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2011年5月26日 (木)

武田邦彦先生のブログ、転記します。

明日からわたしも東京に戻りまーす。

そして原発から30キロ圏内よりも放射能汚染度が高い、柏市に滞在です。
ホットスポット。

雨を一番怖がっていたわたしが、多分最も高濃度の放射性物質が柏に降り注いだ日、雨の中を東京まで移動していました。

起ってしまったものは仕方ないですが、なんともとほほ、、、な事態です。

ただ、使い捨ての雨合羽とビニール傘を使って、もちろんそれはすぐに捨てたのが、せめてもの防御、でした。

やはり自前の防御でも多少はなんとかなる、ということを痛感しています。

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ある出版社が、「外国」の環境団体が測定したデータを送ってくれました。
それによると、5月5日に江名港での測定では、アカモク(海藻)から放射性ヨウ素が基準値の60倍、セシウムが3倍でした(フランス環境団体測定)。
また四倉港のコンブ(5月5日)はヨウ素が50倍、セシウムが4倍で、海草類に汚染が拡がっていることを示しています(ベルギー原子力研究センター測定).
おそらく海藻の表面か、海水から直接、吸収したものと思われます.
また、勿来港のシラス(5月9日)は、ヨウ素は低いのですが、セシウムは2.2倍含まれていました。
・・・・・・・・・
福島原発の事故が起こった直後、日本人にとってもっとも大切な情報は「風向き」でしたが、気象庁は「俺の任務はIAEAに報告するだけ。日本に国民がいるとは思わない。勝手に被曝しろ!」と言って応じず、原発から北西の人たちが被曝しました。
3月下旬、私が風の情報をドイツ気象庁、ノルウェー、それにイギリスから得ていたとき、本当に哀しくなりました。
日本人が自分の命を守るために、日本の気象庁ではなく、ドイツの気象庁までデータをとりに行かなければならない。それも100年に1度もない気象上の緊急事態なのに・・・
哀しい・・・
今まで、真面目な日本、誠意のある日本、シッカリした役所などを信頼していた私。江戸時代から明治にかけての日本がヨーロッパより優れた文化を持っていたと書き続けてきた自分.
・・・・・・・
そして、また今、海洋国家日本が食材の中心となっている魚の汚染データを外国から得なければならなかったのです.
日本の海の関係機関や学者はデータを持っているのか、それを隠しているのか判りませんが、多くの人たち、お母さん方が「海は大丈夫かしら」と心配していることが判らないのでしょうか?
・・・・・・・・・
私たちは、国を失いました。自分で行きます! 
夏に向かって、魚の汚染が進み、貝、海藻の心配が増えます.また釣り、潮干狩り、サーフィン、海水浴のシーズンになりますが、国を失った民は当面、データがでないから諦めなければならないでしょう。
そのほかにもいくつか、問題点があります。
1)   
今回は、データ自身のつじつまは合っていますが、外国の環境団体のもので、信頼性がまだ十分ではないこと、
2)   
海ではストロンチウム、プルトニウムが問題だが、まだデータが無いこと、
3)   
この汚染がどのぐらい拡がっているかが判らないこと、
4)   
海藻の汚染が早く、魚(中型が今から、大型が7月からと予想していましたが)の汚染が少し早まる可能性があること、
5)   
基準値は「それだけが汚染されている」という基準だから、「足し算」をしなければならない時には、基準値を10分の1にしなければならないから、すでに100倍ぐらいもあり得る、
ということです。
具体的には、三陸沖、北海道、四国沖、九州沖、沖縄、日本海以外の海産物は買わないほうがよいでしょう。
海の人に呼びかけたいと思います.
「食べる人が安心して買うことができるように、自分たちの手で測定してください。「自分の仕事より子供達の命」という日本人としての誠意を持って」
(平成23年5月26日 午前9時 執筆)

武田邦彦


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