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2011年2月26日 (土)

夢をみるひと

不思議な話。

アウシュビッツに収容されていた女性の話。
彼女は10代だったか20代だったか。
毎日毎日、たくさんの人がガス室に送られていく。
朝、右と左、2列に並ばされる。どちらか一方はガス室へ。

1日1日と、友人が、親が、姉が、ガス室へ進む列へと並んでいるのを見る。

絶望的な状況。絶望せずにはいられない状況。

でも、彼女がしたのは、ひたすら祈ることでも、状況を分析して冷静に救援をまつことではなかった。

彼女は夢を見続けた。
彼女はダンサーでもあった。
ひたすら、外に出て、踊る夢を見続けていた。

解放軍が来たとき、彼女はやせこけて、もう動くことさえできず、死体の山のなかに埋もれていた。

わずかに、腕を動かすことができたので、彼女は発見され、生きながらえることができた。

そうして、再び踊ることができるようになった。


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