きぼうのいえ お施餓鬼表白(ひょうびゃく)
朗読「きぼうのいえ お施餓鬼表白」 山田義浩
礼拝堂をお守りくださる天のかみさま
山谷のまちをお守りくださる土地のかみさま
飢餓の苦しみを救ってくださるほとけさま
どうかわたしたちの願いを おききください
きぼうのいえに住むわたしたち
そしてすべてのひとたちの 命をくれたご先祖さま
きぼうのいえ そしてこの地上から 天国に向かった多くのなかまたち
また、山谷のまちにおいて さらにこの世界のあらゆるところで
お腹をすかせて亡くなってしまった人たち
欲張りな人 欲張りなまま 亡くなった人
不幸な人 不幸なまま 亡くなった人
怒っている人 怒ったまま 亡くなった人
悲しんでいる人 悲しんだまま 亡くなった人
すべてのいのちが どうか
やすらかに生き続けられますように
共に真実に目覚めることができますように
(CD「祈りの海へ・・・」収録)
きぼうのいえ施餓鬼会では、ボランティアスタッフだった、僧侶でもある山田さんが作ったこの表白(仏教の法会・法要において、その法会や法要が執り行われる目的を申し述べるもの)を 参列した皆さんで声をそろえて唱えます。
とても平易な言葉で書かれた、素朴な、祈りの言葉、です。。。
きぼうのいえは無宗教であると同時に、キリスト教・仏教・神道の要素を取り入れて、人が最後の時間を人間らしく過ごすことができるように、と運営が行われているホスピスです。
施餓鬼会ではもちろん、浄土宗の正式な読経も唱えておられます。
1年目、実はわたしは定石どおり、最初は盤渉調の曲を吹いていたのですが、途中から(きざすような、何かが欲しい)と思い、壱越調を入れてみたりしました。
やはり「きぼう」の雰囲気を感じたのです。盤渉だけで終えたくない、と思いました。
NHKの取材が来ていたのですが、どうせ映らないだろう・・・と思っていたら、後日しっかり放映されて、慌てましたが
普通でしたら、お弔い関係の式・法要では盤渉調ですから・・・
でも、ちょうど盤渉を吹いていたときのシーンが出たので、ほっとしました。
盤渉はしっとり淋しげながら時が凍りつくような瞬間を感じます。
かたや、壱越調は、なにかが始まる、兆してくる、予兆のような、そんな気がします。
あくまで個人的な聞き方ですし、調子の、どこの部分か、にもよりますが、全体にそういうイメージがあります。
(盤渉調調子、壱越調調子、きぼうのいえ・お施餓鬼表白、すべてCD「祈りの海へ・・・」に収録されていますので、よかったら、お聴きください・・・)。
*「きぼうのいえ」へのCDからのチャリティーは終了しました。
皆様のご協力に心から感謝しています。ありがとうございました!
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