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2011年2月28日 (月)

繭美さまへ。。。

第2回雅楽講座、ご来場ありがとうございまいsた。

宮田まゆみ先生がアコーディオンのStefan Hussongさんと演奏されている、盤渉調の調子が入っているCD、当ブログ内の左側のカラムの「雅楽」のCDの欄に、アマゾンとリンクさせてご案内しました(遅くなりまして、すみません)。

ひたすらひたすら、一音一音に意識を埋没させていくかのような、不思議な調子。
HussongさんのほかのCDも聴いてみましたが、このかたのスタイルのようですね。
非常に内省的な演奏です。

じっと聴いていると、「鎮静した喜び」とでもいうのか、ふつふつと湧き上がってきます。

スタジオ録音の利を活かした録音です。
ひたすらクリアで、クリスタルのような響き。

わたしのCD「祈りの海へ・・・」にも、同じ盤渉調の調子が入っていますが、3名で退吹(おめりぶき)で吹いていて、ホール録音、まったく印象が違うのが、お分かりいただけると思います(演奏は、松井北斗先生、野津輝男、伊藤の3名)。

調子、というのは一体、誰が考えだしたのでしょうね。

チューニングの目的とも、場の雰囲気をその調に整えるため、ともいわれていますが、、、

まったく、悩ましい、、、音楽です(笑)。


国立劇場 蘇合香 (1)

35年前の、明治以来、初演となった、蘇合香上演の際の、プログラムに書かれた文章を読んでいます(音楽之友社刊「日本音楽叢書 雅楽」所収)。

東儀和太郎先生と芝祐靖先生の文章からも、当時でさえ、この大曲の演奏がいかに困難であったか、が伺えます。

1808年(ショパンが生まれる前!)の、この曲の演奏記録には、「・・・愈々合奏を開始したのは午後5時頃、それからおよそ4時間ないし5時間、長閑な管絃の響きが禁廷に流れた。その後万事終了したのが午後10時過ぎ・・・」とあるそうです。
さぞかし厳か、かつおっとりとした雰囲気だったのでは、と思います。

また、和太郎先生の時代の話に戻って、「三帖、四帖、五帖を簡単に1回ずつ、合奏した初日の練習」でも、約2時間を経過したとか。。。

先日の国立劇場での公演はさらに「序一帖」もあり、後半は休憩と狛桙を入れて、2時間程度、でしたから、繰り返しの部分などはかなり省略されていたのでしょう。

ただ、、、わたしの感覚、ですが、わたしの好きな東大寺のお水取り(修二会)などは、夜の行などは7時から始まり、長時間の休憩もありますが、夜の12時、おそいときは、1時半ごろまで、と続きます。
そしてそれが、毎日14日間、続きます。

現代人の感覚で、、、
長い長い、と思うから、、、長いのでは?

もちろん、演奏者と舞人は、途中で交代してもいいと思うのです。。。
文楽などでも通し狂言、1日がかりで行われていますが、幕によって代わる太夫さんと三味線はもちろんのこと、人形遣いさんも代わります。

簡単に、比較するな、と怒られそうですが。

でも一度は、楽師の先生方の演奏と舞で、「省略なし」の蘇合香の公演が、あってもいいのでは、と思うので。。。



twitterもどき

先週出演した、神奈川芸術劇場は、とても立派でゴージャスな劇場。
こけら落としの公演のチケットも完売していた様子。国際的なワークショップの開催されているのですから、神奈川県も投資した分は取り戻せているのでしょう。

韓国の雅楽は、かなりの頻度で、やはり立派な専門のホールで公演が行われています。

国立劇場を拠点として、雅楽やその他の邦楽関係の専門ホールがもう少しできてもいいのに!


2011年2月26日 (土)

蘇合香のこととか、

16年前に東京楽所が行なった、蘇合香の管絃の一具の演奏のこととか、いろいろと書きたいのですが、、、舞の練習が追いつかず、、、

今日は国立劇場での宮内庁楽部の演奏で蘇合香の舞楽が行われました。
楽部では35年振り、だそうです。

先生方、本当におつかれさまでした。

感想などは、また次回の記事に書きます☆


夢を見る事と

信念は、違う。

冒険家の植村さんの、命を奪ったのは「信念」だったらしい。

遭難する直前の日記に「何が何んでも、到達するぞ」とあった。

これを疑問に思ったのは野口健さんだ。
「何が何でも」は、冬山登山ではあり得ない。
状況は刻々と変わる。
「何が何でも」はこれまでの植村さんにはあり得なかった。
野口さんも、なんどか、登頂まであと一歩、というところで、進むか退くか、の判断を要求され、あきらめている。
そして、再度チャレンジし、登頂を果たしている。

彼は逆に、長期的にみて自分が、別の機会に登頂ができることを信じたのだと思う。

それは信念ではなくて、夢をみることだったのかもしれない。

そうして、それは実現する。


夢をみるひと

不思議な話。

アウシュビッツに収容されていた女性の話。
彼女は10代だったか20代だったか。
毎日毎日、たくさんの人がガス室に送られていく。
朝、右と左、2列に並ばされる。どちらか一方はガス室へ。

1日1日と、友人が、親が、姉が、ガス室へ進む列へと並んでいるのを見る。

絶望的な状況。絶望せずにはいられない状況。

でも、彼女がしたのは、ひたすら祈ることでも、状況を分析して冷静に救援をまつことではなかった。

彼女は夢を見続けた。
彼女はダンサーでもあった。
ひたすら、外に出て、踊る夢を見続けていた。

解放軍が来たとき、彼女はやせこけて、もう動くことさえできず、死体の山のなかに埋もれていた。

わずかに、腕を動かすことができたので、彼女は発見され、生きながらえることができた。

そうして、再び踊ることができるようになった。


2011年2月25日 (金)

雅楽講座第2回終了。

無事終了しました。

ご来場くださいました皆様、裏方をお手伝いくださいました皆様、どうもありがとうございました。

由紀乃さま、おとめさま、早くからありがとうございました。
別会場から駆けつけてくださった敦子さんも。。。
感謝です〜!

お話の内容、演奏も、もっともっとクオリティーを高めていきたいと思います。

今回の準備のため、調べ物をしながらCDを聴いているうちにまた新たな発見がありました。
楽は、続けているうちにいろいろなことが見えてくるものです。
(伊達に長くはやっていません!
)。

1年ぐらい、同じような形で続けてみて、、、いちど仕切り直しをはかりたいと思います。

やや贅沢ながら、プロジェクター、もしくはDVDが欲しいのですが、
あそこの和室には、置いていないので。。。場所を変えるかも?

平行してコンサートの企画も立てていくつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします☆


2011年2月24日 (木)

さて、今日のお話会は。。。

ちょっと雨模様ですが、ご来場くださる皆様、お気をつけていらしてください。
シビックは「後楽園駅」も表に出ないで地下から直結です。
都営三田線と大江戸線はすぐ真上。

雅楽は調べれば調べるほど、知れば知るほど、世界的に貴重な音楽と舞です。

また、単に古いから貴重、というだけでなく、音楽的にも優雅で繊細で、ちょっと内容を知るだけでも、(個々に受け止め方は違うと思いますが、)心の滋養になると思います。

平成の今の世に、そういった芸能が日本にあることをもう少し、たくさんの人に広めていきたいと思っています。

歴史の解説のなかに楽曲の解説、そして少しは演奏のワン・ポイントも?
よろしくお願いいたします。

次回は3月29日の予定です。

その次はまだ決めていませんが、大体月末になる予定です。


2011年2月23日 (水)

音が良い!

渡邉ちょんとさんが編集してくださった映像が届きました。

先日の神奈川芸術劇場での渡邉ちょんとさん、かわはらゆなさんとのパフォーマンス。


*前半は調子をかなりアレンジして吹いています。
良い子の皆さんはまねをしないようにしましょう(笑)。

タイムスケールで「10:00」のあたりから、完全にインプロ(即興)に入っています。
14分が長いと感じられるかたは、10:00のあたりに下のカーソルをスライドさせて、お聴きください。。。ラスト数分にいよいよ狂言の謡が入り、ちょんとさんの墨絵もクライマックスへ。

でも、最初に、画面上に茶色で大きく、だらーんと描かれたひと筆が、刻々と着物を着た女性に変貌していく様子を観ているのは、とても楽しいです。
まったく下絵、なし、ですよ!!!

Live パフォーマンスの醍醐味です。
真っ白な画面から、リアルタイムで何かが立ち上がってくる。。。

これ、音がかなりいい感じで録れているように思います。
広がり感、空間感が、とてもきもちいい。。。 自分の映像とか演奏って、あまり見たくない、聴きたくないほう、なのですが(笑)、これは何度でも観て、音の良さを確認しています。

これぐらい空気の音が入っている録音って、好きです。。。(全体の 詳細解説は後日。。。)

これから、必死で明日の準備をします!(直前準備の人


2011年2月21日 (月)

雅楽のお話の会

「雅楽講座」などと銘打っていますが、どちらかといえば、伊藤のお話会です。

たくさんのかたがたに雅楽に触れてほしいから、笙のことを知っていただきたいから、、、と企画し、先月、スタートしました。

気軽、そしてできれば連続していらしていただきたいので、敢えて無料にしています。

次回は24日(木)夜7時半からです。

今、本当に現代人は時間の感覚とか、身体の感覚がおかしくなっているように思います。

雅楽を「ヒーリングミュージック」的にとらえている訳では、決してないのですが(逆で、「すべての音楽」が「ヒーリング」だとは思っていますが)、雅楽は身体とのつながりが濃く、またメカニカルな時間の感覚だけでない、別の次元の時間を感じることができる音楽だと思っています。

生の笙の音に触れていただけるだけでも、生理的、精神的作用があると思います。

歴史の話あり、音楽理論の話あり、個人的体験談あり、、、お話はあちこちに広がりますが。

よろしくお願いいたします

春を待ちながら・・・
■2月24日(木)第2回「笙の響きと雅楽の楽しみ方ー神道、仏教と雅楽ー」
    場所:文京シビックセンター 4階(シルバーセンター内)和室1
    時間:7時半〜9時
        入場無料、要予約 for_solo_voice@nifty.com

和室でゆったり、笙を聴くのも、素敵ですよ。
正座が苦手、足を悪くされているかたにも、和室用の椅子のご用意が数脚あります。
また、堅苦しくならない会ですので、お楽な座り方で、お聞きください。


肺とか肝臓とか言われても(◎_◎;)

長島鍼灸院。
10年来お世話になっている治療院です。

先月、軽い気持ちで「肩が痛いです〜」と言ったら、「肺の先端、この位置(絵まで描いてくださいました)に何かあるみたいだから、西洋医学的な検査を受けたほうがいいかもね」とのこと。

肺? 
寝耳に水ですが、かなり細かいことまで診断できてしまう先生なので、早速病院へ。

CTを撮影していただきましたが、そこには、確かに、何かが。。。

「この部位には、炎症を起こした跡がありますね」
「は?」
「過去に炎症を起こして、今は異常はありませんが、それが跡になっています」
「治療などは必要でしょうか?」
「ありません」

ほっとしました。
でも、長島先生の診断では、そういうことまでわかるんですね。

今日は、ピロリ菌の除去のお話。
LG21(ヨーグルト)がよさそうです。
少なくとも3ヶ月、毎日1個。

通算で100個食べたら、だいぶよくなりそうです。


2011年2月20日 (日)

てきめんに

舞の練習はちょっとさぼると、あっという間に感覚が狂います。

音楽もそうなのですが、音楽は子供の頃からやっているせいもあって、まだ。。。(油断すると、もちろん、息の加減など、おかしくなりますが)。

2時間ほど動いて、ようやく、、、という感じです。

練習場所の予約が大変なのですが、、、さぼれません


2011年2月19日 (土)

間に合わないって嫌、ですね。

1月1日に、祖母のところに行って、帰りに叔父に電話をしたときに「なんだ、寄らないのか」と言われて、「疲れたので、今日はごめんなさい」と言って、帰ってきてしまいました。

あのとき、叔母に会っていたら。

会いたい人には、会っておきましょうね。
喧嘩した人にも、悔いがないようにしておきましょうね。
伝えたいことがあったら、伝えておきましょうね。

当たり前になっていることが、ふっと途切れてしまうことが、あるんですね。。。

今、いっしょにいる人たち、大切にしましょうね。。。


お年玉

年明けに急逝しました、叔母の四十九日の法要が営まれました。

富士山の見える見晴らしのいい墓地まで行って参りました。

「樹木葬」といって、仰々しい墓石はなく、お墓としての小さな木が。
骨壺に入れないでそのまま埋葬して、やがてお骨が土に還り、木に還っていくのだそうです。万事、自然なことを大事にしていた叔母らしいと思いました。

帰りに叔父叔母の住まいに寄りました。
子供のころから、ほとんど年に1、2回は、遊びに来ていました。

特にお正月は、だいたいこちらに来て、新年のお祝いをしました。
狭いながらも毎年、浅草の羽子板市で買い求めてきた羽子板や、小さなお飾りがあって、晴れやかなおめでたい雰囲気にあふれ、とても日本的なお正月でした。

これ、なんですか?って? 

Img_0346

叔母が今年残してくれた、最後のお年玉です。

福々しい笑顔のぽち袋。
上が開くようになっていて、お金が包まれていました。
入院する直前に、準備してくれていたのだそうです。

Img_0347

今年が、最後になると予感して、突然、40を過ぎた姉妹ふたりに、お年玉を準備してくれたのでしょう。

今日、ようやく受け取ることができました。。。

なんだか、本当に寂しくなります。。。


神奈川芸術劇場

KAAT(Kanagawa Art Theater、の略のはずなのに、Aがひとつ多いのは、、、なぜ?☆)。

相変わらずの方向音痴で、なぜか「神奈川県民ホール」に到着した伊藤。しまった。

今回は「国際舞台芸術ミーティング in 横浜」の一こまに参加。
墨絵のパフォーマンスを行う渡邉ちょんとさん、狂言のかはならゆなさんとのコラボレーション。

ダンス関係のパフォーマーばかりで、わたしたちはちょっと異色、、、でしたが、また、いろいろと勉強になりました。

いろいろな現場には、出ていってみるものです。

当日の映像も、すぐにちょんとさんが送ってくださいましたが、自分で思っていた以上に客席のほうに音が響いていたようで、ほっとしました。

なんか、音がいい、、、
カメラのマイクなのですが、非常に空間感があって、理想的な音に録れているように思います。だだっぴろい、アクターのためのスタジオで、音環境的には決してよい場所ではなかったのですが。

笙の音の、演奏者側と客席側での誤差、まだまだ、試してみたいです。



2011年2月17日 (木)

こちらもよろしくお願いいたします。

春を待ちながら・・・
■2月24日(木)第2回「笙の響きと雅楽の楽しみ方ー神道、仏教と雅楽ー」
    場所:文京シビックセンター 4階(シルバーセンター内)和室1
    時間:7時半〜9時
        入場無料、要予約 for_solo_voice@nifty.com


和室でゆったり、笙を聴くのも、素敵ですよ。
正座が苦手、足を悪くされているかたにも、和室用の椅子のご用意が数脚あります。
また、堅苦しくならない会ですので、お楽な座り方で、お聞きください。

雅楽というと神社さんのイメージが強いと思いますが、一般のかたがたすぐに思い浮かぶ曲、「唐楽」というジャンルは、どちらかといえば、仏教に縁が深い音楽と舞です。

もっとも神道と関わりが深いのは「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」と言われるジャンルで、わたしたちも目にしたり耳にする機会が少なくなっています。。。

そのようなお話から、今回は雅楽というジャンルの幅広さにも触れられると思います。

よろしくお願いいたします。


本日のイベント

渡邉ちょんとさん、かわはらゆめかさんと墨絵パフォーマンスで、ちょっとだけ、笙を吹きます(全体でも7分程度、とのこと)。

詳細は↓
■ブースプレゼンテーション

神奈川県民ホール・ギャラリースペース
2011年2月17日(木) - 19日(土)フェスティバル、ダンス、演劇、劇場・ホール、音楽、制作会社・エージェントなど舞台芸術関連団体がブースを出展。
今年は約50団体のブースが立ち上がります!
http://www.tpam.or.jp/2011/j/booth/i

とにかく短いので、、、何ができるかな?

行って参りまーす。



2011年2月16日 (水)

わわっ、

昨年生まれて初めて買った携帯が、

ない!(いえ、部屋のどこかにはあるのですが。。。)

だいたい、あんなに小さいからいけない。

普通の電話ぐらいの大きさがあれば。。。(それって携帯?

呼べば答えるとか





直感で

進むこと。。。

「これ(この人)!」と思ったらゴーサイン、「これ(この人)違う?」と思ったら一目散に離れます。


2011年2月14日 (月)

雪女♪

夜、街頭の下で、雪を眺める♪

まさに深海の海の底に立っているみたい。

きらきら降る雪はまるでプランクトン、すごいすごい。

あたりが白でペイントされていく。

普段見慣れた、見飽きた?家の周りも、わずか数時間で別世界に。


このところ、雪をほめたたえたせいか、「晴れ女」転じて「雪女」に。

明日は朝7時前には家を出て千葉のほうへ。。。

どうする!?


2011年2月13日 (日)

なかなか、、、

宣伝が行き届きませんが、

春を待ちながら・・・
■2月24日(木)第2回「笙の響きと雅楽の楽しみ方」
    場所:文京シビックセンター 4階(シルバーセンター内)和室1
    時間:7時半〜9時
        入場無料、要予約 for_solo_voice@nifty.com


わかりやすい笙と雅楽のお話、音楽全般のお話、仏教や神道のお話。
笙ひとりですが、ときどき実演も交えて。
間近で聴く笙の演奏は、合奏やコンサートホールで聴くのとは、また違った印象に感じられると思います。

和室でゆったり、笙を聴くのも、素敵ですよ。
正座が苦手、足を悪くされているかたにも、和室用の椅子のご用意が数脚あります。
また、堅苦しくならない会ですので、お楽な座り方で、お聞きください。

よろしくお願いいたします!


2011年2月12日 (土)

雪、雪2♪

よく、大自然の映像で、深海のなかのプランクトンが、光できらきら輝いていたりしますよね。

深海のなかで雪が降っているような感じで。

ひとつひとつ、みんな生きてる、すごい。
きらきらひとつひとつが全部。

地球に降り注いでいる生命ひとつひとつを、カミサマのスタンスで、100年を1分ぐらいの速度で早回しで見ているとすると、雪が降っているようにみえるんじゃないかな、と思います。

時折、この地上に現れて、消えていく存在として、あなたも、わたしも。。。
時間をかけて形を変え、また地上に降ってくる。

そんなことを考えて雪を見ていると、ふとしんみり、しました。

今日はすっかり冷たい雨。。。
なかなか、積もるところまでは行きません。。。


2011年2月11日 (金)

雪。。。雪!

雪のひとひらひとひらに、

ひとりひとり雪の精がいると想像してみましょう。

大勢の雪の精が、天から地に舞い降りてくるのです。

すごい、ものすごい情景です。

あんなにちいさい人たちでも、

地面を覆い尽くすことができるのです。

車を止めたり、家を潰したりもするのです。

そしてやがて形をかえて地面に還ったり、天に戻ったりします。

今日は静かに一日を過ごすことができそうです。


こつこつ

水脈を探して

井戸を掘る作業。

静かに

ひとりで。


2011年2月10日 (木)

コンサートの情報など、

更新できなくて、ごめんなさい。。。

☆お知らせ☆のページなど、まったく更新できない状態で、すみません。

実は、年が改まってから、HPを作る予定だったのです。
ブログ内もだいぶ、雑然としてきたので、そちらにお知らせ欄などを移行する予定でしたが、諸事情で遅れております。

今月は2月24日(木) 夜7時半より9時まで 文京シビックセンター 4階和室1にて
雅楽のお話の会 第2回目を催します(無料、要予約。当ブログのメール宛先にメールをお願いいたします)。

その前に、2月17日(木)にこちらのイベントで、渡邉ちょんとさん、かわらはゆめかさんと墨絵パフォーマンスで、ちょっとだけ、笙を吹きます(全体でも7分程度、とのこと)。

詳細は↓
■ブースプレゼンテーション

神奈川県民ホール・ギャラリースペース
2011年2月17日(木) - 19日(土)

フェスティバル、ダンス、演劇、劇場・ホール、音楽、制作会社・エージェントなど舞台芸術関連団体がブースを出展。今年は約50団体のブースが立ち上がります!
http://www.tpam.or.jp/2011/j/booth/i

どうぞよろしくお願いいたします。


蘇合香序一帖

昨日は初めて、千日谷のお稽古で蘇合香序一帖を吹いた。

序吹きあり、楽拍子あり、七拍子あり、の大変な難曲。

唱歌は3回目、吹くのは初めて。

勉強不足。
なかなか安定しない。
譜面を追うのに精一杯。
ただ、吹いていて、おもしろい。これはおもしろい。

中盤を過ぎて、七拍子。
於世吹。息を張らない静かな於世吹。息を張らないように気を配りながら、譜面を追う。
上で鳴っている倍音を意識しながら、気が遠くなる。
ふと涙がこぼれそうになる。

静謐な音が、まったく途切れることなく、なっている。
音の玉手箱。
息を張らない笙がこんなにきれいなんて。さわさわと流れていく響き。
大曲の堂々とした雰囲気に圧倒される。

これは、、、一体、これは?
人智が及ぶことのない、壮絶な響き。

この曲、」歌は実はあまり好き、ではなかった。
盤渉調ではあるけれども、リズム感のこともあって、七拍子の旋律は、なんとなく軽く思えた。

実際に、大人数での笙の音を聴いてみて、驚いた。。。
この緻密な構造は、作曲と言った概念を超えている。

これは、一体、何?

吹きながら、楽器を放しそうになった。

この、大曲の伝承を受け継いでいることを、神に感謝した。

まったく、なんて、なんて。
雅楽という音楽ジャンルは、、、、


2011年2月 9日 (水)

Happy Birthday!

Happy Birthday!
何よりめでたい。


モブログ2

モブログ2
お誕生日会。


コペルニクス的

自分は、○○があるから、××ができない、とか思っていたこと、○○こそが障害だと思っていたこと。

実は、それが自分の「支え」だったりして。

○○を死にものぐるいでやってみたら、××もできちゃったりして?

「苦しい」と「楽しい」はコインの裏表のようです。

苦あれば楽あり、という話ではなくて、苦が楽のなかにすーっと溶けていくと、同じことをしているのに、苦ではなくなります。。。







2011年2月 8日 (火)

集中力

わたしの「特技」でもあります。

今日は午後から、またエラい集中力でいろんなことを「発想」してしました。
「発想」は動詞ではないかもしれませんが、「妄想」というよりはアイディアをどんどん出している感じ、です。

でも「発案」ではなく、、、

実際にはっきり画像が見えてきたり聴こえてきたりするのですが。。。

その分、ほかのことが疎かに。。。。

駅で、まったく方向がわからなくなっていました


2011年2月 7日 (月)

まだまだっ、

中国の笙を調律しているのですが、、、

1枚、どうしても鳴らないリードが。。。明日にはお渡ししたかったのに。。。

おそろしいことに、根継が経年変化で反ってしまったようなのです(なんと、木製の根継!普通は竹です〜)。

そして、リードもそれに合わせて、曲がってしまっていて、平らな場所におくと、極端な喩えですが、「お太鼓橋」のようになってしまうのです!

そのリードの反りを時間をかけて直したのですが、今度は根接ぎに上手くフィットしてくれず。。。反りを合わせると振動部(切り込み)の部分が浮いてしまうようになり。。。

はあ、駄目だあ。。。

こういうときの対処方法、、、何か考えておきたいです。。。



2011年2月 5日 (土)

雅楽の関係者は、、、

「天然」な人が多いです、いえ、自分がそうだから、言う訳ではなく

大変な名管の笙を、楽器ケースにもいれず、スポーツバックに押し込んで運ぼうとしたというかたとか、、、

ああ、そういえば、、、
往年の篳篥の大名人の博先生は、お若いときに「篳篥の管には、灰をかけるとよい」とお聞きになって、さっそく、火鉢の灰のなかに埋めておかれたたそうです。

ところが。。。

「あとで探したら、ねえんだよな〜、これが」(ばりばりの江戸弁の先生でした!)

うっかり、燃やしてしまわれたそうです。。。( Д) ゚ ゚

典型的な貴相、法眼の、普段はきりりとした恐い先生でしたが、、、
このお話を伺ったときは、さすがにわたしも笑い出してしまいました。

楽師の先生方も、普段はばりっとされていらっしゃいますが、どこか、のんびりされているといいますか。おおらかで、おだやか、ぎすぎすしていない。

「宮内庁スマイル」と密かにお呼びしておりますが(笑)、気さくで、紳士的、そして明るいかたが多いです。
やはり「お公家さん文化」的です。

そして「大陸的な」文化の継承者ですから。。。
こういった良さは、「元気がない」と言われている日本に、取り戻したいです。。。

ただし、普段のお稽古は厳しいです。。。


母退院、、、

昨日、無事に帰宅したようです。
ご心配くださった皆様、ありがとうございました。

すっかり胃のなかもきれいになったようですが、うっかり、病院から禁止された食べ物を食べてしまい、じんましんがでているとか。。。

「だって、禁止された食べ物の表の、一番下に書いてあったから。。。見落としたのよ」とは母の弁。

わたしがそそっかしいのは、誠に、親譲りです。。。


2011年2月 4日 (金)

モブログの問題点☆

○絵文字が文字化けする。(帰宅後、修正)。
○トラックバックとコメントは普段、受け付けていませんが、「受け付ける」設定しかできない。

ちなみにさきほどモブログで書いた記事のお店は、

http://risaku.jimdo.com/

「おにぎりカフェ 利さく」です。

わたしはパンもパスタも大好きですが、、、
やはり日本人はお米を食べたほうがいいなあ。。。
食料の問題からも、政治の問題からも、健康の問題からも。。。

でも、何より、おいしかったです

自転車で行けば近いので、また行きたいです。


モブログです

モブログです
たまたま通りかかったお店でご飯

千駄木駅そば。

おいしい

さあ舞の練習しなくちゃ!


立春。

今日の午後1時33分が立春だそうです。
昨日は新月。

いいことがありそうな予感。


2011年2月 2日 (水)

第1回「笙の響きと雅楽の楽しみ方」アンケートから

主立ったものを。。。

○仏教音楽であったという話は、おどろきでした。
→そうなんですよ〜。
「雅楽=神社」というイメージをお持ちのかたが圧倒的に多いのです。雅楽は仏教と神道の両方に関わっており、さらに調べていくと、仏教と神道で境界が曖昧になっている部分があるのです。おおらかな信仰体系を築いてきた、日本の文化のおもしろさ、でもあります。

○雅楽初心者のわたしにもわかりやすいお話でよかったです。
→いろいろなかたがたにご参加いただいていますが、まずは、「初めてのかたにわかりやすく」ということを心がけています。そして、ちょこちょこと「玄人好み」のお話しを挟み込んで。。。

○笙の重さ、どれくらいの温度まで暖めるのか、音の出し方などなどを実際に見て、触ってみたいと思いました。
→そのうち、ワークショップもやりたいと思っていますので、ぜひ!

○中国・韓国に置ける笙の現在を知りたいと思いました。
→そのあたりは、わたし自身、まだまだ触れる機会が少ないのです。。。
ジョイントコンサートなどもできたらやってみたいと思います。

○近衛秀麿氏の越天楽のオーケストラバージョンが珍しかった。
→これは秀逸な作品です。作品といいますか、アレンジです。しかもほとんど原曲そのままの音の構成、いわゆる「アレンジ的な」ことはしていないのです。
雅楽という音楽の完成度の高さを示す演奏です。
当時、これを聴いたヨーロッパの人たちが「この作曲家は、ドビュッシーの影響を随分と受けているようだ」と言ったとか(笑)。

○(今後のご希望は?という質問に対して)歴史的な背景を表現する曲を取り上げていただきたい。
→今回は、雅楽と笙の魅力をつまみ食い、、のような内容でしたので、たとえば1時間半で1曲のみを取り上げて、楽曲の構成から、歴史から、解説する、という、マニアックなこともやってみようかと思っています。

○もし夜ならお茶と軽食があるとよいと思います。
→すみません、なにぶん、会場費など、持ち出しで運営しているもので。。。コスト的にも、また人手(ひとで)も、余力がないのです。
今回はセルフサービスでお茶をお出しさせていただきました。
そのあたりまでが精一杯。
ご理解ください。。。。
(ですが、今後、余裕のあるときは、お菓子程度のものをお出しできたら、、、とは思います)。

○(「今回印象に残った曲、お話などありましたら」、という質問に対して)ドビュッシーの曲にびっくりしました。「也」と「毛」の音がなくなった理由。
→ドビュッシーの音楽との類似は、単に表面的な類似ではなくて、どこか深いところでつながっているようで、調べるほどにおもしろく思います。
また、「月の光」、吹きたいと思っています。

也と毛の音は、要するに、調律の際に、「基音」(乙、ミの音)から最も遠い2音なんです。
この2音と、くちばし(長い吹き口)をなくしたこと、が、ここ1300年ほどで唯一、笙に対して行われた「合理化」でしょう。

あと、帯などが銀製になったことも、多少の「進歩」かもしれません。

ですからここ30年ほどで、「樹脂管」ができたことなどは、笙にとっては「大革命」でもあります。

ただ、たくさんの人が笙を吹く楽しさを享受できるようになった証でもあって、「本管」の製作を妨げるものでは、ないと思います。

○舞と音楽が雅楽ほど親密な例はないのではないか、とても幸せな関係なのではないかと思っています。そんなお話もききたいです。
→素敵な表現ですね。
インスピレーションをいただいてしまいました。

まだまだ、舞のお話まではたどり着けないかもしれませんがそのうちにとりあげさせていただきたいと思います。おっしゃる通り、雅楽の拍は「一拍」のなかに、濃度、あるいは濃淡がはっきりあって、洋楽の数理的な分割の拍の考え方とはまったく違いますよね。

そしてその濃淡と身体の表現が結びついているのが雅楽の舞だと思います。。。

ご協力ありがとうございました。

次回は、2月24日(木)、やはり場所と時間は同じになると思います。

「もう少し早い時間に開始を」というご希望も多かったのですが、逆に「早いと仕事場から駆けつける事ができない」というかたも多く、悩みどころではあります。
また、今回もそうだったのですが、テーブルのセッティングやお茶の準備などに、意外と時間がかかってしまいました。第2回目も、もう少し手順が慣れてくるまで、7時半スタートとさせていただきたいと思います(もう少し、参加ご希望のかたへのリサーチをかけてみますが)。

少し余裕ができてきましたら、いろいろな曜日と時間帯で開催してみたいと思います。

よろしくお願いいたします!


あれこれ考えないで

イメージで触ってみる、って大事みたい。

判断に迷うときは、イメージに置き換えて、イメージが勝手に動くのを待ちます。

答えが返ってくることも、返ってこないこともありますが、何らかの動きにはつながっていきます。

硬直した思考がほぐれていくようで、そうすると体の疲労も抜けていくようです。

今日はふんわり、ふっくらした蓮の花のイメージ。。。

真ん中に座って、笙を吹きたいぞ。


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