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2011年6月17日 (金)

毎年、書いていますが。笙はよく焙じてください。

この時期にカビを発生させてしまうことが多いようです。。。

暑いですしね。。。じとじとしますしね。。。

お稽古が終わったら、ささっと焙じて(あるいは省いて?)しまいたいところです。

でも、そこで無精をせずに、きちんと暖めてから、袋とケースにしまってください。

どういう訳か、表側にまでカビがびっちりとはえてしまった笙の持ち主は、よい管をお持ちのかたがたでした。。。

一管は八幡暹昌さんの管でした。

もう一管は、作者不明でしたが、煤竹の管でした。

両方とも用心しながらエタノールを使ってみたり(本当は、竹にはあまりよくないと思います)、何ヶ月間も日に当てないようにしながら風を通したり、時々、ドライヤーを送風にして(熱風ではないようにして)、風を送ってみたりましたが、調律を終えてしばらくすると、またカビが出て来てしまうのです。。。

袋なども捨てないといけないのかもしれません。

そのほか、カビが表に回ってこないまでも、カビ臭ーい!という楽器には何度かお目にかかったことが。。。

わたしの笙教室の生徒さんの楽器がかびたケースは、幸いにしてまだ一例もありません。
お教室では、かなりしつこく、楽器の取り扱いに関しては指導させていただいています。

もちろん、わたし自身が、かびた楽器を調律するのは嫌だから。。。

それに演奏するご本人も、吸い込むのですから。。。

笙の演奏者は、吹いたあとはゆったり、暑さもなんのその〜、という気構えで、優雅に、、、
笙を焙じましょう。。。

(補足)

最近の袋は化繊でできているので、もし、何日も、、、ということでなく、かつ直射日光のあたらない、安全な場所でしたら、笙はお稽古や練習のあと、少し出しておいてもいいのかもしれません。わたしも、ときどき袋にいれず、ケースを開いたまま、袋の上に楽器を置くようにして、出しっ放しにしています(風通し)。

ホコリがたまってもいけませんが、楽器そのものも、たまに呼吸をさせてあげるといいでしょう。。。


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