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2010年11月19日 (金)

緊急。本日の読売新聞夕刊に、

11月19日金曜日読売新聞、夕刊の「伝統芸」というコーナーに
「雅楽 悠久の歌舞 5 人気の陰で楽器作り危機」という記事が掲載されています。

和楽器の実習が中学校で必修となるなど、伝統芸能が見直されている、また国立劇場などでもチケットは完売、というポジティブな情報のなか、雅楽器の製作の危機について触れられています。

笙をつくるのに最上とされる滋賀の真竹が採れなくなりつつある、また、大阪・淀川の葦が、高速道路建設計画のために、危機にさらされている、といった内容です。

実は、そういった状況に加えて、今、ミツバチの群れが崩壊したり、消滅したりという現象が世界中で起きています。

さまざまな原因が推測されているなか、「犯人」のひとつとして、農薬があげられています。ミツバチがいなくなれば、笙の調律になくてはならない、「ミツロウ」が作れなくなります。

ミツロウばかりは、化学合成の材料からは、とても作り出せないでしょう。代替できる自然素材もありません。
また、笙の場合、笛のように息を吐くだけでなく、息を吸い込むため、下手な化学物質を使うと健康被害にまで及ぶ危険性もあるのです。

そのことを訴えるために、某所で、今、デモンストレーションの演奏とお話を計画していた矢先の記事、でした。

演奏は5分程度かと思いますが、詳細がまとまり次第、アップさせていただきます。

まずは、まだ間に合うかたは本日の読売新聞をお買い求めの上、御覧になってみてください(もちろん、後日、図書館ででも)。


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