記憶
伝承は、記憶のなかにだけしか存在しなかった。
例えば、わたしが、「多忠麿先生の音は、こうだった」と記憶していても、それはわたし個人の体験と記憶。
譜面はあっても、それは実は譜面でしかない。
先生の歌の間合いや、声色、音程は、譜面には書いていない。
10年後、20年後、それが変容している可能性はある。
ただ、おそらく、伝承というものはそういうものだったのだろう。
でも、今は電気的な記録、、、録音や録画があって、再生可能。
昔は、1度覚えても、忘れないための死にものぐるいの努力が必要だったのだろう。
今は、その辺が、すこしぼけてきている。
昔の楽師さんは舞でも全曲、すべて完璧に覚えていて、すぐに舞える、という先生もいらしたらしい。驚異的。
じゃあ、今、自分が持っているすべての記録データを破棄して、暗譜に頼りますか?と言われると、、、怖くてできません(笑)。
でも、人生が続くまで、暗譜の努力は続けてみたい、、、とまた改めて思い直している次第です。。。
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