自分の、出自
などと書くと大げさですが。
「楽」の話です(生まれということでの出自に関しては、わたしは一般家庭出身ですので、悪しからず。。。)。
昨日の大阪楽所の公演を聴いて、なんだか妙に、ほっとしていたのですが。。。
「楽」の系統が、わたしといっしょなんですね。
やはり、言葉のようにして(口伝ということを中心として)習得する音楽だなあ、、、としみじみ思いました。
感覚として妙にしっくりくる、なつかしさみたいなものを感じたのですが、、、
関西弁でも、たとえば大阪弁と奈良弁と京都弁と違うように(わたしは、まだよくわからないのですが、、、よく「一緒にせんといて」!といわれます〜)。
「うちは、10年前の演奏をしているかもしれませんね」というお話を会員のかたから伺って、(なるほど〜!)と思いました。
わたし自身、古いスタイルの演奏を受け継いでいると思います。。。
ここ15年ほどで、雅楽のスタイルが変わっていってしまうので、戸惑いを覚えていたもののひとり、です。。。
昔は「血脈」といって、伝承の正当性を系統図に残したものですが、、、
楽のつながりを「血のつながり」として強調していたのです。。。
やはりそういったものは、実際に書かれていなくても、厳然として、存在しますね。演奏上。それは雅楽に関わってこられている皆様は、重々、肌で感じておられるのでは、と思います。
洋楽(五線譜)の世界でも先生の系統とか、フランス派か、ドイツ派かとかありますが、雅楽のように、口で「歌う」(唱歌)感覚がそのまま実音に反映し、合奏を作るような音楽は、誰の筋であるか、ということは非常に大きいように思います。
10年前、か。。。
わたしが思うに(大阪楽所さんの演奏スタイルは)、もっと古いスタイルかもしれません。。。
楽の上での、それぞれの「出自」ということを改めて考えた一夜でした。
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