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2010年9月27日 (月)

笙の取り扱いについて(1)保温器

寒くなってきましたね。

笙を温めるのが少し楽な季節になりました。今年の夏は、厳しかったですから!

保温器について、ご質問を受けることがありますので、ちょっとまとめておきます。

結論から言いますと、

とても便利で、1台、あってもいいとも思います。
わたし自身、コンサートなどで楽器を持ち替える際には、使っています。

でも、極力、使わないほうがいいと思います。

特に、電気コンロで笙を温めることに、習熟していない人は、お使いにならならいでください。

どの程度まで笙を温めたらよいか、というのは、「時間」ではないのです。
部屋の温度、笙がおかれていた(ケースごと、おかれていた)ときの温度などで、時間はかわります。
そろそろ、楽器をケースから出してみて、頭の部分に触れると、「冷たい」と感じる季節になります。

そうしますと、小さいコンロですと10分から15分以上、かかる場合もあります。

手で触ってみて、「どの程度まで」という感覚が身に付くまでは、使わないほうが無難です。

結局、楽器を保温器にさしっぱなしですと、「手加減」ができないのです。
また、さしっぱなしにしておいて、蜜蝋が溶けてしまい(サーモスタットがついているようですが、長時間さしておくと、ゆるやかながら温度の上昇はさけられないようです)、リードが流れて、落ちてしまうことすら、あります。
(一晩、さしっぱなしにしておいて、リードが全部、落ちてしまった、という、怖いケースもあります)。

当然、竹にも、漆にもいいはずはありません。。。

600wぐらいの強い熱で温めると、楽器の外側ばかりがかんかんに熱くなり、楽器の芯のほうが暖まっていないケースもあります。冬場の寒いときですと、このような場合は、リードがあっという間に結露します。致命的な結露でなくても、わずかな水分でピッチがかわることはしょっちゅうありますから(孔雀石が水分を吐き出すまで時間がかかりますから)、よい演奏にはならなくなりますね。。。

ときどき、笙の調律がしょっちゅうくるっていて、先生に直していただいてばかりいる人をお見かけしますが、それは楽器の扱いが悪い場合もあります(調律に関しては、また改めて詳細を書きますが)。もちろん、楽器に原因があることもあるので、一概には言えません。

笙はとっても「冷え性」な楽器ですから(笑)。これからの季節、大事にしてあげましょう!

Img_1171_2

笙の根継ぎとリードの部分。水色に見える部分が孔雀石を塗った、金属性のリード。



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