「聖武天皇 責めはわれ一人にあり」
東大寺長老 の森本公誠師のご著書。446ページもの大著です。
本日、揮毫をいただきました。
時を隔てた遠い存在の聖武天皇像ではなく、政治家として、また、人として苦慮される聖武天皇のお声とお姿が伝わってくるような、大変な労作です。
そして、情熱的な仏道の求道者でもあられたようです。
天変地異のため、飢饉が続き、あげくの果てに大地震。
国民が喘ぎ、苦しむなか、その自然災害が起ったのも、自分のせい、だと。
「責めはわれ一人にあり」と。
今風に言うと、「ワンネス(すべては、ひとつ)」を体現していた政治家。
政治家であり、仏教者であり、また芸術全般に深い理解のあるパトロンであり。。。
当然、「雅楽」の話もでてきます。
いえいえ、聖武天皇もまた、雅楽の世界の、大きな「立役者」であったと思うのですが。
雅楽というと、平安時代、と思っていらっしゃるかたが多いと思いますが、「太い幹」の部分が作られたのは、聖武天皇や光明皇后の時代であったように感じます。
こういうときは、ほんとうに雅楽に関わっていて、よかったと思います。
資料から、映像や、音が鮮やかに浮かびあがってきます(もちろん、現在の雅楽とはまったく異なっていると思いますが)。
(こちらのご本は、当ブログの左列の BOOKSの項目で、アマゾンとリンクさせておきましたので、御覧ください。ただ、現在すでに品切れらしい?)。
1月28日の雅楽のお話会でも、少し、内容に触れさせていただくことができると思います。
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