょうか?
そして、この電車は今、毎日、西の京のわたしの住まいのすぐそばをとことこと走っております。。。
何度考えても不思議です。。。
平城京の都があったころから1300年後に、わたしたちは美し国、日本の大地を汚してしまう愚行をおかしてしまいました。
大地だけでなく、わたしたちたは今ある全生命のDNAも、その未来も、おそらく汚しています。
「経済」というものと、引き換えに。
なんと恐ろしい、、、愚かしい、、、と祖先のかたがたは嘆かれているのでは、、、と、ずっと感じていました。
「そこはかとない」後ろめたさ。
後悔。
何ができたんだろう。
何がいけなかったんだろう。。。
何をしなければいけなかったんだろう。
でも、奈良の大らかさと1300年という歴史の「確かさ」は、わたしたちの愚行をも、暖かに包み込んでくれているような気がします。
今は平和な奈良の地も、政変という名の大虐殺にゆれたことがあります。
興福寺、東大寺、すべてが多くの命とともに焼け落ちました。
それでも、、、今、こうして穏やかな都、そして雅楽が残っているのです。
奈良に来てから、ゆるかに、人間の愚行に対する罪悪感から、少しずつ解放されてきたようにも思えます。
奈良は、老成した地、年老いたおじいさんおばあさんが、「よしよし、疲れたよね」となぐさめてくれるような地です。古い物を潰して闇雲に発展していくことではなく、古い物をひたすら大切にして、貧しさにものんびりと耐えてきた、辛抱強い土地です。
わたしたちは、愚行を繰り返しながらも、明るく、豊かに、生きていくことができるのです。。。今をしっかり生きることが、過去に生きた皆様と、未来を背負って生きていくわたしたち、未来の生まれてくる人たちへのエールにつながると信じています。
夕暮れの大太皷と大鉦皷。
これから始まる演奏会への期待感を持って撮った一枚。。。だんだんと「自然の照明」が落ちてくる効果は最高でした。。。
さて、Project Etenraku、がんばろう。
下記、ご案内申し上げます。
わたしは最後のほうで30分ほど、笙の演奏とお話をする予定です。
チラシのご案内をpdfでお送りいただいたのですが、上手くアップできないので。。。とりあえず、文字情報のみアップしますね。
石井さんの書は、躍り上がるような文字がまさに音(おん)に生まれ変わるような、迫力があります。
言霊、音霊、という言葉は神道から由来しているのでしょうか。
最近は、「音霊コンサート」のように、タイトルがついたクラシックやポップスのコンサートもあり、随分と一般化したように思います。
そして、石井さんが書かれる太古の文字の力は、平面を突き抜けて、さらに3次元にと立ち上がってくるようです。文字を目にした途端に、頭のなかに浮かんでくる音(おん)が、すでに音霊を持ちながら、見ている人にメッセージを放っているようです。
たとえ、読めない文字であっても。。。象徴している「印象」は伝わってくる。。。
強い強い表現です。
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宮崎旬懐石「とよたま」
ゆかしの会
美食と共に楽しむ、ゆかしなひと時。
10/16(日) 11:30開場 12:00開宴
神々の響宴
〜書・笙・食で楽しむ神無月の午後〜
書家/石井琴月 with 笙演奏家/伊藤えり
第30回は書家・石井琴月さん、笙演奏家・伊藤えり さんとともに、古代文字・雅楽を通じて神々の時代 に思いをはせながら、豊穣の秋の恵を味わうひと時 をお楽しみいただけます。
お一人様6,000円(税・サービス料込) *1,000円の追加でフリードリンクとなります。
*特別企画につき、プレステージリゾートクラブ割引対象外です。
書家・石井琴月さん
宮崎県川南町で書道教室を主宰。近年は古代文字をモチーフにした 印象的な大小作品製作に意欲的に取り組み、東京を中心に毎年個展 を開催。
来年はフランス・パリでの個展開催も決定している。
日展 での入選5回、宮日展で特選、宮崎県美術展で大賞をそれぞれ受賞。
笙演奏家・伊藤えりさん
1986年より雅楽演奏団体「東京楽所」へ参加。サントリーホールで の各種コンサートや国立劇場主催 雅楽・声明公演、芸術祭祭典 「武満徹・もうひとつの世界」(国立劇場・天皇皇后両陛下ご観覧) など出演多数。
ご予約/TEL0985-21-1310(宮崎旬懐石「とよたま」)
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8月15日のライブは、とても楽しみにしていました。
スケジュールがあって、ほっとしました。
安達さんのライブは何度か足を運んでいますが、幸せな気分で帰ってきます。
いつも、予想しないところに、音が運んでくれる、音がつれていってくれる。。。
そんな感じのライブです。
安達さん、CD、作らないんですか。。。?と以前に伺ったことがあります。
HPでの試聴やライブでは聴いていたのですが、じっくり聴いてみたいと思っていたのです。
その待望のCDも会場で購入しました。
ライブで、特にいいな、と思っていた曲が2曲、入っていました。
復興支援のため、収益の50%は寄付されるとのことです。
ようやく歯医者さんに行くことができました。
東京でお世話になっていたところに行こうかとも考えましたが。。。
やはり東京でのお稽古中に通うのはきびしいかと。
ちょうど西大寺駅側によさそうなところがあり、早速予約、まずは1本治していただきました。
今、麻酔が切れてきて、痛いです
ちょっとProject Etenraku、時間が遅くなりましたが、唱歌だけ、うたいたいと思います。
日本で最速のカブトムシ?
奈良に向かって移動中。
今日のProject Etenrakuは、京都駅で、一人、心の中で唱歌を唱えます。
皆様、宜しくお願いいたします。
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すごい!
いつから採り入れたのでしょう?
早朝から発電中。
巣鴨の地蔵通り商店街で。アーケードの屋根がすべてパネルになっているようです。
先見の明あり。
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パソコンをすでに奈良に発送してしまったので、携帯から。
今日は安達ロベルトさんのライブを聴きに行きました。
写真家としてもご活躍されている安達さんの今回のライブは、いつも以上に様々な想いが凝縮されていて、濃い時間を過ごすことができました。
ハッピーな誕生日となりました!
あ、でもこれから荷造りしなくちゃ…
かぶお君とともに明日奈良に戻ります。
おめでとうのメールやブログへのコメント、ありがとうございます。
携帯で文章を書くのは、苦手で、時間がかかるので、明日奈良から返信いたします。
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三田線、大変長い年月利用させていただいていましたが、ここ数ヶ月で、だんだんと感覚が遠くなっていくのです。
「白山」という駅で降りなくなってすでに数ヶ月。
何度か通過するたびに(あ、、、)と思いますが、急いでいるので降りることもできません。
生活が、激変したんだなあ、と改めて思います。
代わりに近くなっていくのは。。。近鉄橿原線、でしょうか(笑)。
素朴な、やぼったい色の4両編成。
駅に長時間止まっていて、なかなか発車しません。
(15分とか20分とか?)
ナチュラルな感じで、好きです。。。
発車間際でも、駅員さんが全員乗れるように待っていてくれる。。。
とてもいいです、人に優しい電車。。。
いつもの(?)伊藤のペース、「準備不足」で申し訳ありません。。。(´・ω・`)
8月11日、3月11日から5ヶ月が過ぎました。
集まれるかたで集まって、一緒に越殿楽(と、余力があればその他の軽めの曲)を吹きませんか。
文京シビックセンター地下1階のお茶室(和室)です。
6時から8時ぐらいまでにいらしていただければ。
(電気コンロは準備があります。お茶はありませんがお湯とお湯飲みは利用できます)。
Project Etenrakuですが、今後は、
1、主旨を明記したチラシの作成
2、専用HPの作成
3、映像を撮影して順次、youtubeなどにアップ
と、いったことを考えています。日本全国の雅楽団体が、それぞれ越殿楽を演奏している映像を見られるHPなどがあったら、とてもおもしろいですし、励みにもなると思うのです。。。
募金活動、あるいは被災地にエールを送るための演奏、などもできれば、、、と考えていますが、まずは、ご協力いただいている皆様の横のつながりをつくることも大事なのでは、、、と考えています。
わたしは、「雅楽の力」を信じています。
震災後の無力感を救ってくれたのは、このProjectと、それにすぐに賛同して、声をかけてくださった皆様のお力でした。
日本が始まって以来の未曾有の危機とも言われているこの時代に、有志で集まって合奏の糸をつないでいくことは、先々、何かに結実するのでは、と思っています。
明日は、ひとりで吹いているかもしれませんが、いらしていただけるかたがいましたら。。。
どうかご協力ください。
経験・力量は問いません。。。(いらっしゃれるかたは、伊藤のメールまで、ご一報いただけると助かります)。習い始めなので、唱歌だけ、というかたも是非。
for_solo_voice@nifty.com
よろしくお願いいたします。
(次回はもう少し、内容を煮詰めて、早めに告知させていただきます。。。反省。。。)
さあ、明日も新幹線で一緒に移動です。先日、腐葉土を買いに行きましたが、腐葉土も困ったことに…産地も販売業者名も書いていないのです!!
仕方ないので、昆虫マットというものを購入。いつも移動でごめんね。
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録音、何かなかったかな。。。
笛の音だけ聴いていると、笙とはそれほど違和感がないのに、篳篥が入るとおかしくなるところが数カ所。
元は平調だったらしいけれど、黄鐘調に渡した人はもしかしたら、笛の人?
「渡し物」は洋楽の「移調」とはまったくやることが異なる。
ただ、調によってはほぼ、洋楽の移調の感覚でもいける調もある(詳細説明は、そのうち。。。)。
そのように、簡単に「渡す」ことができない、調から調へ「渡す」際には、「アレンジャー」的才能が必要となり。。。
越殿楽三調に関しては、かなりの「才人」の、大変に優れた「お仕事」。
こんなことができるのは、今の世だったら、芝祐靖先生ぐらいだろうか。。。
例えばバッハの演奏なんで100年前とはまったく違って来てしまっていて、ピアノという楽器の性能自体も、おそらく格段に変わってきている事情からすれば、バッハさん本人が聴いたら、びっくりされるでしょうね。
ここ100年の日本で変わってきているのは、
音を鳴らす環境(建築方法が変わった、自然環境が変わった、コンサートホールというものがたくさんつくられ、演奏されるようになった)、
楽器が変わった(コンサートホールに合わせて、楽器の作り方そのものが変わってきた)
などなどありますが、一番変わってきたのは
演奏者、そして聴く人の耳が変わってしまった
ことでしょう。
ただ、この「誤差」ともいうべき変容が大きなことなのか、小さなことなのか。。。
これは1000年経たないと、わからないことなのかもしれません。。。
相対性理論ではありませんが(笑)、わたしたちは「時代とともに一緒に動いている人間、その濁流のただなかを生きている人間」なので、定点観測ができないのです。
押し流されてからさらに100年ぐらいたってみないと、どれくらい動いたか、わかないこともあると思います。
http://youtu.be/eubj2tmb86M
昨日のY新聞の村上陽一郎氏の記事にやや強い怒りを感じていたので。
いまどき、治療に用いられる放射線と、今回の原発の事故によって拡散した放射能、放射性物質を同列に論じられ、しかもそれが大手の新聞に掲載されるなんて。。。
「ど」しろうとのわたしでさえ、すぐに看破できる「詭弁」です。
上記映像は何度か削除されているようですので、また削除されるかもしれませんが。
現状を把握する上では貴重なご発言かと思います。
10月16日、宮崎のシェラトンホテルで、石井琴月さんという書道家のかたのランチタイムのイベントがあります。そこでの奏楽のご依頼をいただいています。
ここ数日はその打ち合わせでメールと電話のやり取り。
わたしは石井さんのお話のあと20分程度、笙一管の演奏。
笙の生の音に感激してくださった、石井さんからのお誘いです。
石井さんの書はとても特殊な書ですが、原初的なパワーを秘めていて、引きつけられます。
何か、「文字と言葉や踊り」の中間にあるもの、のような。
文字が2次元から踊りだしたがっているような感じなのです。
でも、昔は「文字」を使える人は限られていたでしょうし、そこにかかれているだけで、ものすごい威力を発揮したのでしょう。
来年はフランスでの個展も決まったそうです。
昨年からずっと、フランスでやりたいやりたい、とおっしゃっていたのですが、それが本格始動。
パワフルなかたです。
また、昨年の大阪でのディナーショーで共演させていただいた、二胡の沈佳さんから久々にお電話。
お話はまだ具体化していませんが、ピアノの梅村さんと3人で、10月ごろに何かやりましょう、というお話でした。
わたしも奈良に来て、宮崎、大阪、ぐっと近くなりましたから。。。
楽しみです。。。