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2010年10月 2日 (土)

雅楽は、別にわかならくても、いいですよ(笑)

やはり難解な音楽だと思う。

西洋音楽と言語体系が異なるジャンルの音楽、例えば、バリのガムランなどでも、もう少し「とっつき」はいいはず。

笙の生徒さんのひとりいわく「やはり、先生がおすすめのCDの演奏なども聴いてみるのですが。。。どうしても1曲、最後まで聴けないんです。。。」とのこと。

まったく正直な感想だと思うし、最初から1曲、聴き通せたら偉いと思う(笑)。

オンガク。。。と思って聴くと苦しいのですよね。

がっぷり、よつに取り組もうと思うと、肩すかしを食らわされます(笑)。
それぐらい、気まぐれで、難解で、スタイリッシュで、とりとめなく、しかもアバウトなようで厳格なものですから。

アバウトなようで、実は非常に繊細なまでに厳格で厳密です。
その辺はたくさんの人が誤解しています。

さる、高名な舞踊批評家が、雅楽の舞について、あまりにも見当違いな文章を書いておられたので、読んでいて、こちらが気恥ずかしくなったこともありますが(ただ、正直に「わからない」ということも書いておられたので。。。)、実は、舞も管絃も、体験しないと、「ほんと」のところはわからない、と思います。

まれに、1回で魅せられてしまう人もいますが、長年雅楽に関わってきた経験では、それこそ数万人に一人、という気もします。

わたしだって、最初はぜんぜん面白くも楽しくも、なかったのです(笑)。
ただ、(合奏って、長いなー、つらいなー)と思いながらも、なぜか心地よくて、結局、20数年も続けてしまったのです)。

古典を無理にわかろうとすると、実は「すっと逃げて」しまいます。
仕方なしに源氏を読んでみたり、古事記などをひもといてみても、よけい頭が固くなるばかり(笑)。
むずかしいCDの解説などを見ると、もう泣きたくなる人もいるはず。

無理して聴き通そうとしないで、お部屋の空気が変わるから、、、と何度か、CDをかけっぱなしにしてみたりとか、明治神宮や宮内庁楽部の春と秋の演奏会に行ってみるとか、なんとなく、なんとなく、聴いているうちに好きになればよし、別に嫌いでもかまいませんし。
(1曲目は眠ってしまったけれど、2曲目の出だしがなんだか、よかったな)、とか、(琵琶ってかっこいいなあ)、とか。
そんなところから入っていただければ。

わたしは、今だになんだかわからないけれど、やっぱり好きなので、この世界にいるだけです。

そもそも、音楽とかを「わかろうと」するところも、妙に日本人的かもしれません。

オンガクって、「わかる」もの、ですかね〜。
わからないと「スミマセン」という感覚は本当に日本的、です。

演奏が上手いか下手か、は、「わかる」「わからない」はあっていいと思いますが。これは、本当にしっかり勉強しなければ、「わかりません」。

わたしも、不思議なCD「祈りの海へ・・・」なんていうものも作りましたが、古典の、「すっとした、凛とした、佇まい」からは終生、離れることはないです。

自分の修行は怠りなく続けています。
そして、やっぱり生の音で吹いたり合奏しているほうが楽しい人間です。

えーと、何が書きたかったかというと、雅楽は、難しく考えないで、どうか、お楽しみください。

♪笙の響きと雅楽の愉しみ♪というブログのタイトルは、だてではありません(笑)。

(もちろん、歴史が好きな人にも、古典文学が好きな人にも、分析が好きな人にも、とってもとっても楽しい世界です♪)


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