調律1
笙の調律をされているかた、製作されているかたもご参考に・・・
楽器を製作されているかたや調律を専任にされているかたがたからすれば、わたしは演奏などの「片手間」に笙の調律をしている人間です。
ですが、いろいろな形で演奏をしてきているうちに見えてくる、「楽器の性能」ということがあります。
たとえば
1、延の管絃をひとりで吹く場合
2、舞楽で大勢で吹く場合
3、現代曲で、音量の大きな楽器と吹く場合
それぞれ、要求されてくる「機能」が異なってきます。
そういった面からいろいろ試しているうちに、わかってくることもあります。
「言わずもがな」のこともあると思いますが、わたしも調律で長年悩んできて、「たったひとつ」、ちょっとしたことが分かっただけで、随分楽になったことがありました。
何かのお役に立てれば、と思い、ここにつらつらと綴っていこうと思っています。
(もちろん、「企業秘密」は絶対に書きませんよ~、笑)。
「千」と「八」は、可能でしたら、青石を薄く塗ったほうがいいように思います。
ときどきぼてぼてに青石を塗ってあって、苦しそうなリードがあります。
乞や一などの濃さで塗ってしまうと、あれだけ小さいリードですから、振動部の振動が妨げられてしまいます。
ただ、千と八はもっともリードを切るのも難しいようですね。
もともと、高音は殺すようですが、「あと打ち」で聞こえなくても物足りない・・・
かといって、ぴーぴーと千と八がうるさいのも、どうかと。。。
調律の作業だけでも、泣きたくなるような小さいリードなので、これを切り出すのは、本当に大変かと思います。
人によって切り方はさまざまですが、切込みがしっかり切られているリードもあります。
この切り込み部分がとまっていないと、やはり鳴りが悪くなりますので、裏止めがしっかりできる範囲内で、薄くぬるのがよいのでは、と思っています。
(コメント受け付けますので、ご質問、ご意見などございましたら・・・実名、ペンネーム、どちらでも)
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