« 笙の製作者 | トップページ | 販売情報 (江原啓之さん「スピリチュアル講座」) »

2010年3月16日 (火)

音霊

最近、ポップス系からクラッシック系のミュージシャンも、普通に「音霊」という言葉を使っていたりして、びっくりします。
コンサートのタイトルに「音霊」という言葉を入れたり、とか。

元は神道の言葉なのでしょうか?
音の霊、「言霊」、言葉の霊。
音にも言葉にも魂、エネルギーがある、ということですね。

わたしのCDの帯にも江原啓之さんご推薦の言葉を頂戴していますが、音霊という言葉が使われています。

梁塵秘抄を読んでいると、まさに音霊、言霊、ということを生々しく感じます。

昔は、テレビもラジオも、もちろんネットもなかったわけですから、「歌」は「ニュース速報」みたいな役割も果たしていたのでしょう。

梁塵秘抄のおもしろさは仏様の功徳を称える歌のよこに、生々しい恋歌が並んでいたりする。歌によっては、かなり具体的な地名や神社の名前があり、(○○の巫女、とか)、多分、「ゴシップ記事」の感覚だったんでしょう。そして、そういう歌ほど、広まるのが早かったのかもしれません(笑)。

そういえば神楽歌のなかにも、そういった歌が入っていますね。

神道は、宗教が陥りやすい、「極端な禁欲」とか「異常な潔癖主義」を回避して、おおらかに人間的な本能を楽しんでいるところがあります。

その神道が、日本に伝来した仏教と結びついて、日本独自の宗教が出来上がっているというか。。。ただ、「なんでもあり」のようなおおらかな思想は、過酷な争いを回避し、全体性を志向していくことで、人に優しいように思います。

人類始まって以来の大矛盾、ですが、「宗教」ほど戦争を引き起こしてきたものはないですから。。。

「ぽわっと」生きている人のほうが、実は人や世界を否定せず、高い境地を生きているような、そんな気がします。

後白河法皇に関する本を読んでいると、大変な芸術的才覚としたたかさと同時に、そんな、境地の高い「ぽわっと」感を感じることがあります。


« 笙の製作者 | トップページ | 販売情報 (江原啓之さん「スピリチュアル講座」) »

梁塵秘抄 後白河法皇」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 音霊:

« 笙の製作者 | トップページ | 販売情報 (江原啓之さん「スピリチュアル講座」) »